いつもご覧くださりありがとうございます。
株主優待マニアに必携、手数料が安い&一般信用売りが出来る、など、オススメ証券会社のご紹介です。管理人も実際に使ってる口座がほとんど。
元々、当記事は2017年に投稿以来、各社の手数料や金利改定等に合わせて少しずつリバイスしてきたのですが、だいぶゴチャゴチャと見にくくなってしまいました。ということで、2020年9月末時点のタイミングで、記事内容もシンプルにまとめ直しました。多少は見やすくなったかと思いますので、これから口座追加をご検討の方など、ご参考にしていただければ幸いです。
尚、各証券会社の手数料を、約定金額帯別にパッと見で比較できる一覧表は別記事にまとめてありますので、そちらもご参考に⇒『価格帯別証券会社手数料比較一覧表』
ではどうぞ。
株主優待取りでの一般信用売りクロス取引が活況に 手数料だけでない口座選び
株主優待『タダ取り』の方法として、だいぶ定着したクロス取引。
もともと権利付き最終日に『制度信用売り』でシンプルにクロスするのが主流だったのですが…
最近では、欲しい会社の株が貸借銘柄でない場合や、逆日歩リスク回避を目的とするなど、一般信用売りを活用するケースがポピュラーになってきました。
一般信用といえば、古くは松井証券『無期限信用取引』が元祖です。その後…
以前は、みんな、何となーく後ろめたい気持ちでやってた株主優待のクロス取り。ですが、それを営業の柱として積極的に市場開拓したのがカブドットコム証券です。MUFGグループ自ら大々的に宣伝・告知するようになって早や数年、『フツーの取引』としてだいぶ浸透してきた感じがありますね。
そしてそのシマ(市場)をハゲタカのように狙うSBIが参戦したのが2015年前後、瞬く間に扱い銘柄を拡大し先駆者カブコムのテリトリーを侵食すると…
即座に続いたのが2016年の楽天証券。
私もかれこれ15年前位に作った楽天口座、当初マケスピをちょっとだけ弄っただけ。その後ほぼ休眠放置(だって手数料高かったんだもんw)状態だった楽天証券の口座を再開いたしました。放置しすぎて特定口座開くところからやり直さないかんという状態(^^;)
三社による激しい鍔迫り合いが展開されること数年…、さらにここへ来て新たな傾向が。
手数料最安レンジを牽引してきたGMOクリック証券を始め、マネックス証券やSMBC日興証券なども一般信用売を開始するところが出てきました。影が薄いながらも何となく前々から「一般信用やってるなぁ…」という大和証券、岩井コスモ証券なども含め、ユーザーにとっては相当数に選択肢も増え、いよいよ利便性も向上して参りましたね。
ということで、株主優待取りに便利な証券口座。
手数料や金利等のコストが安いに越したことはありませんが、一般信用売りがどの程度出来るのか?出来ないのか、なども重要なエレメント。結局ドコが一番イイの?という疑問に対し「独断と偏見」にて大雑把にまとめてみました。
以下、一社ずつ、メリットとデメリット、特徴について、ザーッと「なぐり書き」にしてあります。
若干回りくどくなるかもしれませんが、必要に応じて拾い読みしていただければと。クロス取りを始めるにあたって「どこの口座がエエのかよく分からん」という初心者の方でも分かるよう、出来るだけ丁寧にご紹介したつもりです。うまくご活用ください。
株主優待取りに必携!!一般信用売りの出来る『主力』証券会社 5社
表中の数字は特に断りが無い限り、2020.9.30現在、各社ホームページに掲載のモノ等を記しております。銘柄数などは優待権利月の月中タイミングにより随時更新・変動する性格のモノですので、あくまでご参考程度に。
手数料に関しては、◯~×等の定性評価といたしました。
多くの証券会社において、『一日定額コース』と『ワンショットコース』の場合で異なることも多いですので、詳細は別途ご確認ください(別記事⇒『価格帯別証券会社信用手数料一覧表』)。
また、お金持ちの方は別途VIPプランの適用があるかと思いますのでご自身で調べてね~♪
数字には細心の注意を払っておりますが、最終的にデータの正確性については一切保証いたしません。毎度のことですが自己責任でご活用ください。
では行ってみよう!!
