いつもご覧下さりありがとうございます。
久しぶりのDIYネタです。
…つーか優待記事以外ほぼ開店休業状態の当ブログ。
他にもあれやこれや色々手を出してはいるのですが。
貧乏暇なしって言うんですかね、ホント忙しいのよ…(;・∀・)ユルシテ
ですが今回のハンドバリカン修理。
コストも含めて思ったより上手い具合に直ったのと、ネット検索でも修理情報が少ないようでしたので、割とお役立ていただける方も多いのでは…ということで備忘録的に残しておきます。…いや実際マジ時間無いんだけど、頑張って文字起こしましたんで、よろしかったらご参考に。
ではどうぞ。
リョービ家庭用ハンドバリカンAB-1500と故障のいきさつ
芝生の仕上げ『際刈り』用電動ハンドバリカン
今回の主役はこちら、リョービ(Ryobi)製の家庭用ハンドバリカンさん。
ヤフオクで、ほぼ未使用の長期保管品を3000円程度で譲って戴いたものです。幸い、割とご近所さんだったもんで、バイクで取りに行ったから送料もタダ、良いご縁でございました(^^)
以前…というか、かなーり昔の投稿でも数回ご紹介しております。
といっても本稿の趣旨とは直接無関係な内容なので、特に目を通していただく必要はありませんが、ヒマな方はどうぞ。
芝刈り用…といっても、芝生の『際刈り(キワガリ)』が主用途の電動バリカンです。
この記事に辿り着いた方の中には『際刈り』って何?という方もあまりいないと思いますが、要するに塀際とかの『端っこ』の刈残しを仕上げるのが専らな役割の道具。
電動って聞くと速そうな気がするでしょ。
そりゃ手動のハサミに比べりゃ楽ですけど、こいつで庭一面最初から最後まで刈ったらそらエライことです。せま~い我が家の坪庭でも小一時間かかるもの。普通はまず、ローラー(リール)式の手動芝刈り機(乳母車みたいに押すやつ)で数回往復してザックリ刈ります。
こういう(↑)ヤツですね。これならモノの5分で済みます。
ただし構造上、刈刃が車輪(タイヤ)の内側にある為、これだと両端幅一杯まで刈れないのですね。なもんで『端っこ』、つまり塀際とか花壇のレンガの脇とか庭の隅っこに数センチ分の刈残しが出来てしまうという仕様。んで、そこは最後に電動バリカンさんで仕上げるという、これを『際刈り』と言うのですな。
本来用途と異なる、やや過酷な環境での使用に
以前、仕事場の小さな庭で西洋芝を育ててた時はそんな感じでちゃんとメンテしてたのですが…。仕事場を手仕舞いするにあたり、リール式の手押し芝刈り機は図体も大きく邪魔なのでヤフオク処分。ですが電動バリカンだけはまぁ何かしら使うこともあるだろ、と残しておりました。
つーことで、本来用途の『際刈り』じゃない使い方ですが…。
自宅のドウダンの剪定が春先に1回と、庭のナンチャッテ姫高麗(和芝)を刈る際にたま~に出動するのが年数回、一応、役に立ってくれておりました(^^;)
ただね、以前と違って荒っぽい使い方をしてるので、よく『噛む』んですよね。
ドウダンは『草』じゃなくて『枝』ですしね、細いのは気持ちよくバッサバッサと刈り上げてくれるのですが、たま~に隠れてたぶっとい枝に「刺さる」ことがあるんですよね。
ま、本来は植木鋏で剪定するモノですからな…(^^;)
和芝の方もナンチャッテと称したように、遠い昔、最初にテキトーに芝マットを置いただけなので、ちゃんと整地してない(高さ凸凹、水平とってない)上に、石ころだらけというバリカンちゃんにとっては過酷な環境。深く刃を入れないよう最新の注意を払っていても、頻繁にパチーンと小石を弾くため、作業中は保護メガネ(100均)が必須であります(^^;)オイオイ
で、当然ですが時には、まぁまぁな大きさの石ころに出会うこともあり。
