名所旧跡世界遺産 南米ペルー一周旅行記③ナスカ・リマ

ナスカ地上絵フライトのセスナとパイロット
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いつもご覧くださってありがとうございます。

ペルー一周旅行記、最終回の第三弾です。
今回も、生温か~く見守ってくださいませ。

ではどうぞ。

(※ボリュームが大きくなってしまいましたので、三回に分けて投稿することにいたしました。)
→「①クスコ・マチュピチュ」編はこちら
→「②アンデス・チチカカ湖」編はこちら

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地図

前回同様ですが、一応全体の地図載せておきます。ご参照ください。
今回はアレキーパからナスカへ向けて出発するところからです。

では再び日記を読み返しつつ、時系列で思い出に耽ってゆくといたします。お付き合いくださいませ(^^;)A

 

8/12(土)ナスカ泊

(日記より)

夕べはバスの中でウトウトしてたせいか寝つきが悪く2:00am頃就寝。2時間後、4:00に一度起床。さっさと切符だけは押さえたい。チケットオフィスの様子を伺うがまだ誰もいない。昨夜のバスで到着したと思しき人達が何人か、ターミナル内でたむろしてる。4:50頃再度偵察に。カウンターの係に聞くと、ナスカ行きは反対のターミナルで切符を買えとのこと。別の建物だったのか。またもや危ないところだったわ。

行ってみると既に人でごった返してる。何社か回って信頼できそうなCruz del sur社でナスカ行き8:30のチケットを確保。他より5sol高いが、こまけーこたあいいよ。昨日の二の舞はごめんだからね。ナスカまでは結構遠く、18:30着とのこと。所要10時間。他の会社では7時間だとか8時間だとか言ってたが誰かが嘘ついてるんだろうな(笑)。

既に売店も開き始めてるので、チーズ入りのエンパナーダを買って、かじりながらトボトボと部屋へ。8:00までもう少し寝れるがどうしようか。洗面所でシャンプーだけしたらスッキリした。セーターはまだ埃っぽい。結局7:30頃チェックアウト。アレキーパ、短い滞在だったわ。
バス出発時刻までプラプラ。食料品の買出し。同じサンドイッチでも日本と違って大量生産品より手作りの方が安いんだよね。なんかこう不思議。

さて本日のバス。ボロい…。隣に二階建てハイデッカーがあったので「おお、これか!」と思ったがぬか喜びだった。ちなみにバスはリマ行きで、ナスカで途中下車する形なのだが、乗車賃は同額らしい。座席占有しちゃうからなんだろね。
車体はボロかったが、客層は明らかに昨日のバスとは違う。値段高いからだな。まずみんな荷物が少ない(笑)。白人以外にメスティーソやインディヘナもいるが、普通の服着てるわ。例のスカートっぽいオバちゃんとか皆無。

img_0090海岸に沿ってパンアメリカンハイウェイをガンガンぶっ飛ばして北上する。舗装路ってのはありがたいもんだなあ、としみじみ思った。低地へ下りてきたので日差しが結構暑い。

またこの運転手さんのドライビングがアグレッシブデでコーナーもガンガン攻めるし。キアヌリーブスの「スピード」みたいだわ。前の方に座ってる兄ちゃんが涙目でゲロ吐いておった。

img_009114:00頃、食堂へ休憩。しかし途中でパンとか食っちゃってるの満腹。7upをいただく。
この辺は砂漠のようだ。ホント砂しかない。砂と岩。サボテンも生えてない。

18:15頃ナスカ着。予定より少し早かった!何故かガソリンスタンドの前で下ろされた。ターミナルのようなものは見当たらない。(このバスはそのままリマまで行くからね)。

目の前にあったホテルモンテカルロへチェックイン。なんとプール付のメチャ綺麗な宿。部屋も風呂も広くて綺麗。事前情報だと2泊で60solとのことだったが、交渉してみたらセスナフライト込みでUS55㌦らしい。物価が安いってことかな?