1.auカブコム証券(カブドットコム証券)
この市場を開拓した先駆者ですね。株主優待を始めるなら、まずは必須といってもいい口座でしたが…
一般信用売り取り扱い銘柄数 | 2230銘柄(2019.10.1調べ) |
制度信用売り貸株料(年利) |
1.15% |
一般信用売り貸株料(年利) |
|
手数料は? |
△~○ |
メリット
なんと言っても圧倒的な銘柄数。会社としてこの分野に力を入れているので当然ですが。
また、カブコムは出金も即時無料(※三菱UFJ銀行ダイレクト必須)ですので機動的な資金運用が可能です。だいたい出金指示から30分くらいで出金されているようです。助かりますね。
信用取引は手数料が原則無料です。(…優待取りには「訳あり」⇒詳細は後述)
デメリット
2019年12月の改定で、信用取引手数料が原則無料となりました。しかし…
優待マニアにとっては必須の現引・現渡に対する手数料(「業界初(笑)」)の導入と、貸株料・金利の大幅引き上げにが同時に行われました。結果的に極めて高コストかつ利便性の悪い証券口座となってしまいました(;´Д`)
優待株について、他社では取り合いの銘柄でも、auだけは桁違いの大量在庫が余りまくっている、という惨状が毎月繰り返されています。みんな散ってしまったんだなぁ…(´;ω;`)
尚、売り短(短期14日モノ)は貸株料(金利)が恐ろしく高い上に、実際には在庫切れも多く、滅多に触ることはないでしょう。
総合評価
★★★☆☆
カブコムは2018年以前、auとくっつく前は必須の口座でした。
手数料的には他社の方が安かった代わりに、「一般信用売在庫が他社よりも多い」のがカブコム最大のメリットでした。なので、メイン口座としてではなく、優待専用に単発的に使ってた方が多かった。
ですが、2019.12の「爆誕」改定で自爆(失礼)。
そもそも金利貸株料がバカ高だし、現引現渡の高コストを回避すべく異口座間で両建すると余力管理が死ぬほど面倒くさくなるし。余程の事情がない限り、もうちょっとここを使う理由が無いかな。
とにかく不便になりました。
とはいえ、一般信用で優待クロスに使える証券会社は多くはないので、口座自体は持っておいた方が良いでしょう。とりあえず開いて情報収集だけしとけば良いと思います。
こういう時代、手数料などのルールはドンドン変わってゆきますしね。
以前は、株主優待マニアにとっての「must-have」でしたが…
暇な時にとりあえず開設しておきましょう(笑)
基本的に「爆誕(2019.12)」以前の状態に戻ったと考えて良いでしょう。
現引現渡無料で、金利貸株料も以前の水準。プラス、手数料が若干有利になったことでお釣りが来てる感じ。まあこの間、他社はもっと値下げしてますけどね。
新設のデイトレ信用は品受品渡しが出来ないので優待マニアには無用の長物。強制決済手数料は2200円と高額ですので、ま、これは触らないのが吉。
いずれにせよ、カブコムは調達力はピカイチですので、優待マニアとしては再び必携の口座となる日も近いでしょう。しばらく使ってなかった方はサビを落として準備しときましょうね。
公式ページ⇒『株のことならネット証券会社【カブドットコム証券】』
2.SBI証券
2015年よりカブコムを追うように一般信用売に参入。一時はカブコムとガチンコで凌ぎを削る程の主役級証券口座でしたが…。
一般信用売り取り扱い銘柄数 |
1972銘柄(2019.10.1調べ) |
制度信用売り貸株料(年利) | 1.15% |
一般信用売り貸株料(年利) |
1.10%(無期限) |
手数料は? | ◯ |
メリット
カブコムに匹敵する一般信用売りの取扱い銘柄数。
当初は200銘柄程度でスタートしましたが、あっという間に拡大して、この市場の『顔』のひとつに躍り出ました。株主優待取りにおいては、一時期、カブコム・楽天と鎬を削るなど、優待マニアにとっては必須の『主役』級証券会社。
そして、優待取りに限らずとも、まずは何と言っても基本的に手数料が安い証券口座である点も大きなポイント。一日定額コース=アクティブプランに関しては、一般信用売りが出来ないあまたの証券会社を含めても、ここと同水準なのはGMOクリック証券と岡三オンライン証券だけという、文字通り業界最低水準の手数料体系です。