枝や小石を噛み込んだ状態で低音でウーーーーーンとモーターが唸る度に、噛んだ異物をプライヤーでやっとこさっとこ外して…。ま、こんなこと繰り返してりゃ、いつか壊れるよな、とは思っとりました。
その時は案外早くやってきた
度重なる衝撃の蓄積のせいか、いつの間にか、以前よりもガラガラと大きな音がするような気が…とか何とか感じながらも気にせずに使っとりました。が、やはり。
おりゃおりゃおりゃーと庭の芝を刈り込んでおった夏のある日、毎度のことながら小石を噛んで停止したバリカンちゃん。ですが、何となくいつもと雰囲気が違う…。いつもならウ~ンとモーターの低い唸り音が籠もるのですが、その時は、モーターはギャイーンと元気な雄叫び(回転音)を上げとります。刃は動いとらん(石噛んでるし)のに。
挟まった小石をプライヤーで刮げ取っても同じ。刃は動かず。
モーターの回転音だけでなく、ギアが空転してる風な音も…。「おそらく途中のギアのどこかが吹っ飛んだ(欠損した)はず」との予感がピン!!と来たのは…、かつてシュレッダーが逝った時と全く同じ感じだったからに他なりません(笑)。
シュレッダーが壊れて分解した時も思ったんだけど…
こういう安価な家庭用民生品(?)ってコスト的な理由なんだろうけど、ギアの素材がプラスチック(樹脂)製なんですよね~。そら負荷が重なればギア歯が破損するのも道理というもの。
いっそのこと、モーターピニオンから中間、ファイナルまで、ギア関係を全部金属製にしといてくれれば多少噛んでも壊れねーのになぁ…、と思ったりして。逆に、ある程度年数経ったら適度に壊れるようにしてんのかな?なんて穿った見方をしがちですが…
多分何か別の理由があるんじゃないかな、と。
シュレッダーは子供なんかが間違って指突っ込んじゃったりとか無いとも限らんし、ハンドバリカンだって軍手ぐらいはしてても拍子で指を挟む可能性も無くはないし。
そういう危険時に、ギアが樹脂製だと最悪の事態を避けれる…回りくどい言い方ですな。早い話が指チョンパせずに済む…という理由が大きいような気がする。実際知らんけど。
プロが使う業務用は別として、家庭用機材だと、そういう安全面での配慮もあるのかなと。
ま、安物なのでしょうがない。
修理を検討したが…情報がなく一旦あきらめ。しかし…
部品情報が見当たらない、ヤフオクジャンクは送料高い…
実際には分解せんと断定は出来ないものの、何とな~く原因は推測されます。
ですが、仮にそうだとしても、その後どうやって直すのか?の道筋がなかなか立たなかったのよね。
というのもネットを彷徨っても、情報があまりにも少ない。
特に部品関係、パーツリストみたいなものがあれば言うこと無いのですが、そこまで贅沢言わなくてもせめて補修パーツの有無、個人での入手可否など…、一切の情報がじぇんじぇーん見当たらない。
うーん困ったなぁ、最悪、ヤフオクでジャンク品買って部品取りのドナーにして…も考えました。
んで、探すと100-500円程度からポツポツ見つかるのですが、何しろブツ自体のサイズがそれなりにデカイので、送料が無駄に掛かるんですよねー。
そもそも新品の値段からして元々安い商品ですしね。フツーの人は素直に買い替えるのかと(^^;)
↑こちらがおそらく後継の現行機種と思われますが、カカクコム最安値圏だと、だいたい常時8000円程度でどこかしらの店で買えるようです。更に瞬間的に値下がりするタイミングで拾えれば…もう直すのアホらしくなるよね。
ヘッジトリマ衝動買いで終わり…のつもりだったが
…というのもですね、実は、ちょっと衝動買いしちゃったのよね。話は脱線するけど(^^;)
方向性が見えずに修理を諦めかけて、もう十分元が取れる位使ったしな…とか無理やり思い始めてた時、たまたま目にしたAmazonのタイムセールでこちらをポチってしまいました。
