GB250 外装レストア タンク&カウル ノーマル自家塗装②デカール再現編 バイク弄り

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GB250クラブマン、外装レストア記録の第二弾です。
→第一弾『準備&下地編』はこちら
→第三弾『塗装&カウル再生編』はこちら

前回は着想から資材集め等の準備~タンク塗装の下地作りまでご覧いただきました。今回は続きの、ラインストライプ作成~ウィングマークの再生までご紹介いたします。

ではどうぞ。

ラインストライプのマスキングと作成(2016年5月~6月)

ベースカラーを先に塗るか、デカール再現を先にトライするか

通常は、この後本塗り(黒)して、その後にウィングマークのシール、ストライプのシールを貼って、で、クリアを塗れば終了です。ですが…そうです。デカールがないのです。まだ道半ば。先は長いです。

ストライプとウィングマークをスプレーで描かねばなりません。さてその順番ですが…

なんとなーくですが。デカール手描きが素直に一発で上手くいくとは到底思えませんよね。失敗、やり直し、失敗、やり直し…になる予感。せっかく綺麗に塗った本塗り(黒)がぐじゃぐじゃになる予感。

本来とは逆の工程になりますが、

  1. まずは確信のないデカール部分(ラインストライプとウィングマーク)を完成させる。
  2. その後、↑を部分的にマスキングして、最後に上から黒を塗る

という順番にいたしました。要は本塗り後回し。まずデカール再現ができないことには話が進まないので。これが最後にいろいろ問題を起こす原因になるのですがw

とりあえずストライプから

さしあたり、難易度の低そうなラインから着手です。ウィングマークは後回し。
事前にできる限り情報を集めて精査はしますが、最後、判断に迷った時は「やりたい方からやる」。これ、サンメカDIYのコツです。
多少遠回りでも楽しそうな、面白そうな方。効率性だけ追求すると、モロ仕事になっちゃってウンザリしますからね。

ここからいよいよ出番、大量消費されるマスキングテープ類です。
上の二つは定番20mmメーカー品。黄色はScotch、白はNITTOTAPE。とにかくたくさん使うので多めに用意。
右下はダイソーで見つけた7.5mm。タンクの金色ラインの実幅8mmとほぼ同サイズなので用意しました。詳細は後ほど。
左下はダイソーのホワイトボード用ラインテープ。行き先表示板とかスケジュール表とか、マス目を作る時に貼るヤツですね。曲線トレースの必需品、デザインテープが高価なので、代用品として用意しました。幅はちょうど2mmです。

上下ラインの位置確認とコピー

ジャンクのタンクを引っ張り出してきて、ストライプの位置情報をゲットし、プラサフ済みタンクにコピーしていきます。

手順としては、

  1. まずセンターを計ってマスキングテープで貼る。プラサフ済みタンクにも同じように。
  2. リア側から順番に、ある程度等間隔(10cmとか)ごとに、目印をつけていく。プラサフ済みタンクも同様。
  3. ↑2の目印ごとに、左右ラインへの距離を測る。測った長さと同じになるように、プラサフ済みタンクに印をプロットしていく(マスキングテープを小さく切って貼るとか)。
  4. プラサフ済みタンクの↑3の目印を繋げるように、マスキングテープを(自然なラインを引く感じで)貼っていけばタンク上方のラインはコピーできます。テープはこちらの赤いヤツを使用。現物ホンモノのゴールドライン幅(8mm)とほぼ同じ7.5mm、ダイソー108円です。いろいろ探しましたが、このサイズは他に見つけられませんでした。尚、タンク後方部分、ライン幅が徐々に細くなっていますが、仕上げ時に調整できるので、とりあえずは7.5mmのテープを貼っておきます。まずは位置を合わせておくことが大事です。
  5. 同様に、タンク下端からの距離を測り、プラサフタンクの等距離にプロットすれば、下のラインもコピーできます。

注意点をひとつ。実は皆さんご存知のように、GB250初期型のタンクは左右非対称なのです。給油口がやや右寄りに設置してあり、右側は若干コブになっています。当然ラインの形状も左右で異なります。ですので、左右対称にしなきゃ!と神経質にならずに、元のタンクのだいたいの位置をコピーするよう意識した方が綺麗に仕上がります。