その上で、コストを下げる試みが着々と。
2018年には、既に松井証券が導入していて好評だった『一日10万円以下無料』を導入。
さらに2020年1月からは一日50万円迄無料へ拡大されました。制度信用で50万、一般信用で50万、現物で50万ですので、計150万円までは無料という、いろんな意味で利便性が向上して利用者としてありがたいところですね。競争があるって素晴らしい(*^^*)
最後にもうひとつ、2020年より「日計り信用」の手数料が無料化、更に一日信用取引なのに現引現渡も手数料無料で、金利もリーズナブルな1.8%に引き下げ。要は何かというと、現物を購入するコストが『事実上ゼロ』となりました(日計り信用買い⇒現引)。凄いよね~。
デメリット
あまりありません。
強いて言うならば、一般信用売り短期(15日)の貸株料(金利)が3.9%とやや高い点でしょうか。ちなみに無期限はほぼお目に掛かることが有りませんので、事実上無いものと思って差し支えありません。
証券会社自体のデメリットではないのでしょうが、株主優待クロス取りが広く浸透してきた昨今、銘柄の激しい争奪戦の結果、相対的にSBIは在庫が薄い感じになってきた印象がありますね。前はもっと楽に取れたよな…(´・ω・`)
総合評価
★★★★☆
何も言うことはありません。
株主優待マニアなら必携です。とりあえず持っててあたりまえ。
基本的な手数料も安いので、メイン口座にしても良いでしょう。一般信用売り銘柄も多いですので、SMBC日興と同様、確実に開設しておきたい口座。
一般信用売りは事実上、15日短期モノとなります。
当初は5日だったのですが、15日=三倍(営業日三週間)に拡大され、早期確保が可能となった反面、3.9%の割高な貸株料がコスト負担となりがちです。
最近は月初から取り合いの様相を呈してますしねぇ一段と(^^;)
基本的にローコストなSMBC日興とうまく併用してカバーしましょう。
補足:アクティブプランは、制度信用と一般信用で別々に合計する…?
経験の長い人でも案外知らなかったりします。
SBIの一日定額コース(アクティブプラン)の合計金額の計算方法は、
- 現物
- 制度信用
- 一般信用…(短期と無期限は合算)
三種類を別々に合計する仕様となってます。
現物と信用が別勘定なのは皆さんご存知かと思いますが、制度と一般についても別々ですのでご注意を。
その結果、
- 一日100万円未満無料の特典は、制度信用+一般信用+現物で、最大で一日約定代金合計300万まで無料にすることができる。
- 逆に、制度と一般を同日中に発注すると、手数料が割高になるコトがある。(ある程度量が多い場合は、どちらか片方に寄せた方が安くなる場合がある)
…みたいな、奇妙なことが起こります。
「おー、無料の枠が広がるから得やな~」というだけでなく、逆に、微妙に損するかも?なケースもあり。知らなかった方は今後ご留意を。
フライングクロスの強制決済なんかではバリバリ使えますね(^^;)
公式ページ⇒『証券総合口座開設&お取引で最大100,000円プレゼント!SBI証券 』
※ネクシィーズ口座開設電話サポートを利用したい方はこちらもあります
⇒『SBI証券の開設はネクシィーズトレードへ 』
(※自分で全部出来る方は公式をオススメ)
3.松井証券
もう15年近く前だったかなぁ…、「無期限信用」という商品名で一般信用取引のトビラを開いたパイオニアです。ですが最近はほぼ不稼働、やる気が全く感じられませんなw
一般信用売り取り扱い銘柄数 | 926銘柄(2019.9.26調べ) |
制度信用売り貸株料(年利) | 1.15% |
一般信用売り貸株料(年利) |
2.00%(無期限) |
手数料は? | △ |
メリット
インターネット黎明期にネット証券の旗手として新時代を切り拓いた先駆者ではありますが、既に20年近くが経過し、すっかり落ち着いた老舗の佇まいとなってしまいました。安定したサーバー、顧客対応、安心安全のブランドこそが松井の価値なのでしょう。
