いつもご覧下さりありがとうございます。
手抜きのプチ整備ネタです。
わざわざ記事にする程のボリュームでもありませんが…、案外、たま~に起こる不具合のようですので、備忘録的に残しておきますね。ウチのGBも何か最近変だな?という方はご参考まで。
ではどうぞ。
腰下載替え後、快調に走ってたものの…アレレ?不具合?
先般のエンジン腰下載せ替え騒動をなんとか乗り切り、その後は若干の不安とビビりを感じつつも、とりあえず大きな問題も起こらずに快走、順調に距離を伸ばしてはおったのですが…。
何となーくね、『時たま』ニュートラルから1速に入れる時に、
「ふぎょぎょ?メーターのニュートラルランプが消えんなぁ?接触不良かな、まぁええわ、そのうち直るだろ」
みたいな感じで見て見ぬふり、テキトーに誤魔化しておりました。
が、症状の進行は予想以上に早く(汗)、あっという間に、『1速は常時点灯』、そして間髪入れずに『1~6速まで全部点きっ放し』…という爆笑な状態になってまったのでありますねOrz
前はこんなこと一切無かったからね、明らかにエンジン腰下載替え(⇒『エンジン腰下スワップ本番編!!クランクケース移植作業を敢行』)のせいであります。メーター周りは一切弄ってませんので、変化点、すなわち移植した腰下のニュートラルスイッチor周辺配線の不具合に起因しているのは明らか。
そうは言っても『たかが』メーターランプですからね。
電球(タマ)が切れても何とかなるように(今回は逆=点灯しっ放しだけど)、そのまま放置でも走れないことは無いんですけどね。実際には…一般道走ってると信号待ちとかで地味にメンドクサイんですよね~。ちゃんとニュートラルに入っとるか確認の為に、停車前に一々シフトしちゃタコメーター目視しないとイカンので。
なもんで、時間の空いた土曜の午前中、一応ね、ちゃんと見ておくことにしました。
といっても正味一時間の簡単作業ですけどね(^^;)
ニュートラルランプが点きっ放しになる原因は?スイッチ配線の構造
一応、事前に簡単に情報収集。
ですがこんな木っ端なパーツ、サービスマニュアルにもほとんど記載が無いのであります(クランクケースを分解するところに僅かに外し方が書かれてるだけ)w
さらにパーツリストに至っては、どこに書かれてるのかサッパリ分からず(笑)、掲載ページを探すのに一苦労w
…ということで、まずはサービスマニュアルの配線図を確認してみました。
メーターランプ(N)からの配線は延々と廻って、最後はスプロケケース内にある、『ニュートラルスイッチ』に接続されています。ニュートラルスイッチ(ASSY)の機能は、ミッションの動きを読み取り、文字通りシフトがニュートラルの状態の時に導通するしくみです。そして反対側はアース接続となっています。
要するに、ギアがニュートラルになると、メーターランプ(N)の配線がアースされることで通電し、緑色の『ニュートラルランプ』が点灯するということですね。
…ということは、つまり、どういうコトかと言うと。
この配線をニュートラルスイッチから外し、先っぽの丸端子を直接アース(要は車体に接触させる)とメーターランプ(N)が点灯するのでありますね。配線上はそういうしくみになっとる訳です。
つーことはですね、例えば、配線途中でショートというか、コード皮膜が破れて車体に接触してたり、あるいは、スイッチの接点廻りが汚れて『バイパス』的にアースしちゃってるとか。そういうケースで点きっ放しになる可能性があるようです。
スイッチ交換だと部品取ったり面倒だけど、もし掃除だけで直るなら楽チンであります。そうであることを祈りたいわ(^^;)
部品交換に備えて、純正部品の在庫も確認
一応、事前に補修パーツの有無もチェックしておきます。
パーツリストの当該ページ(クランクケースのページ)に記載されている、ニュートラルスイッチ周りの関連部品は以下の4個のみでした。
- ニュートラルスイッチASSY:35600-413-003(35600-413-013) 1177円
- ニュートラルスイッチガイド:35601-KG0-000 486円
- ワッシャーC、パーキングブレーキ:47134-567-000 124円
- ナット4mm:94002-04000-0S 27円
…金額的にも全部で1500円程度、一応、在庫もまだあるようでした。ということで万一部品の不具合だったとしても安心です。
※上記は我が家のクラブマンちゃん=E型(初期型)の場合の部品番号です。 Honda純正部品の在庫確認はWeb!keへ⇒『ウェビック純正部品通販ページ』 |
ま、わざわざ新品パーツ発注しなくても、予備エンジン…というか、前回の降ろした腰下を物置から出してきて、ニュートラルスイッチ廻り一式をドナーで戴いちゃえば済むんですけどね。
それにしても…3番目のワッシャー、『パーキングブレーキ』って何のことだろ?(@@)???