さらに衝撃の事実!というと大袈裟ですが…これは自分で作業してみて初めて気づいたことですが、工場出荷状態のデカール位置、実は結構アバウトです(爆笑)。例えば下側のラインなんかね、タンク下端からの距離、左右で全然違うの。でも今まで乗ってて全く違和感なかったでしょ。だからね、「ほどほど」合ってりゃ大丈夫です。安心してください。

あと距離を測るときのコツです。タンクは曲面ですのでモノサシは使えませんよね。メジャーで●●cm、とか計るしかないですが、それよりもこういった「紐」を使った方が楽です。要するに等距離にコピーできればいいだけなので。「何センチ」という数値情報は不要なのです。

前方の縦ラインと直角コーナー部分はとりあえず後回しです。上下2本が正確に位置取りできればとりあえずOK。

縦ラインのコピー

縦ラインは近くに基準となる直線がないのでコピーが難しいです。いろいろ試行錯誤しましたが、結局、右のような型紙を作りました。

  1. だいたいの位置を合わせて鉛筆でトレースし、ハサミでカット。なんと原始的なw
    前述の通り左右非対称のため、微妙に形状が違いますので、左右それぞれ一枚ずつ作成します。
  2. これをプラサフ済みタンクにセット。上下位置を測ってマスキングテープを貼るなどして、できるだけ同じ位置になるように。
  3. 縦ラインにダイソー7.5mm赤マスキングテープを貼る。「く」の字になっているので一本では無理があります。上下に分けて各1本(「/」と「\」)を、緩やか~な曲がりをなるべく再現するように貼る。
  4. 「く」の曲がり角と、上下の直角コーナーは後でラインテープで調整するので、この段階ではそのまま放置。

コーナーのR(カーブ)仕上げ

デザインテープの代用品 ホワイトボードテープ ダイソー 2mm幅後回しにした三箇所の角はこちらのデザインテープ(の代用品w)で、「それっぽく」なるように貼っていきます。ちょっと大き目のダイソーならあると思います、ホワイトボード用テープ。

ちなみにこのテープ、こういった曲線仕上げ以外にも役に立ってくれました。ゴールドラインの中に黒の細い~線がありますよね。あれが丁度幅2mm、このテープと全く同じ幅なのです。後で活躍します。

注意点は、元々の用途がマスキングではないため、粘着力が弱い、というか接着の精密感がイマイチなんですよね。よ~く念入りにくっつけても塗装後に剥がすと小さな滲みが散見されます。滲んだ部分はデザインナイフで削ったり、上からペイントマーカーでの修正が必須です。素人作業なので私は割り切りましたが。気になる方は高価(10倍?)なモノホンのデザインテープを使用しましょう。

幅7.5mmのマスキングテープと違って、たった2mmですので、柔軟に曲げることができます。親指の先でちょっとずつ押し曲げながら、少しずつ少しずつ押し当ててゆきます。近目に見たり遠くから見てみたり、なんとな~く「フィーリング」で上手いことRを出していきます。この辺はアーティスティックな作業で楽しいです。

上下の角、「く」の角の他、気になったところはこのテープで修正します。出来上がると、ラインの位置コピーは完成です。こんなイメージになります。

あとはこのライン通りにゴールドで塗装すればよいのですが…さてどうやるか。手順をよく考えねばなりません。

塗装手順の検討

本来であれば、上記のライン位置コピーの前工程で黒の本塗りが終わっているのが普通です。その場合は、

  1. 上記ラインをサンドイッチするように、両端にデザインテープもしくはマスキングテープで「外枠」を作る
  2. 内側のマスキングテープ(要するに前項で貼ったテープ)を剥がす。そうすると住宅基礎工事のコンパネを組んだような状態になります。
  3. そこに金色をスプレーすればラインの完成です。(もちろん外枠の外に塗料がかからないように、予めビニール等でマスキングをしておきます。)

分かりにくいので図解すると、

ですが、今回は工程を前後させ、黒の本塗りは後回しです。さてどうするか。

実際のストライプ塗装

 ゴールドのラインを作りつつ、後工程の黒本塗りに備えて、ゴールドライン上に正確なライン位置をコピーしたマスキングテープを貼ってる状態(要するに今現在貼ってあるテープの状態)にせねばなりません。となると工程的には、

  1. 上記ラインをサンドイッチするように、両端にデザインテープもしくはマスキングテープで「外枠」を作る
  2. 黒本塗装時のアソビを両端2mmずつ確保する為に、更にもう1回外側にデザインテープで外枠を作る。
  3. 内側のテープを剥がす。そうすると住宅基礎工事のコンパネを組んだような状態になります。
  4. そこに金色をスプレーすればラインの完成です。(もちろん外枠の外に塗料がかからないように、予めビニール等でマスキングをしておきます。)