軽く外出。アルマス広場周辺、屋台は少なく、レストランもチラホラ。この辺のホテルも小奇麗なところが多い。感じよさそうなレストランへ入りセットメニューをオーダーしたが…失敗。スープとチャーハン。不味い。しかし二日ぶりのまともな飯。
帰路、お口直しに寄った店でビールとピッツァ。ピザは食べきれずに持ち帰り。インディヘナ顔の可愛いお姉さんがピスコサワーをサービスしてくれた。美味。

こづかい帳

バス(アレキーパ~ナスカ) 30sol
エンパナーダ 1.5sol
ロモサルタード 3.5sol
スプライト 2sol
ハンバーガー 1sol
ジュース 2.2sol
チョコ 1sol
電話 8sol
7up 1.5sol
ナスカホテル代(セスナ込み) US55㌦
夕飯 5sol
ピザ&ビール 21.5sol

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ナスカの地上絵

8/13(日)ナスカ泊

(日記より)

7:30頃起床。快眠だった。疲れてるのかな?砂漠だけあって洗濯物もだいぶ乾いてる。
9:00頃おじさんが迎えに来た。前後でタイヤサイズの違うチェロキーで空港へ。といっても滑走路が一本あるだけ。管制塔もホッタテ小屋みたいなのがひとつ。乗る飛行機はアエロモンテカルロ社というらしいが要はホテル所有のセスナなんだろな。空は曇っていて晴を待ってる状態(遊覧飛行だからね)。

img_0092どうも自分が一番乗りらしい。あとから欧米系の客が続々到着。この機体は6人乗り(二×三列)らしい。なんとか窓側は確保できそうだ。

待ってる間、パイロットのオヤジと談笑。この機体、中古で15万㌦位だとか。結構高いよね。アラスカでお世話になった校長先生の所有機1万㌦くらいだったような。あとフライトは正味30-35分くらいとのこと。あれ短くね?騙されたか?とこの時は一瞬疑ったのだが…。あとであんな地獄を見るとは(笑)。

物売りの子供も商売っ気が少なく可愛らしい、と思ったら既に13歳だとか。こんなことしてる場合じゃないよね…。

10:00頃から少し晴れ始めた。快晴ではないがスタート。高度がそれ程高くないので平気らしい。また機内もそんなに寒くないとのことだった。
最初に乗るのは自分と、初老のフランス人夫婦二組。計五人の客とパイロットで6人。仲良くなったパイロットのおっちゃんにヨロシクしてさっと助手席へ潜り込んだ。ナイス自分!すると、フランス人のオババ一人がどうもツアー会社で約束したらしく「あたしが助手席よ」とかギャーギャー喚いとる’(笑)。もう遅いで。

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セスナ初体験だが音が結構やかましい。そして揺れる。離陸は100km/h位の低速でフワッと浮く感じ。で、せっかく助手席なんだけど、正面はインパネが高いので前はあまり見えず、景色は横の窓から眺める感じ。

セスナは右に左に旋回。ジェットコースターみたい。地上絵も一つひとつ説明してくれる。が、結構見難い。何故かと言うと、絵自体が既に消えかかってる。ちゃんと保存しないとあと数年も持たないのではないか?写真をたくさん撮ったが、機体が揺れてるので手振れしてる可能性大。

img_0099

一通り、「絵」を見せてくれた。有名な「ハチドリ」や「コンドル」がそれっぽくて、また、サイズも大きくてよかった。が他のは…ビミョー。

img_0102

まあでもこりゃスゲーやって感じで、パイロットのおっちゃんと楽しげに会話したりしてたのだが…。

暫くして…ふっと気づくと、さっきまでギャーギャー文句言ってたフランスオババ含め後ろの四人が静か~になってる。どうかしたんかな?と振り返ると、四人とも既にギブアップ状態(飛行機酔い)。ぐったりと目を瞑ったままひたすら必死に耐えてる様子。
と、もう少しで着陸ってところで自分の後ろのオバちゃんが限界を超えてReverse!袋を持ってゲーゲー。幸いなことにセスナってのは風が結構入ってくるんだけど、前から後ろに流れるので助手席に座ってるとセーフだった(笑)。辛いのは三列目に座ってるカップル。前からくる臭気にたまらず限界をオーバーしてもらいゲロ(笑)。

飛行機は所要37-38分(この辺が限度なんだろうな)のフライトを終え空港へ。速度が遅いのでブレーキでしっかり停止する。いやあ快適なフライトであった。後部座席を見ると…座席やフロアの一部に「例の汁」が。これ二回目に乗る人どうすんだろ。朝一に乗らないとズボンにゲロが付くよね(笑)。何も知らない二番目の人たちは楽しげに談笑してるが。このあと地獄みるのにね。