神様ごめんなさい、誘惑に負けました。
なんせ10mの延長コードまで付属で4500円くらいだったもんで(^^;)
…バリカンじゃないだろ、オイ!というツッコミもごもっとも。
そう、あのカジキマグロの先っちょみたいなやつ、植え込みの剪定に使うやつでございますね。何度も往復しなくても、一発でキレイな「角刈り」にできるアレ。
トリマーは使ったことなかったんだけど、お向かいさんが立派なドウダンを狩るのに前々から使ってて便利そう…ってオカンが言ってたのよね。で、タイムセール投げ売りはこのサイズ(26cm)だけだったんだけど、長くなるほど重く(30cm以上の型で本体2kg)なって素人には扱い難いかと思うので、このサイズはむしろ好都合。
問題は芝生に使えるかどうか。
口コミ見たら、一応、芝用途(要は地面の草刈り)としても使えます、手で刈るより楽~♪みたいに書いてあったもんで。衝動でそのままイってしまいました。ごみんなさい、反省してます。
残念ながら、トリマーは芝にはイマイチだった
…結果、故障したハンドバリカンさんの方はお役御免、燃えるゴミの日に…の予定だったんだけど。
なんとなくね、虫の知らせというか。うーん見なかったことにして、しばらく物置に寝かせとくかと。先送り大好きな日本人の性(さが)。
で、買ったばかりのトリマー、使ってみたところ、悪くはないんだけど…。
植木の剪定はすこぶる便利なんですけど、やっぱり芝を刈るのはイマイチなんですよね。出来ないことはないんだけど、
深く刈れない(´・ω・`)ショボーン
まぁ本来の用途じゃないからこの子のせいじゃないんだけど。
刃の奥行きというのでしょうかね、ハサミで言うところの刃渡り(?)が短いせいか、深く噛んでくれないんですよね。長くボーボーに伸びた芝の、上の方を撫でるように刈ることは出来るんだけど、根本近くで短く刈り込むのは到底無理ゲー。
ということで、今後この子を主力兵器として期待するのはちょっと難しいかと。
物置にタイムカプセル状態で暫定放置してるハンドバリカン、ますます捨てる気が遠のいてしまったという。これは何とかせなあかんわ。
ネットを彷徨ってようやく見つけたパーツ情報は何故か京セラ?
再び重い腰を上げてリサーチを始めたものの、部品情報に辿り着くまでしばし時間を要してしまいました。
『AB-1500 RYOBI ギア 部品 番号』…とか、いろいろパターン変えてやってみても、グーグル検索でなかなか出てこないんですよね。
唯一手掛かりとなったのが、某修理店(?)のサイト。
直接うちの子(AB-1500)の部品では無いんですが、リョービの別の関連商品の交換部品を扱ってました。ということは、補修パーツは存在してるハズだけど…。
何かもっとこう大元っていうんですかね、そもそもリョービ本社のHPには情報無いんかいな?…と調べてみても、一向にヒットしないのですな。
で、そうこうして足掻いてるうちに分かったこと。
リョービ、京セラに買収されとった
灯台下暗し…とはちょっと違うか。ま、そっから降りていくと…
ありました!! \(^^)/BINGO
回りくどいこと言わんと、早よ、という方向けに、一応貼っときますね。
御用の方はこちら⇒ 「京セラインダストリアルツールズ」お問い合わせページ
ここ(↑)のページで、電話とかメールの問い合わせも出来るのですが。
実は、右下にあるチャットが割と秀逸。機種名を入れると、部品番号と値段を聞くことができるらしい…。
が、イマイチ使い方が分からんかったので(笑)、結局メールで問合わせしたところ…、
親切にも、AB-1500の部品図とパーツリスト、値段が記載されたリスト(PDF)をメールで送ってくれました。担当者さん感謝!!
