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風呂場の前、脱衣場の扉のドアノブが壊れてレバーがダラ~んと下がりっ放しになってしまいました。ホームセンターのリフォームコーナーなんかでよく見かける、安物ノーブランドのヤツです。「我が家のもコレや」、という方もおいででは?
備忘録として残しておきますので、必要な方は参考にしていただければ。
ではどうぞ。
下がりっ放しのドアノブレバーさん
最近なんかアチコチいろいろ壊れます。ニワカ大工日記じゃないんだけどね(^^;)
こちらがそのブツであります。
よく見るでしょ。アルミかな?いわゆる安物中の安物です。
随分前になるけど、リフォームでドアを増やした時にここだけ付けたやつであります。中のスプリングが壊れちゃったのか、ノブのレバーが下がりっぱなし。これでもラッチはちゃんと稼動してるので一応開け閉めは出来てはおります。
ここ以外の他のドア、つまりリフォーム前から40年近く使ってるドアノブ(鋳物)は全然壊れないのにね。後から付けたのが先に壊れるってどういうことよ?w
事象としては元に戻らないだけなので、機能上、切羽詰ってる訳でもないんですけどね。
ドアノブの修理でよくある、『開かない』『固い』『回らない』『空回り』『ぐらつき』『ガタつき』『外れた』…etc.と違って、開け閉めできなくなる訳でもないので、のんびり放置してたのです。ですがようやく少し手が空いたので、やっと修理に着手いたしました。こんなもん、業者さんに頼む訳にもいかんし。
例によってオカンは「油差してみる?」と言っとりました。
年寄りは油差すの好きだよね…w が、どう見ても油切れが原因ではないと思うんですよね。21世紀を生きる我々は、出来る限り理詰めで物事を捉えたいものであります(^^;)
まずは分解してみた…故障原因を特定
現状確認せんと何も始まりませんので、まずは外して分解します。
ドライバーでプラスネジを2本外すと…
片側のドアノブ(レバー)が簡単に外れました。
同じ要領で反対側も外したところ。構造は比較的単純ですね。
実際の作動状況を確認してみます。どういう構造なのか…
ドアノブ(取っ手=レバー)を下げると、中身のこの丸い金具が回転します。必然的に『棒』も回って、扉のラッチが開閉するしくみになっているようです。
が、何かおかしい。
左右(というか表裏?)のドアノブ(レバー)で動きが違います。
↑こちらはおそらく正常動作していると思われる方。45度程度回すとワイヤーのようなスプリングが途中で引っ掛かり、それ以上回らない&押し戻すような構造になっているのですが…
↑こちらは反対側のレバーが「ダラ~ん」と垂れ下がっていた方のノブ。
動作がガバガバです。よく見ると、ワイヤー状のスプリング(バネ)が折れてるみたいですね。2本出ている「ツノ」が左右に勝手に動きますw 全く支えになっていません。
こちらのドアノブをさらに分解してゆくことにします。
真鍮メッキ?の金具がスナップリングで固定されているようですね。ということで用意しましたこちら。
4-5年前、GB(バイク)のホイールスポークを組み直した時に買ったアストロ(ストレート?)の安物工具です。まさかこんなところで日の目を見るとはw アタッチメントが四種あって便利なんですが、ちょっと油ベタベタで、こういう室内仕事では使いにくいのが難点です。
一応似たような商品(同じかな?)のリンクを貼っておきますね。
まあ、バイク整備や日曜大工等で他にも使うぜ!!、という方(あんまりいないと思うけど)以外は、もっと安いヤツで十分です。この程度の大きさなら、ダイソーの100円工具にもスナップリングプライヤーがあります。これです。↓
多分これでも大丈夫なハズ。持ってない方は108円で買ってきましょう。
早速スナップリングを外して、分解してみます。
奥の金具etc.が出てきました。
金色?の金具の中に引っ掛かっているスプリングと思しき鉄線状のモノを引っ張りだすと…
2本のブツが取り出せました。ですが、これ、恐らく真中辺りで折れて二つに分割されちゃったようですね。
もともとはこんな感じだったようです。
原因が分かりましたのであとはコレをどうにかして元通りにすればOKであります。
スプリングだけ交換できればベストですが、上の金具に嵌め込むのが素人作業でできるかどうか。金色の金具をよく見ると「カシメ」になってますので、この金具は分解不可能です。場合によっては金具とスプリングのセット(ASSY)で部品を取らないといけないかもしれません。バネだけなら汎用品でありそうですが、セットになると入手が難しいかも…?まあ調べてみるしかありません。
いずれにせよ、盲目的に油差してもダメなものはダメだよ~んw
スプリングだけ部品で買えないかな?ネットやお店で情報収集
汎用部品は無いらしい…
このスプリングが単体で入手できれば言うことありません。パッと見た感じではネジやワッシャーみたいに汎用品っぽい気もするしね。案外簡単に直っちゃったりして、なんて結構楽観的な気分でおりました。ところが…
スプリングの単品情報が皆無(T_T)
補修用の流通というか、そういうニーズが全く無いんでしょうね。汎用品かも?なんてのは甘い見込みでございました(涙)。
そうすると、あとはメーカーに直接・間接でコンタクトをとった上で、補修部品があるか、取れるかどうかを確認するしかありません。その為には、メーカー&品番を特定しないといけません。ですが…ドアノブ現物をスミからスミまで見回しても、シール・刻印他、製品名を特定する情報が皆無であります。うーん、困ったな。
ドアノブの品番が分かった?