オレンジ字の「2」を追加します。これで、実際のラインよりも両端2mmずつ太い(アソビです)ゴールドラインが出来上がります。後で黒を塗る際に、内側に両端2mmずつ絞って塗装します。
さらに細かい話ですが、ゴールドライン内にある黒の2mmのストライプラインもここでちゃんと作っておかねばなりません。途中に工程を入れ込みます。

ややこしいので図解すると、

ここまで(⑨まで)でゴールドラインの塗装はOKです。

さらに以下のようにマスキングして、黒ラッカー塗装(次工程)すれば完成です。(⑩~⑭)

ここまででラインストライプはとりあえずOKです。

 ストライプ 端の処理細かな点ですが、ラインの先端の丸みを帯びている部分は、マスキングする際に、最後にデザインナイフで角を45度にカットすれば丸まってるっぽく見えます。また金色線内側の黒細線も、先端を45度に「/」「\」とカットして尖がらせれば、塗装後、丸まってるように見えるようになります。

リアのラインのサイズが細くなるところ。位置コピーした内側を基準にし、最後の一番先端の幅を計って、滑らかな自然な感じになるよう、スムーズに絞り込んでマスキングしてあげましょう。

前述した通りですが、「だいたい合ってりゃ」十分です。あまり神経質にならずにw

金色スプレーについて

最後に注意点。今回、ラインとウィングマークの金色はこちらの100均スプレーを使いました。ですが…はっきり言ってコレはお勧めしません。

今回のレストア、ご覧戴くと分かると思いますが、黒以外の塗料は、①金色②茶色③こげ茶色の三色が必要です。黒以外は量が少ないのでケチって100均ラッカーで済ませてしまいました。茶色とこげ茶色はまだマシなのですが…。金色は剥がれます。
乾燥後に手で触っても手にラメがくっ付いてくるし、上に貼ったマスキングテープを剥がしたりするとスゴイ量剥がれます。また重ね塗り(金色の上に茶色)した場合の密着性も悪く、一番最後のカッティングシートを剥がす時に茶色が剥がれちゃいました。
今回は結局ごまかしで最後までやってしまいましたが、恐らく、最後の仕上げトップコート、ウレタンクリアの密着性にも悪影響を及ぼしてるのは間違いないと思います。

茶とこげ茶は本当に「ちょっと」しか使いませんので100均スプレーでも良いと思います。ですが、金はウィングの部分も大きいし、ラインでも結構使うので、ちゃんとしたラッカーを用意することをオススメします。最近流行の油性シリコンラッカーとか使えばよかった…と後悔しておりますので。

それから、先にも少し触れましたが、何かと便利な100均ホワイトボード用テープ。本来マスキングテープではないので、剥がした時に色の境目が滲んでる箇所が散見されると思います。デザインナイフやカッターで削り取るか、ペイントマーカーでの修正が必須です。

で、ペイントマーカーですが、メーカーが違うので、スプレーとの色合いが異なります(涙)。遠目だと分かりませんが、よーく見ると、アレ?な感じになっちゃいます。私は割り切りましたが、気になる方は色合わせを事前にした方がよいでしょう(難しいとは思いますが)。

ウィングマークの作成(2016年6月~7月)

デカール再現①デザイン起し

いよいよです。みなさんお待ちかね、難関のウィングマークです。早よ、教えろと。わかりますw
さっさと参りましょう。まずは何はともあれデザイン起しであります。

素材探し

素のデザインをどっかから持って来なければなりません。方法としては、

  1. カタログやムック本などの写真
  2. ネット上でアップされてる写真を拝借(オークションとか結構いい角度で写ってたりします)
  3. 実物タンクをデジカメで撮影
  4. 実物タンクをスキャナーで撮影

ご自身で良い方法をチョイスしましょう。
後工程でカッティングシートを切っていく際に、原画の精細さが仕上がりに影響します。できれば新品タンクの写真がベストです。うちにあったジャンクタンクだとデカール自体がすでにデコボコで荒れてますので、それを下絵にしてカットしていくとどうしても仕上がりはうまくいきません。