値段も思ってた以上にお安い印象。
実際の購入にあたっては、パーツの直販(通販)はやってないので、近所のホームセンター(大概どこでも扱いあり)で発注してくださいとのこと。つか、その方が送料掛からんし、むしろありがたいことで。
ここまで来ればゴールはすぐそこ。
あとは実際に分解してみて、壊れてる部品を特定すればOK。
…と急に光が見えてきました。直せるぞ!!
最初から管理人の探し方が悪かったという噂もありますが、さんざ回り道してやっと見つけたこの収穫。
おすすめしときます!! (^^;)エラソーデスマソ
まずは分解して故障箇所の原因となってるパーツを特定
取扱説明書(メンテナンス欄)に従ってブレードを取り外し
ということで、何はさておき、分解せんことには始まりません。
このバリカン、素人でも簡易メンテが出来るように、元々がブレード(刃)を外せる仕様になってます。掃除して油挿すとかだけでなく、最悪の場合は切れ味の落ちたブレード自体も交換できるという親切設計。
ま、バリカン本体の実売相場自体が相当お安い商品ですのでね、替え刃を定価購入してるようだとコスト的に見合うか怪しいけど(笑)。
で、随分前に中を掃除したことはあるんだけど、それ以来数年ぶりの御開帳。
大して難しい作業じゃなかった記憶はあるんだけど、実際、あんまし段取りを覚えとらんので、一応、取説を見ながら慎重に…
ブレードの裏蓋を前方にスライドさせて外せば、刃が取り出せます。
んで、大きめのファイナルギアと偏心板も取り出すとこんな状態になります。案外スカスカですね。部品点数は多くなさそう。
組み直すときにワケワカメにならんよう、部品ごとの向き(表裏上下前後)に注意して整理整頓。念の為、写真だけは多めに撮っておきます。
取り外したファイナルギア(↑上の写真左側の白い歯車)に欠損は見当たりません。
なので、破損してるのは右のバリカン本体内の奥にある、もう一つのギア(=中間ギア)のようです。中間ギアは構造上この状態では固定されたままだなので、取り外すには本体を更にバラバラに分解する必要がありますが…
アップで見ると…、キッタな~(;・∀・)エンガチョ
基本的に屋外で、それも野良仕事で使う道具ですのでね。
飛び散ったグリースと土・ドロ・草その他ミックスされた汚れがベットリ…
ですが、パッと見た感じ、なんか欠損してるっぽい部分が目に付きました(→の部分)。
案外早かったな。おそらくコレやろ。
清掃して欠損箇所を特定、樹脂製の中間ギアが歯こぼれ?
とまれ、早る心を抑えつつ、パーツクリーナーと歯ブラシでキレイにお掃除してみました。
毎度ですが几帳面なA型なもんで。
さっきの本体内アップもほ~らこんなにキレイに。
やっぱし、ココが欠損してますね。
7-8mm幅だけ歯無しのフラットになっちゃってますな。
左上の大きな樹脂製の白いギアが中間ギアです。金属の小さなギアとの噛み合わせとなる部分、細かな歯が2枚程度欠損した跡でしょうかね。
右下の小さな金属ギアは、おそらくモーター直結のピニオンギアと思われます。必然的に力が一番掛かる箇所でもあり、また互いの素材が金属と樹脂ですのでね。経年によって負荷と衝撃が繰り返されると必然的にこのような結果になるのでありましょう。
これまでの数年間、過酷な労働環境下で何度も繰り返されたバリカンちゃんへのツライ仕打ち…(涙)。
芝刈り中に、石ころ噛んだり、ケーブル噛んだり、たまに指(オイオイ)噛んだり…その都度この箇所に架かった衝撃の積み重ねが、結果こうした傷跡に。
「中間ギアもファイナルギアも、樹脂製ではなく金属製のギアだったら、多少噛んだところで歯が折れることもなかろうに、安い商品だからとはいえ、見えないところでコストカットして…」と不満を言いたくなる気持ちもわかりますが。
ですが、敢えて樹脂製にしてる別の理由もあるのかと思われ。
上の方でも書きましたけど、やっぱりここが『壊れる』ことである意味安全性を確保してるってのもあるんだと思うのよね。軍手の上からとはいえ実際に指挟んだことあるんだけど(怖)、もし中間ギアが金属製だったら…。おそらく指チョンパされてたと思うと恐ろしい、つか、代わりに壊れてくれたギアさんありがとう(^^;)
一応、電源つないで稼働させると、ガラガラと大きな異音を発しつつ不規則ながらも、回転はするんですけどねー。
噛み合わせのギア歯が2枚欠損しているので、この状態だと勢いで回ってるだけ。
負荷がかかる、つまり実際に芝を鋏みこんだ状態になると、欠損箇所(噛み合ってない部分)で空転してしまうというしくみですな。
分解図と部番リストから該当パーツを特定、が2種類ある?
