禁煙自力成功10周年 離脱症状克服方法は『勢い』でした…今は効果的な保険外来の補助薬治療がおすすめ

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いつもご覧下さりありがとうございます。

長年トライしては挫折の繰り返しだった完全禁煙に成功したのは2007年の三月でした。早いものでこの三月でついに大台二桁、めでたく10年経過でございます。

当時、とある内科医の先生に言われたのは、「肺が綺麗になるのに6~7年かかるからね~」 。その6~7年の根拠となる情報は現在どこを探しても見当たりませんけどね(^_^;)A
私の肺も少しは回復して綺麗になっていると良いのですが。(昨年の肺がん精密検査の時は複雑な思いでございました…)

10年の記念に、という訳でもありませんが、当時の禁煙成功のプロセスと、その後の体調や生活の変化など、覚えていることや最近感じていることをツラツラと残しておこうと思います。

ではどうぞ。

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長年のチェーンスモーカー

初めてタバコを吸ったのは高坊の頃だったかな。今と違って若い人はみんなモクモクやってたものです。アホやなあと思うけど、当時はそれがカッコイイと思ってたんですね。軽くて吸いやすいマイルドセブンライトや、輸入品が安く入って来始めたこともあって、キャメルマイルドなんか吸ってましたね。そしてゲホゲホいいながら吸い始めたのも束の間、すぐに中毒、手放せなくなります。暇さえあればモクモク。

大学の頃には既に一日一箱は吸ってたかな。授業の合間にモクモク。飯食い終わればモクモク。喫茶店でモクモク。飲み会でも座った途端にモクモク。車に乗ると条件反射でモクモク。普段授業に出てない分、試験勉強は一夜漬けです。そんなこともあり、ニコチンで脳みそを覚醒させての徹夜仕事を覚えたのはこの頃でしょうか。徐々に『キツい』タバコ、すなわちタールの多い銘柄へ移行してゆきます。マールボロやセブンスター辺りへ階段を上っていきました。

会社に入ると本格的な依存状態になります。なんだかんだでストレス多いからね。睡眠時間も少ないし。既に中毒ですから、タバコ吸わないと集中力が上がらない、脳内伝達物質が稼動しなくなってます。薬物に依存しないと、思考停止、まともに仕事できないとか笑い事じゃないよなw でも周りもみんなそんな人たちばかりでした。

入社した頃はラッキーストライクがお気に入り。でもね…だんだん喉が痛くなって、ヤニだらけの痰が切れなくなって。しょうがないから「喉越し」を誤魔化すためにメンソールに手を出し始めます。マールボロライトのメンソールには随分お世話になりました。ちなみに当時、メンソールはEDになるという都市伝説がありましたがあれはデマでしたw 仕事が特に忙しい時は、睡眠時間の減少に反比例するように、恒常的に一日二箱以上吸ってましたね。

喫煙年数を通算すると合計18年位かな。一日一箱として約7000箱。一個250円として約180万円。実際はもっと多いでしょうね。ああ、もったいない。

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禁煙したい…でも失敗してばかり

当然、いつまでもそんな生活で良いと思っていたワケではありません。なにしろ体調は最悪。

朝、寝起きに1本吸わないと目が覚めません。重度の便秘でタバコ咥えながらでないとウンコが出ません。息は臭いし、歯はまっ黄色、歯茎はゾンビのような紫色、奥歯の内側はお歯黒の様にヤニがこびりついてます(定期的な歯科検診で研磨してもらうと、まあよく落ちること落ちることw)。夜は夜で、日中の吸いすぎで血中ニコチン濃度が高くなっちゃってますので、寝つきは最悪。寝つきが悪く、寝起きも悪い、最悪のパターンです。

年に一度の健診では毎回決まって『白血球増多症』。再検に引っかかる項目ではありませんが、これ、スモーカーの定番であります。ちなみにパチンコ・麻雀中毒の先輩Sは、非喫煙者にも拘らず毎年『白血球増多症』でした。まさに受動喫煙そのものですね。パチンコホール、雀荘のあの空気、間違いなく体に悪いです。