私は最初4のスキャナーでやってみたのですが…、でっかいタンクを抱えてプリンターの蓋を開けたり閉めたり、四苦八苦してる姿はシュールそのものでありましたw
また、結果的にデジカメ撮影の方が、あとの加工が楽だった気がします。

最終的に2.のネット上の綺麗な写真を拝借しました。かなり精細な下絵がゲットできました。ですが、著作権の問題がありますのでその加工データをここでご紹介することはできません。

 以下ご紹介するのはボツ写真ではありますが、全て、スキャナーから取り込んだデータの加工写真です。ボツなので実際に使用しておりませんが、加工する工程は同じですので参考にしてください。

こちらがスキャナーで撮った最初の素データ。左右両サイドから一枚ずつ。ある程度綺麗な角度で撮れるまで何度もトライアンドエラーです。
ラインの歪みに苦労が現れてるでしょw

この素データを回転したり反転したり、切ったり貼ったりして原画の下絵を作っていきます。

でもねえ、やっぱりジャンクタンクだとデカール自体がボロボロなんですよねえ。

本当にこだわるのでしたら、遠征してツインリンクもてぎのコレクションホールにあるGBの写真を撮って来るといいかも…(^_^;)A

加工

撮った写真、ナナメってますね。回転して水平に、さらに要らない部分をトリミング(カット)しましょう。こちらの定番ソフトJ-trimを使います。何かと便利なソフトですので一家に一本あれば安心、オススメです。
→『J-trim』のダウンロードはこちら

J-Trimであらかたの作業はできるのですが、歪みの補正だけはできません。
歪みというのは何か。タンクの表面ってゆるやかに曲面になってますよね。ウィングマークも緩やか~に曲がってるのです。曲がってるものを平面のスキャナー(もしくはデジカメ)で撮影すると、上下遠いところが小さく、真中の近いところが大きくなっちゃうんですね。これを補正してくれる便利なソフトがあります。こちらのPaint.netです。
→『paint.net』のダウンロードはこちら

細かな使い方の説明は省略いたします。各位勉強してください(汗)。
ポイントは、メニューバーの「レイヤー」→「回転/ズーム」を選択し、出てきた地球儀みたいなボールをグリグリ動かすのであります。これで補正ができます。右側にマトリックスのパラメーターが数値で表示されますので、確認しながら満足のいく出来栄えになるまで頑張りましょう。
この辺は、超アナログですが、実際に①モニター上の画像を定規で測る②現物の寸法をメジャーで計る③縦横比のズレを補正する④①に戻って測る…の繰り返しです。アホみたいですが頑張りましょう。「たけしのコマ大数学科」みたいだなw

で、できたのがこちら。↓右側と

↓左側

この状態で原寸大、歪みもほぼ修正済みです。
繰り返しになりますが、結構荒れてます。コレくらいだと後々カッティングるする際に苦労しますね。

パッと見て分かると思いますが、「ウィング」は左側が、「HONDA」マークは右側が比較的綺麗に撮影できてます。こういう場合は良い方を取ってニコイチにするのがコツです。例えば、ウィングが綺麗な左側をJ-Trimで反転させてやれば、↓こうなります。

このあと右側のHONDAマークだけ切り取って↑に貼り付ければよいのです。J-Trimで簡単にできます。

段取りとしてはまず綺麗な左側の羽(ウィング)だけ切り取ります。

これを反転させれば右側の羽になります。

HONDAロゴは綺麗な右側から切り取ります。↓

これを左で使うには、前に詰めてやらねばなりません。J-Trimで加工し、↓このようにします。

あとはそれぞれ羽とHONDAを上下に連結してやれば完成です。こうなります。


印刷

コレでウィングマークは完成です。あとは実際に原寸大で印刷すればデザイン起こしは完了です。原寸で印刷する方法はいくつかあるのでしょうが、ITスキルの低い私が辿りついた一番簡単な方法は、Wordを使うこと。アホみたいですがw

  1. ワードを立ち上げて、二枚の写真を貼り付けます。
  2. 貼り付けた写真を右クリックし、「図の書式設定」を選択
  3. 「サイズ」タブを開け、タテヨコの原寸をmm単位で入力
ウチのWordは古いです。バージョンによってメニュー画面が異なるかもしれません

多分もっとスマートな方法があるのでしょうが、調べてる暇もないしね。これでうまくいきましたw
ただし何故?か誤差が出ますので、実際にプリンターで印刷してみて(モノクロで十分)、定規で測り、再度「サイズ」タブから修正して、できるだけ原寸に近づけましょう。この辺も「コマ大」流のアナログ作業です。頑張りましょう。