株主優待やそれに関わる一般信用売りに関しては微妙です。
一般信用の先駆者らしく銘柄数もそこそこはあるようには見えますが…いざ決算日近くになると在庫スカスカだったりして。そしてコスト面では…積極的に使うには手数料が高すぎ。
まあ、イザという時に取りこぼさない為のバックアップ程度ですかね。
基本的には高止まりだった手数料ですが、ここへ来て他社を大分意識して巻き返し始めた感じがします。
ひとつは『一日50万円まで無料』(ボックスレート)という『オマケ』。
これが実は、地味に役に立ちます。以前は両建で10万円までだったので、ホントにホントのミニ銘柄(要するに単元で5万円以内)でしか使えなかったのですが…、50万円まで拡大してくれると銘柄的にも大分カバーできるでね(*^^*)
もうひとつは…元々手数料無料だった「一日信用」でも、現引き現渡しが可能(手数料無料)となりました。…つまり、現物購入が事実上の『コストゼロ化』です。ということは更に言えば…、上記の一日50万円無料を、25万円の両建てではなく、50万円の売り建てとしてフルに使えることになります。
かなり助かるよね~。
ま、いい意味でも「お高く止まっていた」松井さんとしては、かなりな方針転換といえそう。
今後も期待してます♪
その他余談ですが…これはレアケースではありますが。
他社で制度信用売りに軒並み自社規制が入ってる時に、松井だけは建てられたことが過去にありました(IBJだったかな?)。こういうのは大手ならではかな。
デメリット
繰り返しになりますが、基本的には手数料が高いこと。
無料サービスのレンジを超えた瞬間にビックリ高額な手数料体系となりますので、絶対に50万を超えないように注意!!(笑)
なので、メイン口座としてここを使うことは無いでしょう。
優待関連に関しても、メインではなく、あくまで小型銘柄の一般信用売りで使えたらラッキー、てな感じの保険としてキープしておきましょう。
総合評価
★★★☆☆
安心という意味で良い証券会社です。ですが積極的にアクティブに使うことは少ないでしょう。
株主優待に関して言えば、一般信用の銘柄数も貸株料も『まあまあフツー』で悪くないのです。ですが、残念ながら手数料が高いため、決してメインにはなりません。あくまで脇役として活用しましょう。
まぁでもね、結局、口座を開設するのも維持するのもコストかからんでしょ?
要するに口座開くだけならタダ!!
面倒でもヒマな時に開けときましょう。役に立つ事はあります。
公式ページ⇒『松井証券』
4.楽天証券
今世紀初頭のITバブルの頃、マケスピで業界を席巻した楽天証券です。
その後、激安ネット証券が繰り広げる価格競争を尻目に、割高な手数料のまま暫く死んだフリしてました。ですが、数年前に突然ムクッと目を覚まし、ようやくやる気を出し始めてきた…かな?w
優待マニアにとっては今や無くてはならない必須の口座であります。
一般信用売り取り扱い銘柄数 | 1637銘柄 (無期限と14日) |
制度信用売り貸株料(年利) | 1.10% |
一般信用売り貸株料(年利) |
3.90%(短期14日) |
手数料は? | ◯~△ |
メリット
カブコム、SBIに追随して一般信用売株主優待クロス市場に参入したのが2016年の12月。
その後、取り扱い銘柄数も着実に拡大し、当初高かった手数料や金利(貸株料)も、競争による相次ぐ改定で他社(カブコム・SBI)に引けを取ることもなくなり、『BIG3』の一角に。
株主優待マニアなら必ず持っていたい口座です。四の五の言わずに開設必須。
手数料は2017年12月の改定で大幅に引き下げられ使いやすくなりました。
ワンショットの派生『超割』コースに事実上一本化され、50万円以下の低価格帯、100万円以上の値がさ帯とも、劇的にコスト負担が少なくなりました。カブコムが慌てて追随したのも頷けますw
貸株料(売りの金利)は、当初主力だった短期14日モノが3.9%と割高でウィークポイントでした。ですが、次第に主力を無期限モノにシフトすると同時に、2019.6に貸株料引下げ(1.1%)も実施。現在この低金利は楽天の大きなアドバンテージです。