京セラインダストリーさんから戴いた分解図と照らし合わせてみましょう。
ちょっと写真が見難くてすみませんが…単純に破損箇所と思しき↑(矢印)の⑪の部品を交換すれば直りそう。ここまで来るとゴールは見えたも同然であります。
ま、部品廃盤ってオチが無いとも限らんけど。
で、部品番号と値段をチェックすべく、写真右側の部品リストと照合してみると…
⑪が2個あるんですよねー。部品番号だと6200823(250円)と6200893(390円)
表の項目にある『互換性有無』ってのと、『供給停止区分』の『1』って記載の意味が、このリストを見ただけでは分からんのだけど、おそらく元々の部品が廃盤で部番変更になってるっぽい気がしますな。
あと我が家のバリカン、AB-1500って言う商品名なんですけど、実は姉妹品にAB-1000というのがあって、多分だけど、刃(ブレード)の幅が違うだけなんじゃね?ってくらいそっくりなんですよね。で、本体添の取説が2機種共通の取説なんですけど、この部品リストも同様(2機種共通)なのであります。
なので、両方使えるのか、いやいや片方だけ、とかそういう意味がある?のかもしれん。
いずれにせよ、これは聞いてみないと分からんかな。
ということで本日の作業はここで終了。
とっ散らかった機材一式、整理整頓して一旦片付けます。
あとは近場のホームセンター、島忠ホームズさんへGOoooooooooooo!!
メーカー在庫あり、オーダー後5日程度で部品入庫
ニトリ傘下に吸収され、店舗存続が気になる島忠さんでありますが(無くなると困るw)。
電話で問い合わせたところ、部品番号だけ分かれば取り寄せしときますよ(料金後払い)ということでしたが、上記の不明点もあったもんで直接店舗に出向きました。
分解図と部品リストを持参し「どっちかのハズなんですけど」と相談したところ…
2種類ある部品の違い、適用機種(AB-1500⇔AB-1000)など、面倒なメーカーへの確認も全部やってくださって、ホント、感謝です。
こんな300円程度の部品代で…(;・∀・)
園芸コーナーの●●さん、丁寧に親切に、ホントありがとうございましたm(_ _)m
数日後、在庫ありの着電、そして「値段は367円です」……???