実作業
…ということで、やや前置きが長くなり恐縮です。サッサと実作業へ参りましょうネ。
なんせネタが薄いので、作業写真だけだとエライ寂しいコンテンツになっちゃうのよね。既にお察しかと思いますが(^^;)
スプロケカバーを外し、配線とスイッチの状態を確認
この中にニュートラルスイッチがあるのですね。クランクケース左側、フロントスプロケカバーを外します。
今夏連投した、『カウンターシャフト摩耗』⇒『エンジン腰下載せ替え』の一連のトピックで、同じような写真を何度も御覧頂いている方も多いかと思います。毎度すみませんねw
外すとこんな感じ。ドライブチェーンがコンニチハとなりますが、その左側、ダイナモカバーに沿うように配置してある細い配線が『ソレ』であります。
このライン(配線)、クランクケース内?から伸びており、先端の丸い端子が下方の『ニュートラルスイッチ』に接続されています。
さすがに先日載せ替えしたばかりのエンジン(腰下)ですので、まださほど汚れてませんね。
これが通常の場合、つまりン年も開けてない状態だと、スプロケカバーを御開帳した途端に吐きそうなくらい『汚物まみれ』だったりするのですがw
軽~くパーツクリーナーを吹いただけで大分キレイになりました。
配線の先端、ナットで留められている丸い部分がニュートラルスイッチですね。
ミッションがニュートラルになると、このスイッチが導通します。導通するとアースされるしくみになってるので、この配線の延長上にあるメーターケース内のニュートラルランプが点灯する訳ですね。
周囲も含めて念入りに目視観察してみますが、特に目立った不具合などはなさそうです。配線の皮膜破れも見当たりません。前述の通り、スイッチのしくみは「アースすると点灯」です。なので、何らかの理由で配線途中で車体に接触(アース)しちゃってると、ランプが点きっ放しになるのという道理なのであります。
つまり…原因は、この周辺に接触不良箇所(リーク的な)がある…ハズなのは間違いないと思うのですが。
あとやや気になった点。
ニュートラルスイッチ表面を覆うように留めてある、黒いプラスチック製の「ガイド」があるのですが…
これがね、何とな~くね、気持ち、グラついているようです。締めが甘いのかな?
この箇所の『緩さ加減』と『接触不良』の因果関係は、ハテナ?マークですが…まあ、隙間に鉄粉マミレのゴミが溜まってると、バイパス的に車体にアースしちゃう?なんてコトもあるかも分からんよね。
スイッチの周囲を集中的に、パーツクリーナー噴射で軽く洗浄した後、改めて作動を確認してみると…
直ったかも???