三週間以上の長期の場合は、手数料無料の日興よりもトータルコスパで上回ることも珍しくありません。
デメリット
株主優待取りという点に関しては、デメリットはほぼありません。
一般信用短期モノの貸株料が割高でしたが、現在は1.1%と割安な無期限モノが主体。この点はむしろ楽天の強みになりました。
強いて言えば、一日定額プランの手数料は高いです。
(2019.12.23より一日50万円まで無料となりましたが…⇒2020.12より100万へ引上げ予定)
「あの高い」松井とほぼ同じ手数料です。細かく見る必要もなく、一言、論外w。
という訳で、楽天を使うとすればワンショットの手数料(超割)一択でしょうかね。
メイン口座としてではなく、あくまで優待取り用の一般信用売建する個別発注口座としての活用が賢いかと。優待取りという意味では、そもそも『在庫ありき』つまり一般信用売り可能銘柄の有無次第ですので、必然的にワンショットの利便性が高くなり、これはユーザーニーズに叶っているとも言えますね。
(小出しの発注が多い=大量銘柄を一日にまとめて発注するケースは少ないということ)
総合評価
★★★★☆
ここ数年で、株主優待マニアにとっては無くてはならない口座となりました。今すぐ開設すべし。
SBI、楽天、SMBC日興の三口座は持っててアタリマエ。
現物を買う時も、事実上手数料無料(一日信用⇒現引)ですのでメリットは大。
GMOやマネックスで売り建てて、現物は楽天から移管する、なんて手も使えますね(手数料が半分で済む)。
公式ページ⇒『楽天証券の口座開設から取引開始まで|はじめての方へ』
5.GMOクリック証券
2010年代を通して、常時、手数料最安のポジションをキープし続けている、ネット証券界のダイソーみたいな会社です。ご利用になっている方も多いのでは?
そして2018年8月より、そのGMOクリック証券でも、ついに一般信用売りを開始しました。…ということで、元々は「激安手数料=メイン発注口座」という位置づけだったのが、株主優待取りという観点でもやや気になる存在になって来ました。要チェックです。
一般信用売り取り扱い銘柄数 | 225銘柄 (無期限と14日) |
制度信用売り貸株料(年利) | 1.10% |
一般信用売り貸株料(年利) |
短期 3.85% 長期 0.80% |
手数料は? | ◎ |
メリット
何と言っても業界最低水準の圧倒的安さの手数料。
昔のライブドア証券のプレミアムトレードパスや、かつてのジョインベスト証券程ではありませんが、一日定額プランでは、現状、SBI、岡三オンラインの『3強』の中でも常に先頭に立っているイメージですね。メイン発注口座として十分有用でしょう。
ちなみにワンショットも50万円超一律264円と圧倒的な安さw
さらに、GMOインターネットの株主優待を取ると、半年で5000円、手数料がキャッシュバックになります。年一万円お得。その上、その優待(GMOインターネット株)獲りのため掛かった手数料(買付けのみ)もキャッシュバック。その為だけに開設しておいても良いかもしれませんね。
デメリット
一般信用売が出来るようになったとはいうものの、在庫確認方法や銘柄数など使い勝手はまだまだのようです。貸株料も短期モノ(3-15日)では割高な3.85%。まぁこれは今後に期待でしょう。やってるってだけで、他社への値下げプレッシャーにはなるので、それはそれで頑張って欲しいところ。
あと、極めてベーシックな話ですが…
安い分、設備投資がアレのようです。システム遅延も結構あるとか。まあデイトレーダーなら兎も角、優待マニアには関係ないかな。
あとはまあGMOという会社をどう捉えるかでしょう。個人的には…ごにょごにょ。つい最近も…ごにょごにょ。まぁそのつもりで使うべし。
総合評価
★★★☆☆
一般信用でのクロス売りに関しては今後の動向に要注目であります。
実際、地味~にマイナー銘柄がコツコツ拾えたりするので個人的には結構助かってます。意外と役に立つ。
あとは安さが全て。クオリティは二の次。メイン口座として使っている方も多いようです。全くの初心者であればとりあえずここか岡三オンライン、そしてSBIは開設しておいて損はないかと思います。