半ば諦め気分で、しゃーないからドアノブごと新品交換するか、とMonotaro(モノタロウ)を彷徨っていると…「アレ、これうちのと同じじゃね?」と目に留まったのがこちら。
モノタロウの写真付きページにリンクを貼れないのでヤフショから拝借しておりますが、楽天、ヤフショとも、最安の価格帯はモノタロウと同じようです。商品説明に記載された各種寸法をチェックすると、我が家のドアノブ、恐らくコレで間違いなさそうであります。『ノーブランド』とのこと、やっぱり安物だったのね~w
ちなみに似た品番でDLS-1というのもあり、そちらは鍵が付いてないバージョンです。その分安い。そして、Bってのは『ブロンズ』、つまり色ですね。ほかに何色かあります。最後のB/Sってのは『バックセット』の略だそうですが、50mmの他に60mmがあります。ドア板の端っこ(ラッチの先端)からノブの取り付け位置(軸の中心)まで長さのことですね。うちのは50mmでした。
で、部品番号が分かった(推測だけど汗)ので、これで検索をかけていくと…
メーカーと思しき会社が分かりました。大阪の㈱クマモトさんという会社が扱っているようです。
ユニディで確認してくれた、が…
で、まあココまで来たのでメーカーに直接確認しても良かったのですが、土日だったモンでとりあえずユニディへGO。部品番号と現物の部品を持参し、店員さんに相談することに致しました。すると…、
やはり一般的に、『バネ』というのは汎用部品が無いそうです。
メーカーが製品を作るときに規格を決めて、その規格品を下請けに大量発注するのが普通なのだとか。逆に言うと、メーカーに確認すれば部品在庫はあるハズですよ、とのコト。
で、親切なことに、部品で取れないかどうか調べてくれるというのです。毎度ありがたいですな~。利益にならない仕事なのに親切だよね~。もしユニディで取れるなら送料も掛からんで済むしね。助かります。
で、数日後回答を戴いたのですが…
結果は残念。部品だけで取れないとのコト。ドアノブの製品そのものでないと扱えません、と。うーん残念。さあどうするか。
メーカーに直接確認してみた
せっかくユニディで確認して貰っておいて悪いんだけど、ダメモトでメーカーに直接電話してみました。個人で聞いたらそれこそ迷惑かもしれんなぁ、と恐縮しながら架けたのですが…なんともまあ、親切なご対応でございました。下請けの部品メーカーさんなどに聞いたりして調べてくれた結果…、
「部品で取れますよ」、との回答。ナイス!!