部品リストの値段は250円or390円だったはず、どっちの番号なんやろ?と思ったら、やはり6200823(250円)は廃盤で、現在は6200893(390円)が適用部品になっとるそうな。つーことは、島忠さんで買うと京セラリストよりむしろ安くなるのね…ありがたいことで(^^)
…で、祝日(文化の日)を跨いだりして結局5日程度で入庫。
ということでゲットしたのがこちら
うーん新品はキレイですな。しかしオモチャみたい…。
果たしてコイツを交換するだけで本当に直るんやろか。ニワカには信じがたいが(^^;)
中間ギア交換の実作業
ということで実際の交換作業へ参りましょう。
たかがオモチャみたいなギア一枚交換するだけですからね。チャチャっと小一時間程度で楽チン…のハズだったのですが。実際には予想外のトラブル発生でナカナカな難儀でございました(;・∀・)
詳しくは後述。
まずは先週バラバラにした本体その他機材一式、整理整頓して保管しといたものを引っ張り出してきました。
で、本日は本体をパカッと二分割せないかんので、プラスのドライバーを用意。
他に、ギアを組むときにグリースをベットリ塗りますんで、バイク整備に使ってる一番安いリチウムグリース(死ぬほど大量にあって100円程度)も用意。ヘラ代わりの割り箸とボロ布も忘れずに。
ハウジングケースを左右に割って中身を確認
では早速。本体横方向に5箇所あるネジを外します。
家庭用なんちゃって電動工具のせいか、ボルト&ナットではなく「ただの」プラスネジですw
ですが…、かった~い(笑)。
やはり用途の性質上、バイブレーション(振動)の発生が尋常じゃない機材のせいでしょうか、親の仇のようにかた~く締まっとりました。おそるべしプラスネジ。
前側の3箇所はネジ穴も深ので、アタマ(ネジ山)をナメると悲惨です。なのでフルパワーかつ慎重に…しっかし固かったな(^^;)
やっとこさっとこ五箇所のプラスネジを外すと…パッカり左右に分割されます。
中身は…、なんとまあ安っぽい。プラモデルのようだw
ようやくアプローチできた問題の箇所。アップでよーく観察しましょう。
この部品さえ交換すれば直るという、そういう理屈になっとるはず。
破損した中間ギアを外します。
ギア軸(黒い棒)ですが、上の方にだけストッパー用の切り込み(溝)があります。
分解図(↑)の⑩の絵の通り、溝がある方が上ですね。あとで組み直す際に上下を間違えないように注意。
このギア軸(棒)の溝が噛み合う、反対側(本体プラスチック側)をよーく見ると…
ギア軸(棒)の溝が引っ掛かって下に抜け落ちないようになってるようです。
ですが、既にココの引っ掛かりが欠損しかかっとりますな。こういうトコも結局、振動の大きさたる所以。おそらく実際には、完全に折れちゃって固定されなくなっても、尺の関係で軸が底に抜け落ちることはないんでしょうけど。
いずれココがダメになった場合、交換部品としては『ガワ』(ハウジングセット)を買うしかない訳ですけど、ギアと違って図体がでかい分、お値段もそれなりの1870円。商品そのものの(新品)が安い分、ちょっと躊躇するかなぁ。
部品取りのジャンク品をヤフオクやメルカリで取る方法もあるけど…まぁ買い替えがベターかな。
破損部品を新品に交換し、修理完了かと思いきや…
…やや話が脱線しましたが。では、先日買ってきた新品に交換します。
軸とギア溝(歯)にはたっぷりグリースを塗布します。
手動で回転させ、モーターとのかみ合わせに問題がないか確認。
その後、元あったように左右の「ガワ」(ハウジングケース)をズレないようにカチッと合わせた、最後にプラスネジで締めます。
締める際もアタマ(ネジ山)を舐めないように慎重に…。
しかし、作動中の振動でガタついてもいけませんので、最後の最後まで慎重かつ念入りに、ガッチリ締め込みました。
この段階で試しに電源につないで回してみました。
ガラガラとした異音ではなく、ウィーンと快調な音で回ってます。
もはや直ったも同然。やっほー(・∀・)b
あとはファイナルギアを組んで、元通りに刃(ブレード)を取り付ければ修理完了です。
ここまでくればゴールは目前、ランディング態勢のハズだったのですが…。
組み間違い?ブレードがハマらない罠、からの意外なオチ
裏蓋が閉まらない…何か出っ張ってる?