(※尚、一日定額で400万円以上は岡三オンラインの方が安いです。)
実際、情報収集なんかは他社を使えば済む話。発注専用口座として割り切れば優秀なのでは。
公式ページ⇒GMOクリック証券
6.SMBC日興証券(ダイレクトコース)
2019年3月に一般信用売を開始。
以後、密かに、しかし着実に利用者を獲得してきたSMBC日興。それから僅か1年あまりしか経過しておりませんが、既に株主優待界(何じゃそれw)の『ヌシ』として君臨。
最早、ここの口座も持たずに優待を語るべからず。さっさと開設すべし。
一般信用売り取り扱い銘柄数 | 約2000銘柄 |
制度信用売り貸株料(年利) | 1.10% |
一般信用売り貸株料(年利) |
長期(3年) 1.40% ※短期モノはなし |
手数料は? | ◎◎◎◎◎(なにしろ「タダ♪」) |
メリット
何と言っても業界最低水準…というか何というか。
信用手数料は驚愕の無料です。只、タダ、ただ…(*^^*)
さすがに他社で追随する動きがほとんど無いのは、やはり「0円」は常識的にはかなりな無謀なんだろうな。唯一ライブスター証券が追随したけど、あちらは優待の一般信用売りが出来ませんのでね、残念ながら。
そして、その上、一般信用売り在庫が、種類・数量とも豊富という。
その貸株の調達力は、やはり旧四大証券の流れを組む老舗の底力を感じずにはいられません。業界に長年根を張った営業力の賜物でしょうか…。
貸株料も楽天に次いで安い、年利1.4%です。
ここは短期がなく長期(3年モノ)のみなので、その結果起きることは…どうしても欲しい銘柄なんかを2-3ヶ月前から抑えたり…なんていうおバカさんもいるとかいないとか。
冗談みたいな話だけど、嘘がマコトになるくらい安いってことよね。
デメリット
システムが古いです。
アクセスが集中する時間帯のサーバーの重さ、ハードそのモノの古さもありますが…
なんていうか全体的にツールもHPも全て古くさい。
画面見にくいし、遷移ルートがわかりにくいし…
大量発注する場合は誤発注したらいかんので、何度も原始的に目視確認が必須。
もう目が疲れること疲れること(^^;)
21世紀のネット証券に慣れてる身からすると、石器時代のようなノスタルジーさえ感じたりして。
ですが、結局のところ、デメリットを補って余りある、そして他社がマネできない前述のメリットが全て。システムの不便さなんざ…そら我慢しますよ(笑)
あと細かなことだけど。
貸借銘柄で売禁規制が付いた場合、何故か知らんけど日興の『一般信用売』も出来なくなります(在庫余ってても)。最近だと、ANAとかコロワイドとかね。
制度売り出来ない時こそ一般売りのアドバンテージがある…ハズなのにね(´・ω・`)イミフ
山のような在庫があるのに指を咥えて見てるだけ…な状況は割とよく起きます。注意喚起が付いて臭いなぁと思ったら早めに押さえとくのも一手。
総合評価
★★★★★
手数料や金利などではいい勝負のSBI、楽天ですが、在庫数になると桁が違う感じ。
逆に在庫数に限ればSBI・楽天ほどは負けてないauカブコムは、コスト爆上げでユーザーが離散しちゃったからね~。日興さんの一人天下も道理であります。
まさに株主優待マニアにとっては神の如き存在。
あとから値上げとかしないでね~(^^;)
もはや必須の口座です。
公式ページ⇒『ダイレクトコースで口座開設|SMBC日興証券』
(※)まあ現物手数料はフツー、というかやや割高なので、間違えないように注意ネ。
一般信用売り出来ないけど基本的に手数料が安い証券会社
なんだかんだ言っても、権利付最終日にメインで使うのは制度信用売りクロスが圧倒的多数です。ということで、基本的に手数料がメチャ安い証券会社は『メイン口座』として確保しておきたいところ。
んで現在、一日定額コースで安さ『3強』の証券会社のうち、SBIとGMOクリックは上で既にご紹介いたしました。残る一社、一般信用売りは出来ないものの、3強の一角である岡三オンライン証券だけ、ここでは触れておきましょう。
7.岡三オンライン証券