最初に乗るときになんか変だとは思ったんだよね。各席のレジ袋は万一用かと思ったけど、なんとなーくシートの染みというか。あれ市松模様じゃなかったんだな(笑)。助手席に座ってると、パイロットの操縦桿操作が見えるので次に右かなとか左かなとか予測できるんだけどね。後ろだとわかんないか酔っちゃうんだろうなあ。

img_0113さて、ホテルの迎えが、ここで別のツアーを提案してきた。ミラドールやミラドールナチュラル、マリアライヘ博物館など回ってUS10㌦だそうだ。昨日ミラドール20solと聞いてたのでそんなもんかな?と思い参加したが…これは失敗だった。ミラドール(注:櫓のような観測塔。実際にライヘ先生などが研究に利用していたらしい)からはすぐ傍に「手」(何故か指四本)と「木」が見えるが…小さい。小学生の自由研究で作れるぞこれ。ああ「地上絵の謎・不可思議さ」がどんどん消えてゆく…。

ライヘ博物館は彼女の家らしい。これもショボイ。しかもツアー料金に入場料込って聞いてた話と違ったので少々怒ってやったら、ガイドのオヤジや同行のフランス人もビビらせてしまった。すまんなあ。
ちなみにこのガイドのクルマ、往年の古き良きアメリカ時代のダッチ・チャージャー。滅茶苦茶でかくてカッコいい。が…。どうも音が変。V8の音じゃない。で良く見るとATのコラムシフトは付いてるのだが、運転する時はなぜか床から突き出たマニュアルレバーで操作しとる。エンジンは日本のカローラのディーゼルなんだって(そんなのあったっけ?)。燃費もいいし壊れないぜ!だって。どうりで遅いはずだよ。

img_0116

ホテルへ帰ってきて確認したら、明日のチェックアウトは13:00でいいよ、とのこと。のんびりできそうだ。まずはバスのチケットを確保してしまおう。

オルメーニョ(注:大手バス会社)のオフィスで13:30発リマ行きのチケットをゲットしたのだが…。
RoyalClassという文字が目に入ったので、「コレって何?」と聞いたら、「そのバスが今、裏にあるから見て来い」とのこと。なんと!2階建てハイデッカー。イスは飛行機のビジネスクラスというかファーストクラス?フルリクライニングできるやつ。そしてサーバーやウエイトレス付き。つまりフリードリンクらしい(ホントかよ?)。メッチャ綺麗。
これでリマまで80sol。普通の(インカクラスかな?)が18sol。4.5倍(笑)。凄い差だけど、結局総額たかが20㌦程度。日本のタクシーだったら5kmも乗れんぞ(笑)。solも余ってるし(物価安くて使い切れん)、話のタネにRoyalClassで予約した。
受付のお姉ちゃんは笑顔で「ね、いいでしょ?」みたいな感じだったけど、近くで手続きしてた欧米のバックパッカーは「お前アホか?金捨てる気か?」みたいに驚いてた。非難されてるようで気分悪いわ~。

アルマス広場近くで遅い昼飯。ビール1本(グランデ!)とチチャロンをいただく。チチャロンは豚のフライとのことだが焼き豚に近いかな。堅い。付け合せの玉ねぎのセビッチェが美味い!

ホテルへ戻って、せっかく付いてたプールへ出てみた。残念ながら街で水着が買えなかったので昼寝するだけにしたが、よく見ると水はかなりキタナイ…。これじゃ泳がなくて正解か。で更にビールを飲みつつ本も読んでしまいやることなくなっちゃった。まだ16:30だったがシャワーを浴びようとしたら水しか出ない…。そして何故かシャワールーム魚臭いな(笑)。他に人気もないし、このホテルの滞在客、俺だけじゃないよな?

18:30頃小腹が空いたので外出。食事後、インターネットカフェで株価検索。ナスダックが大変だったらしい。

こづかい帳

ミラドール他のツアー US10㌦
ミラドール入場料 1sol
バス代(ナスカ~リマ) 80sol
昼飯 14.5sol
ビール 3sol
インターネット 4sol

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リマへ帰着~出国まで

8/14(月)リマ泊

(日記より)

さていよいよ大詰め。本日はのんびり9:45起床。夕べは冷えた。ダニに食われたのか足が痒い。表ではのどかにプールの掃除してる。

朝飯を食いに街へ。途中の市場でツメ切りをゲット。韓国製、2sol。安いわ~、切れないけど。さすがに二週間旅行してるとツメが伸び伸びで気になっておったのだ。で、最初、Farmaciaで聞いたらなかったのだが、バレンタイン監督みたいな顔したおっさんが「メルカドにあるから」とわざわざ連れてってくれたわ。親切やのう。