ただし、予想してたように、スプリング単体ではなく、金具とのASSYになるそうです。一個200円だとか。いいんじゃね?せっかくだからもう一個、計2個お願いしようかな、反対側も壊れるかも知れないしね、なんて考えてたのですが…
「送料が1200円かかります。」とのこと。
ま、そうだよね。タダって訳にはいかんし。これだけ手間かけさせてるんだからワガママ言っちゃいかんよな。とは思ったものの…
新品のドアノブセット(鍵無しのDLS-1-B B/S50mm)、取り寄せですがユニディで2600円程度で買えるのです。うーん、微妙、ビミョー、Bimyou…
万が一だけど…、もしかすると、品番勘違いって可能性も無きにしもあらずだからね…。現物見てもらった訳じゃないし。「これや、これ、ウチのと同じやん!!」と思ってたのが『もし勘違い』だったら…タダのゴミです(^^;)
ということで、しばし悩んだ挙句、結局、ドアノブセットで購入することにいたしました。 いろいろ丁寧に対応して下さった●●さん、本ッ当にごめんなさいm(_ _)m
丸ごと買う新品ドアノブもそちらさんの製品だから許してね(^^;)
ドアノブ丸ごと新品に交換作業
予定(二週間)より早く部品到着
ユニディに取り寄せお願いして約一週間、入荷したとのことで買って参りました。夏休みナントカフェアだとかで、前回貰ったクーポンで100円引き。ありがたいね~。
さて、ちゃんと我が家のドアノブと同じモノでしょうか…(オイオイ)
おおー、まさにこれw
袋から出してみると…、このブロンズが最初から結構マダラなデザインなんですね。うちのヤツ、経年の手垢で汚れてるのかと思ったけど、『元々の』仕様だったみたいで(^^;)
こちらは「例の」スプリングが格納されている部分です。
スナップリングの下側にある金色の金具、裏返しになってますが、形状的に見ても全く同じモノのようですね。
交換作業やってみた
ここまでくればあとは付け替えるだけなので楽チンです。
まずは今ついてるドアノブレバーを取っ払います。
こんな感じになりますね。取り寄せた新品も、元と同じ仕様なので、ただそのま突っ込んだだけでも一応修理完了です。
取り寄せ部品はフルセットですので、このようなラッチ部品も入っています。ホントはこちらもキレイな新品に交換したいところなのですが…
取り付けが「タッピングスクリュー(木ネジ)」なので、外して、付けて、を繰り返してると、『ネジ穴』へのダメージがありそうなんですよね…。ドアの素材が安っぽい合板の為です。
同じくラッチの「受け」もあります。少しデカイですね。
これも同じ理由で、付け替えるのが躊躇われます…
ということで、しばし悩んだ挙句、今回はラッチ等は古いモノをそのままにして、レバーのみ新品交換にいたしました。
さっきの穴に突っ込みます。
↑これだってよく見ると分かると思いますが、「ネジ穴」がだいぶヘタッってる感じがするでしょ。何回も出し入れしてると死んじゃうよ、これ。
「ネジ穴」を痛めないように慎重に丁寧に締めてゆきます。
裏側も慎重に。かといって締めが緩くガタツキが残ってると、それはそれで使ってるうちに傷み易いですからね。シッカリ締めます。
結局のところ、最終的な実作業はこれだけでした(^^;)
以上で修理完了です。
外した『ジャンク』ドアノブレバーは捨てずにしまっておきます。
このレバーを使っているもう一枚のドアがあるのですが…。今回同様、遅かれ早かれスプリングが壊れるのは時間の問題でしょうからね。その時にはこちらの部品を使い回してニコイチにする予定です。備えあれば憂い無し。ああ貧乏性(^^;)
ま、その他、ラッチ等は新品ですしね。
まとめ
終わってしまえば、修理方法は簡単でした。
が、結局、同じパーツが見つかったから言えることで、これは結果論ですね。
やっぱり部品の調達が一番難しいかな。そこさえクリアしてしまえば簡単です。つまり最初の情報収集がすべて、今回は結構、時間もかかりましたし。
掛かった費用は部品代2678円のみ。まああとは電話料金とか足代が掛かってますけどね。私の手間賃はサービスですので(^^;)
業者さんに頼むと、技術料(工賃)だけで8000-1万円位は掛かるようです。
その他に部品代が乗っかりますが、これが定価、というかそれ以上だったりして(よくある話)。まあ今回の修理だと総額15000-2万円程度かな。そういう意味では上出来でしょう。こんなモン特殊工具が要る訳でもないし、大して難しくもないからね。
あと、大袈裟かもしれんけど、メーカーさんの利益度外視な親切対応に少し感動しました。やっぱり日本の製造業は素晴らしい。大義を感じます。
という訳で、特にオチもなく終了でございます。
あんまり需要ないと思いますが、参考にしていただければ幸いです。
同じように作業される方は自己責任でどうぞ。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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コメント
同じ状態で困っていたので、情報大変参考になりました。
バネ部品は、一応取り寄せできるんですね。
でも、送料が高いので、全部交換した方が良さそうですね。