ジョインベスト証券が大盤振る舞いし過ぎて自爆・退場した後、デイトレ難民の受け皿となった岡三オンライン証券。地獄に仏と思った方も多いことでしょう。現在は最安の地位をGMOクリック証券に譲ってしまいましたが、やはり老舗の安心感は大きいです。個人的にはダイソーと無印良品くらいの安心感の違いがあります。
制度信用売り貸株料(年利) | 2.00% |
手数料は? | ◎ |
メリット
手数料安いです。GMOクリック証券ほどではありませんがその差は僅かです。
やりすぎて破綻しちゃったジョインベスト証券の二の舞にならないよう、ユーザーニーズに応えながらも、身の丈に合った経営をしている感じがします。
実は最近はGMOが微妙に値上げした関係で、一日400万円以上の場合は岡三の方が安いという『逆転現象』が起こっています。400万円ということは両建てで考えれば片道200万ですからね。権利付き最終日なら閑散月でも割とすぐ達するゾーンです。
あとは老舗の安心感かな。
デメリット
全般的にあまりないです。一般信用売りがないのが残念。できれば言うこと無しです。
制度信用売の貸株料が実は高いです。
他社は1.1-1.2%程度のところが多いのですが、ここは2.0%。長期間売り建てすると効いてきます。ですが、このブログの趣旨、株主優待に限って言えば、制度信用売りをするのは普通は「権利日を跨いだ一日」だけですので、あまり考えなくて良いでしょう。
優待目的ではなく、中長期で売り建てする場合は他社の方が良いでしょう。
総合評価
★★★☆☆
前にも書きましたが私のメイン口座です。
これで一般信用売りが出来れば言うことないんですけどね。無理して激安ネット証券市場から撤退されても困るので、このまま現状維持で頑張って欲しいものです。が、昨今、一般信用の買建が出来るようになりましたので、売りクロスに参入する日も近いかもしれません。
いずれにせよ、ここかSBIのどちらか一方は持ってて損はないでしょう。
公式ページ⇒『個人口座開設のご案内|岡三オンライン証券』
その他、ネット証券口座はいくつかあるが、どれも不要
以上、上記に挙げた7社の口座を開いておけば、株主優待取りで困ることはあまりないでしょう。
あえて優先度を挙げるなら、SBI、楽天、SMBC日興の3つは必須。即座に開設すべし。加えてGMOもあればベター。
んで、SBIを一日定額コース(アクティブプラン)にしておけば、メイン口座としても使えるでしょう。それ以外の三社(岡三、auカブコム、松井)は、後から必要と思った時に追加でも良いと思います。
それ以外にも、巷、割とよく目にするネット証券会社はいくつかあるんですけどね。
内藤証券、ライブスター証券、(ライブスター証券は2019.12.10より信用手数料が完全無料化!!スゲー!!)、むさし証券あたりは比較的手数料は安いですね。まあでもGMOクリック証券と岡三オンライン証券、そして一般信用もできるSBI証券があれば、優待取りメインの個人投資家としては十分コト足ります。
その他、個人的に継続的チェックしているネット系証券会社としては…
丸三証券、野村(旧ジョインベスト)証券、HS証券などがあるのですが、いずれも手数料が高いです。だいたい松井と同レベル。優待マニアにとっては松井さえ確保しておけば、他は考慮しなくても問題ないでしょう。
尚、本題から脱線しますが、ライブスター証券とむさし証券、エイチ・エス証券、野村證券は、IPOを狙いたい方にとっては要チェックです。IPOの際に資金拘束が不要な珍しい会社(前述岡三オンラインも)で、人気があります。まぁその分、実際にはナカナカ当選せんけどね(^^;)
一般信用売りが出来る『その他』の証券会社
さて、上記に挙げた5社以外でも、実は一般信用売りが出来る(ようになった)証券会社がいくつかあります。現状、銘柄数や、在庫確認等の情報インフラ、手数料や金利のコストに加え、資金の流動性等、正直、あまり使い勝手が良いとは言えませんが…
まぁ余力(資金)が有り余って困ってる(笑)…という大金持ちの方は、情報として押さえておいても良いかと思います。機会損失の回避という意味では役立つコトもある…かも?