最後になりますが、ポイントは、「できるだけよい画像を使う」ことです。この例の写真だと正直カッティングシートでの綺麗なカットは難しいです。あと、加工中は、なるべく写真のデータを圧縮しないこと。できるだけ最後まで画素数を減らさないと綺麗な仕上がりになります。

是非お試しアレ。

デカール再現②カッティングシート

材料と道具

右にあるのがプリントアウトしたウィングマーク

デザインができたら切り出しです。いよいよカッティングシートの出番です。画材屋さんにいけば入手できます。…が、結構お高い商品です。ここまでケチケチで来てますんで、これも安物で代用しました。余ったらゴミだしね。

ダイソー108円のカッティングシート。少々用途が異なるようで、壁紙とかインテリアのコーナーに置いてあります。一応使えます。品質的にはだいぶアレですがw

表面がツルツルしてるので、貼ったウィングマーク原画が剥がれ易いです。また、裏面(タンクに貼る面)は接着力が強力過ぎて、下地の塗装も一緒に剥がしそうになります。なので少々工夫が必要です。でもまあ本来の用途じゃないんで文句は言えません。面倒な方は、高いけどちゃんとした「ソレ用」のカッティングシートをご用意ください。

スプレー糊 ダイソー貼り付けにはスプレー糊を使います。
こちらも3Mのやつは無駄にデカくて高いのでケチってダイソーです。何でも100均で揃うって便利な時代ですね~。ただし、上と同じく品質は大分ヤバイです。覚悟して使いましょう。剥がれやすいです。

こちらも苦労したくない方はちゃんとしたヤツを用意しましょう。3Mとかコニシで数種類出しているようです。紙とビニール接着に適したものをチョイスすると良いでしょう。

最後にデザインナイフとカッティングマットです。カッターでもいいかな?と思ったのですが、実際やってみるとこの「デザインナイフ」は必須です。かなり神経を使う精緻な作業になるのですが、普通のカッターではまず巧く切れません。

デザインナイフはOLFAあたりのちゃんとしたモノだと600円くらいです。私はこれもダイソーですがw まあこれはダイソーでもそんなに問題ないかと。替え刃も何枚か付いてて108円。

カッティングマットは家にあったので、今回は購入してません。が、確かコレもダイソーにあったかな?ただし結構小さかった気がしますので、ちゃんとしたサイズのものを用意しましょう。これも必須です。

あとシャープペンの芯(のケース)ですが、定規の代わりです。コンパクトな上に、定規より厚いので、HONDAマークなどの直線を切る際に重宝しました。

この他にマスキングテープも用意しておきましょう。裏面の補修に大量に使います。また、実際にタンクに貼る作業時に、転写シートの代用品として使用します。転写シートも高いからね~。

実際の作業

まずはカッティングシートを適当な大きさに切り出し、プリントアウトしたデザイン原画をスプレー糊でくっつけます。

これを地道にデザインナイフで切っていきます。

 コツはありますが、これはもう実際にやって覚えるしかないです。
何回か失敗してるうちに巧くなります。そして結構時間もかかります。

慣れないうちはウィングマークを切り出すのに2~3時間かかるかもしれません。根気よくがんばりましょう。
まあ仕事じゃないんで、暇な時に楽しんでやるのがキモです。

あと一点だけ。カッティングシートを切る作業は通常、裏面のシールを切らないよう途中で刃を止めるようにします。ですが、この代用品カッティングシートでの作業だと、貫通覚悟でブスブス切って、随時裏面をテープで補修したほうが作業が早いです。

裏面です。ブスブス貫通するので、千切れないように都度、マスキングテープで補修しましょう。

出来上がった頃には裏面に7~8層のマスキングテープが重ね貼りされてることでしょう。それで問題なく使えますのでご安心あれ♪

切る順番ごとのシートを複数作る

塗装の順番ですが、タンク右側のウィングマークを例にすると、

  1. ウィングマーク左上部分の金色。周囲やや広めに。
  2. 同真中の茶色部分。1.金色との境目はズレないように正確に。
  3. 同右のこげ茶色部分。2.茶色との境目はズレないように正確に。
  4. 最後に黒の「線」部分。