有名なレストラン、Los Angelsの向かいの店へ。tortilla(オムレツというか卵焼きというかお好み焼きというか)と、jugo mista(ミックスジュース)をいただく。ジュースは例によってネットリしてて美味。

一旦ホテルへ戻りツメ切り。すっきりしたわ~。プールのベッドで少々日光浴。他の客の気配が一切ない。ニワトリの鳴き声が…、ペルーのニワトリ、24時間いつでも鳴いてるな。日本の奴は普通朝だけなのにね。

でシャワーを浴びて13:00チェックアウト。後払いだったのだが、本当にセスナフライト込みでUS55㌦ポッキリだった。安っ。solのレートが下がってるせいだろうか。

荷物を持ってバス乗り場へ。Hotel Nasca linesの前に来るらしい。しかし未だ着てないので通りでジュース1本購入したらなんと50セントだった。今までボラれてたんだな(笑)。
相変わらず定時にバス来ないし。焦るよ。ターミナルじゃないし(アレキーパから来る途中で拾う感じなのかな?)。他にバスを待ってる人影ももないし。で、13:20頃ようやくバス登場。昨日見た、2階建てRoyalClassだ。このデッカイバスに先客は欧米人旅行者が6-7人のみ。ガラガラだな、こりゃ。

しっかしこのバスは凄いな。客席は全部二階で、一階はトイレとトランクのみ。横三列で飛行機のビジネスクラスなみのピッチ。フットレストも出るし、各席にテレビ&ビデオ付き(注:日本でもJR東海の高速バスなどでこの類の車両が走ってたようですね。ただ、ビデオ付とかウエイトレス付とかフリードリンクはさすがにないですよね)。ただし!フロントガラスに思いっきりヒビが入ってるの気になるが…。これって普通の事故じゃない原因のような気がする(苦笑)。

img_0117

バス自体が快適なのはもちろんだけど、実は客が少ないってのが最高。金持ちも含めて現地人は一人もいないし、なんか外国みたいだ。前後左右も空いてるし荷物広げ放題。足伸ばし放題。エアコンも良く効いてるし、眺めもいいし、音も静か。魔法の絨毯に乗ってるみたいだ。
板バネ折れた三日前のプーノ-アレキーパ間のバスと比べると、難民船とタイタニックぐらいの差があるな。

img_0118中学の社会の時間に習った「パンパ」っていうやつかな。流れる景色はまさに砂漠そのもの。下手するとチュニジアのドゥーズあたりよりもずっと「砂漠~」って感じ。スターウォーズのタトゥーインそのものだな。
恐らく砂の量自体は多くなくて、岩に砂が被さってるだけなんだろうけど、見た目は一面の砂丘。アンデスからうまく水を引けば、ロッキーの水で変貌したカリフォルニアみたいになるんじゃないかね~。

などと思いつつ、バスはガンガンぶっ飛ばす。途中三箇所くらいで乗客を拾ったりして。そのうちの一箇所、Piscoの海岸沿いのHotel Paracasだけど、この辺はかなりよさげなリゾート。ここで滞在してもよかったなあ。
たまにウエイトレスのお姉さんが、ジュースだのおつまみを持ってきてくれる。フリードリンクってビール飲み放題を期待したんだが、パイナップルジュースしかない(笑)。

そしてバスは20:00頃リマへ到着。最高に快適なクルージングであった。楽を通り越してもはやバスから降りたくない気分。20㌦程度なら「買い」だな。景色も含めて。
到着した場所はセントロのバスターミナル(小汚い)ではなく、オルメーニャ社の専用発着場のようだ。場所はよくわからんが高速道路沿いの小奇麗な場所だ。

TAXIで予約してたホテルへ(注:初日、二日目に泊まったホテルと同じ。日本で確保しておいた宿です)。なんかTAXI代高いわ。ボられたか?とも思ったけど多分リマは物価が高いんだろう。10日ほど田舎の物価に慣れちゃってるからな。20:30、無事ホテル着。2階のバーでウエルカムドリンクのピスコサワーをいただいた。冷えてておいしー!そしてさすが高級ホテル。バスタブが付いてるし、のんびりするか。

明日のチェックアウトは13:00頃でOKとのこと。ありがたい。なのでチェックアウト後にフロントに荷物を預けて、夜のフライト時間までセントロでプラプラ買物と教会巡りでもするかな。現金も150sol近く余ってるし(途中一回も追加両替せず…金減らなかったなあ)。空港税US25㌦とタクシー代はとっとくとして、それでも大分余るな。