ここではあまり詳しくは触れませんが、ざっと並べておきますので、必要な方は各自精査してくださいね♪
8.大和証券
扱い銘柄数は1000を超え規模はまぁまぁ、金利(貸株料)も普通のようです。
手数料は…定額コースがダメダメなのでワンショット一択となります。注意点として、今時珍しく『口座管理手数料』(年1500円ほど)が掛かるようですのでご注意を(電子交付サービス加入で無料)。
公式ページ⇒『口座開設|大和証券』
9.岩井コスモ証券
一般信用売りは随分前から出来るのですが、あまり話題にもならないちょっと謎な会社です。
貸株料は普通に安いのですが、他社に比べると手数料が微妙。何より一般信用売銘柄数が少ないのであまり実用的ではなさそうです。
ちょっと意味不明な『拘束金』とかいうシステムがあるようで、機動的に資金移動したい個人投資家にとっては非常にネガティブな響きw
公式ページ⇒キャンペーン実施中!岩井コスモ
10.マネックス証券
ネット証券としては老舗の部類に属するマネックス。
基本的に手数料が高いので、管理人はここの口座はずーっと持っていませんでしたが…、むかーし使ってたライブドア証券が破綻してかざか証券となり、それがいつの間にかオリックス証券になり、気づけば知らんうちにマネックス証券の口座が手元にありました(笑)。
一般信用売は2019年末~2020年初頭になって新たに参入。
基本的に手数料は高いですが、ワンショットは100万円までなら楽天・カブコムと同水準、金利(貸株料)も他社並でまぁまぁなので、あとは扱銘柄数ですね。今後に期待でしょうか。
ただ…割と野心的にこの市場に入ってきたハズだと思うのですが…
立ち上がりに関しては何しろ仕事が雑。
ルールやシステム、HPの説明表記など、論理的に矛盾があったり、事実関係が異なっていたり。特に期日やペナルティの扱いなど割と大事なトコロのルールが曖昧で、問合せの回答も間違ってたり…。正直、ちょっと怖くて使えない、と思いました。
老舗のネット証券とは思えん…というか金●機●として(ry
正直オススメしませんが、どうしても開設したいっ‼という方は公式ページへ
⇒『かんたん口座開設|マネックス証券』
まとめ
かなり端折ってコンパクトに圧縮したつもりなのですが、それでもやや冗長になってしまいましたね。ご自身のニーズに応じて、適当に拾い読みして頂ければと思います。
証券会社を選ぶポイントは当然その目的次第で異なる訳ですが…、こと、『株主優待取り』をメインに行う場合は、
- 一般信用売りの可否と銘柄数
- 手数料、金利等のコストが安いこと
の2点が重要です。
本文中でも触れてますが、最低限、SMBC日興(ダイレクトコース)、SBI、楽天の3口座を。余裕があれば松井、auカブコム、GMOクリック、岡三オンラインなども追加すれば良いでしょう。
主要ネット証券各社の手数料、貸株料、移管手数料など、分かりやすく価格帯別に一覧にまとめた表はこちらの別記事をご参照ください。割と役立つかと。
結局の所、基本的に口座開設も口座管理料もタダですからね。
あって困ることはないので、機会損失する位なら作っときましょう、タダなんだから。
ソロスだったかバフェットだったか忘れたけど、名言があります。
『買物袋で両手が塞がっている時、硬貨が道に落ちているとする。それを拾う奴は資産家になれる。メンドクサイと思って拾わない奴は一生貧乏だ』
誰でも出来ることをメンドクサがらずにやっとけと。そういうことらしいです。
身にツマされますね(^^;)
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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