計4回重ね塗りとなります。つまりカッティングシートは4枚(両面だと8枚)切らねばなりません。
でも1~3は結構簡単です。境目以外はザックリですので。

上はイメージが分かりやすいように作った「ヤラセ再現」写真です(笑)。①~③の順番に塗装します。

4.が難しい。最後の仕上げですので最も精密さが要求されます。1~3でデザインナイフに慣れてきますので、最後頑張りましょう。黒い線の部分を全部「くり抜く」ようにカットします。裏面だけでなく、必要に応じて表面(デザイン面)にもマスキングテープで補修した方が作業しやすいかもしれません。

精密、ということで、「ヤラセ再現写真」を作成するのにもエライ時間と労力がかかります。なので省略です。ご容赦くださいませw

デカール再現③配置と塗り

デカール位置のコピー

カットが済みましたら塗装作業です。
ですが、最初に位置を正確に決めておかねばなりません。オリジナルタンクの位置を正確にコピーするのはもちろんですが、四回重ね塗りとなりますので途中でズレは禁物です。慎重に作業しましょう。

↓こんな感じで位置取りをコピーします。

ウィングマーク 位置合わせ

  1. 起こしたデザイン原画のウィングマークをくり抜いて重ね、位置が合ったらマスキングテープで仮止めします。
  2. 原画の四辺に沿うように、タテ・ヨコ方向にマスキングテープを二本ずつ伸ばして貼り付けます。
  3. タンクのセンターラインや、下端・前端の交点を基準点にします。
  4. 「なるべく」同じになるように、基準点の位置を、これから塗装するタンクへコピーします。
  5. 基準点から同じようにテープを貼れば位置がコピーできます。

出来上がるとこんな感じ。

この写真も時系列がズレてるので既に塗装されてますが、イメージだけわかればと思います。

ポイントです。ウィングマーク前方と上方の二辺をシッカリ合わせることです。カッティングシートは平面ですが、対してタンク表面は曲面ですので、四辺全てを合わせようとすると無理が生じます。ですので前と上だけでOK。ここは精密に合わせましょう。

ここをシッカリ合わせることで重ね塗りの仕上がりに直結します。カッティングシート側の辺を定規で切る時も、できるだけ慎重に、0.1mmのズレも無いくらいの気持ちで丁寧に、この二辺を切りましょう。

いろいろ細かいことを申し上げましたが、ストライプの項目でも触れた通り、最終的には「だいたい合ってりゃ」大丈夫です。見た目全くわかりません。できる限り丁寧に作業はするとしても、あまり神経質になり過ぎず、安心して作業しましょう。

塗装作業

位置が決まればあとは順番に塗装してゆくだけです。
①金色②茶色③こげ茶色の順番に、それぞれ用意したカッティングシートを合わせてスプレーすればOKです。

左と下の写真、どちらも分かり易いように撮影した「ヤラセ再現写真」です。細かな突っ込みをしないようにw

左の写真、転写シートの代用としてマスキングテープを貼るとこんな感じになります。

右下の写真は裏面です。カッティングシートの裏側はシールになってますので剥がすと糊面が出てきます。

これを一枚ずつ、位置を合わせてタンクに貼って塗装します。一色塗るごとに一日~数日程度、必要に応じて乾燥させた方が良いでしょう。

時間がかかりますが徐々に出来上がってくるとワクワクします。

一番最後の「黒線」について。
ここは仕上げとなりますので神経を使って丁寧に作業したいものです。私はこの黒線もスプレーを噴いたのですが、結果、滲みが結構あったりで、最後にペイントマーカーでだいぶ修正しました。実際にやってみた経験からすると、最後の黒線はスプレーではなく、全てペイントマーカーで描いた方が綺麗な仕上がりになるような気がします。

タミヤペイントマーカー 黒で、オススメはこちらのタミヤのペイントマーカー。ヨドバシ通販で200円くらいだったかな。塗り易く仕上がりも綺麗です。

タンクの地の黒色と少し違うので、ウィングマークの輪郭がくっきり綺麗に浮かび上がります。普通の油性ではなくエナメルだからでしょうか。若干太いですが、マスキングしていれば問題ないです。どちらにしても修正に必須ですので一本用意した方がよいです。

最後に、100均の「代用」カッティングシートを使う場合の注意点です。上の方でも触れましたが、このダイソーのシート、接着力が「ハンパ無い」です。弱い塗装の上に貼ると、剥がす時に、一緒に下の塗装が剥げる危険大です。ですので必要に応じて、接着面を最小限にするよう工夫してください。マスキングテープなども活用して。上の写真ではベロ~ンとシールを剥がしてますが、こんなに全面貼り付ける必要はありません。「色と色の際」だけしっかり密着していればよいのです。