今日のバスも長旅だったが、快適だったので全く疲れてない。アレキーパの時とエライ違いだわ。体力万全。少し歩いて近所のOpenAirのレストラン街へ。一番賑やかな店へ。アレキーパでありつけなかった海鮮にトライ。ピカンテデマリスコスをいただく。貝とイカのトウガラシソース和え。美味い!そしてビールに合う!更によく冷えたビールが実に美味い!ピスコサワーのサービスもあっておおいに満足した。
ただやっぱり、リマは物価が高いね。レストランのメニューも最低15sol~。田舎に比べると1.5-2倍かな~。

だいぶ酔いが回ってきたので気をつけてホテルへ。1階にあるカジノへ寄ってみた。西武くらい(注:辻堂のパチンコ屋さんですw)のこじんまりした雰囲気。受付のお姉さんはセクシーだった。
ゆっくり湯船に浸かって疲れを癒す。文字通り旅の垢がいっぱいとれた。気持ちいいー。明日、チェックアウト前にもひとっ風呂浴びようっと。

こづかい帳

ブランチ 9.5sol
爪切り購入 2sol
ジュース代 0.5sol
TAXI(バス降車場~リマホテル) 11sol
夕飯 30sol

8/15(火)機内泊

(日記より)

いよいよ最終日。9:00起床。朝食後、湯船でゆっくり。お湯の出が悪くシャワーは水、風邪引きそう。リマは今日も曇天で寒い。荷造りをして12:00チェックアウト。思った以上に軽い。というか、入国時より明らかに軽い。捨てた衣類やタバコが減ったせいかな?

フロントで荷物を預かってもらい、タクシーでリマ市街観光へ。まずは国立博物館。昨日分からなかったオルメーニョバスのオフィスを発見。近かったんだな。博物館の建物はかなりでかくて、コンクリート打ちっぱなしのモダンな造り。これは時間が潰せそうだ。原始時代~インカのクスコ、マチュピチュまで展示してあり、量も豊富。普通の博物館だと、土器とか石器って最初の原始時代ちょっとだけってパターンだけど、ここは最後(近代)まで石器土器ばっかり。最近まで原始時代だったってことか。予想に反して案外時間が潰れなかった。

タクシーでセントロへ移動。二日目の市内観光の際、タクシー運転手が話してた爆弾テロ(火炎瓶?)の被害にあった銀行を発見。建物丸ごとまさに「全部」爆破されてた。すごいわ~。ファストフード店でアンティチョークとビールで昼食。土産屋で灰皿購入。売り子の姉さんが少ししつこい。サンフランシスコ教会へ向かう。広場は怪しげな子供が屯してて不気味。あと鳩がすごい。地面が糞だらけ。

教会では英語ガイド(多分現地の学生バイト)が案内してくれた。結構広く、特に修道院の部分がでかいようだ。同行のカナダ人のオバサンが、娘が川越でホームステイしてたとかで、やたら話しかけてくる。明日クスコへ行くらしくexcitedとのこと。地下にあるカタコンベがすごい規模。25000人分の人骨があるらしい。綺麗に整理整頓して並べてあるが不気味。前述のオバサンは写真を撮ってたが、不謹慎と思わんのかな。

続いて通りの反対側、ボリバール広場前の宗教裁判博物館へ。ここは昔、異端信者を拷問したところらしい。
同じく英語ガイド付きなのだが、このガイドさん、メチャ熱心。とにかくよく喋る。喋ってるうちにノリに乗ってきて自分の喋りに酔ってる感じになる。せっかく盛り上がってるところ申し訳ないのだが、話半分くらいしか分からないのでイマイチつまんない。一応英語だけど、学問的な単語は難しいからよくわからんのだ(笑)。レコンキスタがどうとか、話がやたらデカくなって、スペイン対イスラム、果てはイスラムがいつ頃発生したとか一大世界史講義みたいになってきた。同行したイタリア人やイスラエル人は一同ポカーンと口開けてる状態。

まんが

(当時の日記に描いてあった落書きをマンガで再現)

 中身自体は大したことなくつまらなかった。
ここは遺跡の上に仮の板を張り巡らせる構造になっていて不思議な感じだがイマイチなセンス。
説明パネルもガラス板に直接印刷してあって、お洒落でやってるんだろうけど、文字が二重に滲んで読みにくい(笑)。酔ったみたいに見える。そしてパネルの土台は首枷手枷の板。このセンス、どうなんだろ。