で、意を決して何回もチャレンジはするのですが、禁煙だけはダメでした。禁酒やダイエットは平気なんですけどね。ダイエットなんか定期的(3~4年おき)に10キロ位は平気で落としてましたからね~。意思が弱いワケではないと思うのですが…(そもそも元に戻ってしまうのが問題と言う噂もw)。

へビースモーカーがよく、口が寂しいとか言いますが、そうじゃない。ガム噛んだり禁煙パイポを咥えても無意味です。禁煙グッズ・アイテム類は全く効果なし。口じゃなくて脳が完全に『中毒』なんですよね。ニコチンがないと、頭や体が機能しないのです。ちなみに、面白いことにニコレット(医薬用禁煙補助剤ガム)は効くのです。ニコチン入ってますからね。明らかにタバコの本数が減ります。ですが…今度はニコレットが止められなくなります。ニコレットを止めるとタバコが増えて元に戻るだけ。ただの行って来い。恐らく禁煙パッチも同じではないかと思います。

まともに脳みそ働かない、仕事も生活もできないので吸うしかないのですね。慢性的な寝不足と、深夜残業が日常のサラリーマン生活、アレを続けていたら今でも禁煙できずにいたのではないかと思います。

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生活の変化と『勢い』で成功

会社を辞めたあとも数年はタバコを吸っていました。ですがストレスは格段に減ってます。アホみたいな企画書や、イミフな資料作りで徹夜することもありません。タバコなしでも生活できるはず…、禁煙せにゃいかんなぁ、とは思いつつも、ついついあと一本、あと一箱、と縁が切れません。

しかし、その時は突然やってきました。何度も何度も失敗した禁煙、しかし、成功する時はほんの一瞬。ホントにふとしたことで禁煙できました。驚くことに、以来一本も吸っていません。それまでと何が違うかといえば…? 当時、タバコが本格的に値上げされ始めた、というのもありますが…、一番大きかった理由は、『勢い』でしょうかね。よく結婚は勢いだって言いますけど、アレと同じじゃないかな。勢い。コツみたいなものがあるかと言われれば『勢い』ですかね。

今でもよく覚えています。
いつものように「よーし禁煙するぞ」という、真剣味が半分くらいしかない決意をしたのは、とある金曜のお昼くらいだったかな。「がんばるぞー」というポーズみたいな『意思』で一日くらいはガマンできます。二日後の日曜には何かのイベントだったかで友人と昼間っから夜まで飲酒。おかげでタバコを吸うのも忘れるくらいの深酒。

で、気づいたら月曜の朝。滅多にない、最悪の二日酔いでした。ベッドから起き上がれないくらい、腰が立たないくらいの二日酔いでした。今から思うと若干の急性アル中気味だったかも。吐き気が酷くてタバコどころではありません。横になって水をすするのが精一杯。熱もあったかもしれません。

当然仕事はできません。ウンウンうなって、気づいた時には火曜の夕方くらいになってました。ニコチンが体から抜けるまでの時間、即ち禁煙の離脱症状(禁断症状)のピークは最初の72時間が一番きついといいますが、吐き気と頭痛とその他etc.でのたうちまわっているうちにそれを乗り切ることができました。気持ち悪くてタバコどころじゃありません。ピークを越えたという実感はあまりありませんでしたが、まさに結果オーライ。後から思うとこれが一番大きかったかなぁ。

実際、サラリーマンやってたらこんな無茶はできないもんね。

次の波が来たのは5日目から一週間後くらい。街を歩いてると自然に自動販売機に吸い寄せられてハッと気づいたりします。この辺までくると多少イライラはありますが、「せっかく、初期離脱症状を乗り切ったんだから、もったいない」となんとか意識して我慢です。ついでに家にあったライターと灰皿は全て友人に隠してもらいました(ホントは捨てちゃった方がいいんでしょうけどね、海外のお土産とか貴重なものもいろいろあったりして)。

そうこうしているうちに、なんとか二週間を乗り切ることができました。何日で楽になるかと言われるとハッキリはわかりませんが、この頃にはそれほどガマン感はなかったと思います。