センタースタンドを立てたまま、ミッションをニュートラル⇒1速から6速までシフトしてみますが…
上から下まで『常時点灯』、つまり1速から6速まで常に「点きっぱ」という笑える状態は改善したようです。なーんだ、簡単だったじゃんね。
ただまあ、ニュートラルから1速に入れる時に、消灯したりしなかったり。
言い換えると、1速の状態ではニュートラルランプが点灯するコトがまだチラホラ。症状からして、スイッチ自体(部品)の不具合などは無さそうで一安心ですが、可能な限り分解して、もう少し丁寧に掃除しておくことにします。
配線とスイッチの接続部を外し、簡易的に分解して清掃
ということで、分解…という程の事もなく、単に配線の接触部の取り外しです。実際の作業は7ミリのソケットでナットを外すだけですがw
ナットを緩めると、『ガイド』と配線端子が外れましたが…何かが足りません。
そう、上の方で少し触れましたが、パーツリストに記載されていた「謎のワッシャー」がありませんな。「パーキングブレーキ云々」とか書かれてたヤツ。もしかしたらこの箇所、過去に一度外されてるのかな~?クランクケース割ってたりして…ね。
外したガイドとナットはパーツクリーナーで洗浄します。やっぱりゴミが少々溜まってました。
車体側も丁寧に洗浄します。ニュートラルスイッチ本体表面に直接パーツクリーナーをジャブジャブぶっ掛けてキレイにします。配線の丸端子も同様に。
接触が良くなるように軽く真鍮ブラシで磨いたりして。ま、気分的なもんですが。
あとは組み直すだけ。
さっきの「見当たらない」ワッシャーも、一応、代替え品をハメとくことにしました。ま、このワッシャー自体がどういう機能なのか意味不明ですけどね(^^;)
パーキングブレーキって何なんだろ?
再度組み直し
件のワッシャー、純正パーツで取っても124円ですけどね、部品発注して待つのも面倒です。
他の手段としては、予備、というか、先日外した「エンジン腰下」から該当部品を外すのが一番手っ取り早いのですが…。あの重量物を物置の奥から引っ張り出すのが億劫だったため、ここは手抜きであります(^^;)
「余った」ボルト・ナットの保管ケースからテキトーに合いそうなワッシャーを探します。こんなモンで大丈夫なのか分かりませぬが、ステンレスと思しき4ミリ穴のワッシャーを一枚ピックアップ。
ニュートラルスイッチの上にプラスチックの黒いガイドをハメて、その上にワッシャーを設置します。これが果たして意味があるのか分かりませんが(笑)。
その上に配線の丸端子をハメ、元通りにナットを締めます。
配線の端っこ、丸端子の手前の部分の配線を、ガイドの溝にシッカリと押し込んで固定します。
よく考えると、スプロケカバー外して最初に見た時、この部分は浮いてた…というか溝にハマってなかったような気がする。これも何か良くなかったのかもしれませんね。
最後に配線の取り回しも確認します。
ダイナモカバーの縁(ヘリ)に、一箇所フックというかガイド形状の部分があるので、そこに自然な形で引っ掛けるように取り回します。ま、多少ルーズでもチェーン(スプロケ)に接触することは無いと思いますが。
以上で作業終了~♪
最終テスト
スプロケカバーを閉じ、センタースタンドを立てたまま、エンジンを始動。
ニュートラルから1速⇒6速までシフトチェンジをしてみましたが…
完全に直りました~♪
ちょっと微妙だった、ニュートラル⇔1速も問題なし。スカッと消灯(点灯)します。
部品交換(購入)も特に無く、所要一時間程度、単に掃除しただけの簡易作業だけで解決、イヤ~良かったヨカッタ(^^)
まとめ
……つーか、まとめる程のコトでもないですけどね(^^;)
まあこんな木っ端な不具合でも、不精せずにキチンと直しとくと気分も上々でありますヨ。
結局のところ、最終的には原因がハッキリと判明しなかった訳ですが。
「妥当な推論」をするならば…
ドライブチェーンが拾ったオイルや鉄粉等を含んだ『ゴミ』『ホコリ』等がスイッチ廻りに堆積し…、結果的に、ニュートラル時の導通が無い状態にも関わらず、周囲から短絡的にアースしてた、…ってことなんでしょうかね?。
まあ、あながち間違って無いような気もします。割とアリがちかと。
最初にも触れましたが、案外たまーに「忘れた頃」にワリカシ起こることの多い不具合のようです。
タダでさえ年季の入ったGB、エライ量のゴミを抱えてる個体も少なくないのでは…?なんてね。まあ、気になった方はオイル交換のついでにでも、少し様子を見てあげてみても良いかもしれませんね。
以上、ご参考まで。
ニュートラルスイッチのしくみも多少は勉強に…なったかな?
本日も最後までお付き合いくださりありがとうございました。
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