その後、アルマス広場反対側のサントドミンゴ教会へ向かう。アバンカイ通りを渡ると、靴屋だらけ。神田の古本屋通りみたいだ。
サントドミンゴ教会はミサの最中だった。とてもよい雰囲気。後ろの方に着席し、しばしコンサート気分でミサに参加。スピーカーの調子が悪く音が割れてやかましい。

ラ・ウニオン通りを抜け、サンマルティン広場へ。ここでは政治集会をやってたので足早に離脱。怖いからね。お土産に写真本でも買いたかったが本屋見つからず。軽自動車の小さいタクシーを拾ってミラフローレス方面へ戻る。夕方ラッシュで大渋滞。運転手の陽気な兄ちゃんとしばし談笑。仲良くなったので夜の空港までの送りを頼んだ。20solで交渉成立。商売下手で憎めない兄ちゃんだわ。20:15にホテルに来てもらうように頼んだ。

昨晩のレストランの近くで夕食。チュペデカマロネスあったが残念ながら売り切れ。ビールとソパデセボージャ、シュラスコを食べた。オニオンスープは温かく、体が暖まった。がチーズが入ってなくて味がイマイチ締まってない。シュラスコは…何故かステーキが出てきた。一応スパイスかかってるけど。固いし。芋ばっかりだし。最後なので余ってもしょうがないので散財したが…今日一日でなんと!80solも使ってしまった!2000円くらいか。安いね(笑)。

ホテルまで歩いて帰り、フロントで荷物を返してもらう。20:20頃、タクシーが来たのでボーイさんが下まで荷物を運んでくれた…が、そのタクシーを見てボーイさんビックリ!軽だと思わなかったんだろうな。こんな高級ホテルに来るクルマじゃなかったようだ。こんなタクシーじゃ危ない、と心配してくれて、運転手の免許証番号を控えてくれた。ただ運ちゃんに対してやや高圧的な態度だったのが少し悲しい。階級社会を垣間見たわ。

タクシーに乗り込んですぐ渋滞。運転手の兄ちゃんによると、ホテルのすぐ近くで爆破があったようだ。気づかなかった。20:00頃らしい。ちょうどホテルに向かって歩いてた頃だ。ほんっと危ないなあ。フジモリさんは大分嫌われてるようだね。あちこち道路封鎖され、パトカーもまだ現場へ急行中、という感じだった。

見慣れた道を空港へ向かう。この兄ちゃん、人が良いようでよく話してくれる。信号待ちで窓拭きの子供に施ししておった。自分もそういう境遇を経験してるかの様子だったな。

無事空港へ到着。ほっとするものの、いつものように旅の最後は後ろ髪を引かれる。夢から醒めてしまったような、まだ半分眠っているような不思議な感じだ。カウンターはイモ洗い状態の大混乱。なんとかチェックインを済ませ二階のレストランでビールを一杯。最後の銘柄は「クリスタル」。

こづかい帳

ホテル精算(ビール代) 6sol
TAXI(ホテル~博物館) 7sol
国立博物館入場料 6sol
TAXI(~セントロ) 7sol
昼飯 7sol
サンフランシスコ教会入場料 5sol
灰皿購入 5sol
TAXI(~ミラフローレス) 6sol
夕飯 31sol
TAXI(ホテル~空港) 20sol
空港税 US25㌦

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出国後、機内にて

(日記より)

南米は昔と違って雰囲気が現代風になった。もっとも現代風になったのは世界共通のことで、ただ時間が経過しただけなのかもしれないが。街には日本車、日本製品が溢れ、子供の頃(注:三年ほど南米某国に住んでいたことがありました。)感じた「日本から遠く離れた異国」と言う雰囲気ではなかった。世界が近くなったのと同時に、子供の頃の思い出が遠くなったようで少々寂しさも感じる。

今回は全体的にトラブルもなかったが、犯罪はともかく、テロの恐怖を少しばかり感じた。またいつもはどこにでもいる日本人観光客のあまりの少なさに少々驚いた。この国にもいずれ観光客が大量にやってくる日が来るのだろうか?

昔の「遠い地球の反対側の南米」の懐かしい空気を楽しみにしつつ、結局再会はできなかった旅。

今回の日記はこれにて終了。

15.Aug.2000

費用まとめ

現地で使ったお金 US175㌦ & 1173sol(うち、セーターが300ちょっと) …計5万円くらい
事前費用(飛行機代他) 27万円くらい

 

最後までお付き合いくださりありがとうございます。

※①②はこちらよりご覧ください。
→「①クスコ・マチュピチュ」編はこちら
→「②アンデス・チチカカ湖」編はこちら

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