破損部品は交換済みですので、ここから先はただの組み直し。
ファイナルギアと偏心板を組み合わせ、ギア軸を通し、ワッシャーも通します。組み間違いの無いよう上下前後の向きにも注意しつつ、分解図通り丁寧に。
で、組んだらギア溝(歯)にグリースをたっぷり塗布。
あとはブレードをセットしてスライドカバーをはめるだけ。
こちらは取説にメンテ時の取り外し方法etc.のガイドがあります。記載に従い、偏心板の位置を水平方向に調整し、同様に刃(ブレード)の上下位置も調整。位置合わせが済んだら、スライドカバーを嵌め込めば修理完了…のハズだったのですが。
何度やっても…、何十回やっても、スライドカバーが入らん…。なんでやねん。
目測ですが、おそらく1mm弱とは言え、明らかに出っ張ってる。
おっかしいなぁ、偏芯板とブレードの位置調整が微妙に合ってないんかな?とは思ったものの、そんなに精密な機材じゃないしね。そもそも多少アソビがある構造になってたはずです。
ブレードの取り外しは過去にも掃除目的で何度もやってるけど、取り付け時に問題になった記憶はないし。
まさか…分解図の誤記載(涙)
困ったなぁ、としばし試行錯誤すること数十分。
2枚のブレード(刃)の隙間をもう一回キレイに掃除し直したり、軸(棒)を上下逆さまにしたり。試しにワッシャーを外してみても出っ張りが変わらない謎。
今回の交換部品と関係ない箇所だし、ただの組み間違いだよなぁ…とアレコレ弄くりまくった結果、そこら中ベタベタのグリースまみれに(;・∀・)
最後、まさか…と思って、ファイナルギアのオモテウラを逆にしたら…
すっぽりキレイにハマりましたとさ。
分解図のファイナルギアの絵が上下逆になっとりました。うーむ、こういうこともあるのか…。何でも疑ってかからなあかんなぁ。
余談ですが…そういやGB(うちのバイク)のパーツリストも、たしかマフラーのナットかなんか逆に書いてある図があったような。サービスマニュアルの記載トルクが間違ってる箇所とかも。メーカーの公式情報も盲信してはいかんということやなw
ということで、最後、グリースまみれの軍手で弄くり回したせいでベタベタの本体を、パーツクリーナーでキレイに拭き取り仕上げ。で、電源つないで試しに稼働させると…
うん、元に戻ったわ。
これでまた活躍してくれますな。
今年はもう出番ないけどね、捨てないでよかった(笑)。
無くてもなんとかなるんだけど、庭のなんちゃってヒメコウライも、ドウダンの剪定も、やっぱりこれあると楽なのよね。
まとめ
ということで、結論的にはパーツ買ってきて分解交換しただけ。
作業的には大したこと無いのですが。
ですが、やっぱり最初の入り口のところ。
補修部品があるのかないのか、どこで取れるのかって情報が、案外アクセスできないんですよね~。
結果的には素直に製品HP、アフターサービスから降りてけばよかっただけなんだけど…、日頃使ってるグーグル検索とかだと何かイマイチヒットしないのよね。しかもリョービブランドは残ってるんだけど、会社が京セラインダストリアルツールズに替わってるのでわかりにくい。
ですが、京セラのアフターサービスの姿勢には満足。
採算的にはアレなんでしょうけど、にもかかわらず丁寧にフォローしてくれてる感が好印象です。
ありがたいことで。これ、利用しない手はない。
もともとがお安い商品というのもありますけど…
勝手な憶測ですが、安全性の担保=ギアが樹脂製=壊れやすい、というこういう図式になっとりますのでね、都度、直して使えるってのは助かります。
その上、商品自体もモデルサイクルが長いと言うか、極端なモデルチェンジもあんまりしてなさそうな印象。なので、事実関係は未確認ですが、補修部品の在庫確保も割と長そうな点もありがたい。
なんか永遠に使えそうな気がしてきたもんね。
今後も壊れる前提で、壊れたら直す、というスタンスで行けそうな予感。我が家の石ころだらけのお庭の芝刈り、これで遠慮なくガンガンイケるわw
まぁさすがにモーターが焼けたら買い替えになると思うけどね(モーターの部品代はそれなり)、その場合でも、ヤフオクでジャンク品落とせば直せるっちゃ直せる(^^;)
最後に一応いつものお約束。
当記事を参考に、自分で修理してみよっかなーという方、作業は自己責任でね。わかってると思うけど念の為。
ま、安い商品なんで、新品買い替えも同時検討するのがベターかとは思います。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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