すると自分でも分かる微妙な変化が。ふとした瞬間に、多少、「あータバコ欲しいな」、と思うことがあるものの、それまでとは違い、自分の意思で明確にストップがかけられるようなレベルに。犬が餌を前にしてオアズケされても我慢するでしょ。アレと同じ感じです。意思の力でなんとかガマンです。中毒中はそうはいかんで。

さらに経過して一ヶ月を越えると、ほぼ欲しくなくなります。日常、テレビなんか見てるふとした瞬間に、タバコの存在がアタマからすっかり消えてることに気づきます。この辺まで来ると、ほぼほぼコントロールできるのですが、逆に、何かの拍子に元に戻ってしまうのが最大の恐怖となります。せっかくここまできたのだからもったいないですもんね。なので、タバコは見ない近づかない。ヘビースモーカーとのつきあいも控えたりしてねw

そうこうしているうちに無事三ヶ月が経過。体に変化が現れ始めました。
まず驚いたこと。駅のホームなどの喫煙所の傍を通ると…オエーっという不快感。タバコ吹かしてるおじさんに思ったこと。少しお下品ですけど、その時思ったことを率直に言うとこんな感じ。

「俺の近くで吸うんじゃねーよ。くせーなあ!!」

こうなればしめたもの。あれだけ大好きだったタバコの煙が不快そのものです。こんな風に変わるなんて人間の体って不思議なモンですねぇ。高坊の頃、カッコつけて初めてタバコ咥えたころのあの不快感、あの感覚が戻りました。

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成功したあとに分かった中毒の意味

以来一本も吸ってません。いや正確に言うと、飲み会でヘビースモーカーに煽られて一本くらい咥えたことはあったかな?でも全く、問題なし。だってもう体が受け付けませんから。

不思議なことにね、あれだけ大好き、大好物だったタバコが、全く欲しくないだけでなく、まさに不快そのもの対象になりました。ホントに勝手なんですけどね、喫煙所でもないのに近くでタバコ吹かしてるおっさんがいるとぶん殴ってやりたいくらい不愉快ですw ぶん殴りませんけどね。

やめて初めて分かったこと。中毒ってこういうことなんだと。

つまりね、中毒だから次が欲しくなる。中毒じゃなければ欲しくない。これが真理です。え、当たり前やろ?と、そう思いますね。ですが、中毒中の人には分からんのです。

人間の三大欲求、食欲・性欲・睡眠欲、とよく言いますね。
これ、人間が人間として(生命として)生きている上での必然的な欲求です。腹が減ったら飯が食いたくなるのは自然な生理的現象なのです。

ですが、食欲や性欲、睡眠欲をもはるかに凌駕する、喫煙欲、これね、不思議なことに、中毒を脱してしまうと…

まったくこれっぽっちも欲しいと思わない。

タバコがこの世に存在していることすら忘れてしまいます。これが中毒が中毒たる所以でしょう。つまり何が言いたいかというと…

よく言います。タバコが止められないのは意思が弱いからだと。
そうじゃありません。意思の問題じゃないんです。中毒だからです。 中毒じゃない人はそもそも最初から「お腹が空かない」んだから。
あの強烈な欲求は生理的欲求じゃないってことです。だから中毒を絶つには、『意思』とかではなく、別の方法が必要です。最近は良い薬があるようですし、禁煙外来を利用しない手はないでしょう。

ところで…、人間の記憶ってのは恐ろしいもので。たま~に夢に見るんですよ。タバコを吸ってる夢を。紫煙を燻らせて、「ああーうまい~」って思うのね。リアルな追体験です。過去の記憶、データを読み返してるんですね。で、途中で気づきます。手元には山盛りの灰皿と大量のタバコの空き箱。あれだけ苦労して禁煙したのに俺はなんてことを!! …でいろいろあって、目が覚めて、あー夢だったか…とホッとします。

夢で吸うタバコは本当にうまい、あのニコチンが血中に浸み込んで行く感覚もまさにリアルそのもの。ですが…、いったん目が覚めてしまえば、例えばタバコの煙の匂いを嗅いだだけで吐き気がします。「うまく」感じたのは錯覚なんですね。これが現実です。人間の体って不思議なモンですね。