少し手間のかかる作業ですが、完成した時の喜びはひとしおです。そして案外、想像してた以上に綺麗に仕上がると思います。結構感動しますよ~。

HONDAロゴについて

ここまで、説明がややこしくなるのでHONDAロゴについては触れませんでした。
基本的には同じ作業になりますのでウィングマーク同様に①カット②位置合わせ③塗装の順番にやっていけばよいと思います。黒と金の二色ですのでそれほど神経質にならなくてもよいです。

以下、私の経験上、注意点をいくつか挙げておきます。

  • ウィングマークとは別に作業する。…先にウィングマークを完成させたあとHONDAロゴに着手した方がよいと思います。カッティング切り出し、位置取り等、別々にやった方がだいぶ楽にできるはずです。
  • カッティングシートの切り出しには定規の代わりにシャープペンの芯ケースが便利。
  • HONDAロゴの金色部分を切り出す。…両方やってみましたが金色の切り出しの方が楽に綺麗にできました。黒部分を切り出すと空白が大きくてズレ易いです。
  • 細かいところにコダワリ過ぎない。…完成品の写真をよく見てください。「H」の真中上下、「N」の真中上下、「A」の下の部分、金色一色で塗り潰されてます。でも違和感ないでしょ。この方が楽です。
  • 先に下地に黒をスプレーする。…上記の通り後から金色部分を塗るため、ロゴのサイズ程度の小範囲だけ先に黒を塗っておきます。
  • 金色の塗装はペイントマーカーでなぞるように。…滲み防止です。スプレーを使わずマーカーで描きましょう。ラインストライプやウィングマークのゴールドと若干色合いが異なると思いますが安全策として強くお勧めします。

ロゴのような角ばったデザインは、人間の手でカットすると、どうしても微妙に歪んだり曲がったりします。しょうがないです。でも1m離れて見れば全然わかりません。割り切りましょうw

デカール再現④まとめ 実際には失敗とやり直しの連続でした…

ここまでで一通りウィングマーク再現のプロセスをご紹介いたしました。最後までこの通り進めれば、なんとか完成するはずです。当記事をお読み戴いた皆様が、自分もやってみよう!とトライされる際に、少しでもお役に立てば幸いです。上手く仕上がると良いのですが。

さて、実際にはこのようにスムーズに進むはずもなく…失敗してはやり直しの繰り返し。ラインストライプの項目でも触れましたが、100均スプレーの金色がどうにもならず、色落ちや剥がれが酷くて大変でした。金色自体が剥がれるだけでなく、上から塗り重ねた茶色や黒線も剥がれちゃって、マーカーで修正したけど色が違っちゃって…とか。

灰色プラサフの状態の写真を何枚かご覧戴いておりますが、塗装しかけたHONDAロゴがボロボロになってるのがお分かりになるかと思います。これも最初はゴールドを下地にして、後から黒部分を重ねる、つまりカッティングシートは黒部分を切り出そうとしたのです。
前述の通り、黒部分の切り出しが結構難しかったこともありますが、やはり先に噴いた金色の下地の悪影響が多々あって、滲みまくり剥がれまくりでニッチもサッチもいかず。結局一回描いたものを全て消してやり直しました。ペーパーで全部削り、パテを盛りなおし、プラサフもやり直し…大変な遠回りでございました。まあ、お蔭様でノウハウは随分蓄積されましたけどw

そんなこんなでようやく7月も下旬になんとかデカール再現が完成。近目で見ると100点満点とはいいませんが、素人作業としてはまあまあでしょう。というか正直言って、こんなにちゃんと仕上がるとは思ってませんでした。途中で挫折する可能性も半分くらいあるかな、と思ってたので。

ともかくここまで来れば、ゴールはもうすぐそこに見えてます。次は後回しにしていた本塗りですが、デカール再現に比べれば、作業自体の難易度はそれほど高くありません。ですが…ここまでモタモタしてたおかげで、季節は既に猛暑の真夏。最も塗装に向いてないシーズンとなっておりました。そしてそのことがまた色々とトラブルを引き起こすことになるのですが…詳細は次項でw

 (つづく)

→続きはこちら。第三弾『塗装&カウル再生編』
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