 

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体調の変化(禁煙効果)

禁煙が成功して数ヶ月、明らかな変化が現れました。

重度の睡眠障害だったのが、夜になると自然に眠気が。寝つきも大分良くなりました。血行も多少良くなったようで、冷え性気味だったのがだいぶ解消しました。免疫力も向上したはずです。

よく言われることですが、食事が美味しくなって太ると。まさにその通り。味覚が回復するというのでしょうか、食欲が旺盛になり皮肉にも体重が増加。副作用として今度はデブに気をつけねば…。

ただ、便秘だけはなかなか直りませんでした。それまでタバコを吸って無理やり排便していたのですが、それが一切できなくなってしまいましたので、かなり苦労しました。内科へ通ったりして、便秘薬の他に浣腸に頼ったり。あれは結構辛かった。自律神経系というのかな、相当麻痺してたんでしょうかね。

あとは痰もなかなか元に戻りませんでしたね。ヤニが絡まってる痰がいつまでも出てました。「肺が綺麗になるまで~」は甘くないんだな、と思ったものです。

その他いろいろありますが、やはりなんと言っても一番の変化は…

タバコを吸わなくても脳みそが稼動する!!

これが一番のメリットでしょう。ちゃんと目が覚めます。ちゃんと思考できます。当たり前かとお思いでしょうが、この当たり前ができないのがヘビースモーカーが依存症たる所以です。自分で言うのもなんですけど、タバコ咥えてないのにちゃんとアレコレ思考ができる、不思議だなあ、と思ったものです。

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最近のタバコを取り巻く状況

この記事を書くにあたって、久しぶりにタバコの値段を調べてみました。結構ビックリ…

  • セブンスター、ハイライト 460円
  • マールボロ、ラッキーストライク 460円
  • メビウス(旧マイルドセブン) 410円
  • キャスター、キャビン(まだあるのねw) 420円

…たっ、高いねえ~。さらにこれからまた値上げするんでしょ。どこまで行くのかしらね。

思い出したのは、25年位前かな、カナダに旅行した時。出発時、成田の免税店でタバコ買い忘れて、現地でビックリ、一箱800円くらいしました。しょうがないからシケモクを吸うようにチュウチュウ、貧乏臭く吸ってました。あれが日本にも来るんですかね。

これだけ高くなったら、さっさと止めたモン勝ちですよね~。

私がなんとか自力で禁煙成功した10年前はまだ結構苦労しましたけど、最近はファイザーあたりの良いお薬(禁煙補助薬)があるようで、外来で1~2ヶ月通院治療すれば比較的高確率に禁煙できるようです。病院のサポートも手厚いようですし、料金(費用)も保険適用されますので2~3万程度とのこと。成功率も7割を超えるというデータがあるようですし、昔よりもずっと簡単に禁煙できるそうです。有効なやり方がいくらでもありますので利用しない手はないでしょう。

知人にも何人か利用者がおりますが、皆、飲み薬だけでそれほど苦労もせずにスムーズに禁煙に成功しています。私のように重度の二日酔いで前後不覚になる必要もありませんw

あと、昔と違うのは、やっぱり成功者がたくさんいる、ということですね。人間の行動科学的に、近くに成功例があるのとないのでは成果が大きく異なります。難易度が高いミッションであっても、「どれくらいの難易度」かが分かるからです。それが徒歩で大阪まで行くレベルか、月まで行くレベルか、アンドロメダ大星雲まで行くレベルなのか、事前に分かるから頑張れるワケですね。何事も先駆者が大変なのはその為です。

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最後に

思い出を綴るだけの自己満足日記でございました。
「禁煙の秘訣」的な、特に何かお役に立つ情報ではなく申し訳ありません。でもね、こういう時代です。百害あって一利なし、禁煙したいけど止められない方がいらっしゃるようでしたら、一日も早く禁煙されることをおすすめいたします。

健康が第一ですよ♪

 

本日も最後までお付き合いくださりありがとうございました。

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