いつもご覧下さりありがとうございます。
先日の優待券換金相場確認方法に続き、株主優待の小ネタです。
クロス取りで逆日歩リスクを回避するには必須の一般信用取引。
その在庫確認方法を、証券会社別にざっとまとめてみました。日頃、普通に使ってて「既に全部知っとるわ!!」、という方も多いでしょうが、一応備忘録ってことで(^^;)
ではどうぞ。
一般信用売りを活用して優待権利取りのリスクヘッジ
一般信用売りが出来る証券会社
イマサラですが一応おさらいを。
現在、一般信用の売り建てが出来る証券会社は、
の6社あります。
更に、ここへ来て、業界最安手数料で凌ぎを削る二社、岡三オンライン証券とGMOクリック証券 が、相次いで一般信用の取扱いを始めました。当面は買い建てのみですが、それほど遠くない将来、売り建てサービスを開始する布石と見て良いのではないでしょうか。
まあ、株主優待に適した証券口座の選び方について、詳しく知りたい方は以前に投稿したこちらをご覧ください。
⇒『楽天証券が一般信用参入!!株主優待に最適な口座改めて比較検討してみた』
売り建て一般信用のメリット
でまあ、一般信用のサービス・扱いがない証券会社でも、制度信用を使ってつなぎ売りする方法はありますね。ですが、一般信用のメリットは、
- 貸借銘柄になっていなくても一般信用で売り建てできる場合がある
- 高額逆日歩が回避できる
の二点であります。
特にあとの方、逆日歩に関して昨今の特殊事情がございます。
ご存知、株価の高騰で優待利回りが以前に比べてかなり低くなってますね。結果的に、逆日歩の最高料率、つまりMaxが付いた場合にコスト(手数料・金利)割れするケースが非常に多くなっとる訳であります。
なもんで、制度信用しか使えないと、掴める銘柄がかなり限定されてしまうと。
いやメンドクサイから、俺は制度信用で突っ込むぜ!!というのは個人の自由ですが、丸腰で地雷原を歩くようなもんですので、賢い現代人としてはなるべく避けたいところ。
ということで、SBI、カブコム、楽天の三社の口座はとりあえず開設しときましょうね♪
一般信用売りは基本的に在庫が少ない
ですがまあ、需給の関係上、一般信用できる銘柄というのは数が限られとります。
その辺の理屈については本稿では詳しく触れませんが、優待マニアとしては、いつどこに、どれくらいある(取れそう?)という情報はある程度キャッチアップしておきたいところ。
ということで能書きはこの辺までにして、本題、各証券会社の在庫を確認する方法に参りましょう。
主要証券会社別一般信用売り在庫確認方法
それではサクサク参りましょう。鉛筆とメモの用意はいいかな?(^^;)
尚、以下は当記事を書いている2018.1.22現在の情報です。証券会社のサイト画面変更等があった場合、以下の情報が最新のものと異なる可能性もございます。予めご了承下さい。
SBI証券
まずは最も使っている方が多いと思われるSBIから参りましょう。
画面操作も明快で簡単、素早くデータが取り出せるので好感度も良好ですw
トップ画面より、上部メニュー「国内株式」→下方「一般信用売り銘柄一覧」とクリックします。
ログインしていない場合は途中でログイン要求画面を挟み、以下のような一覧が出てきます。
左上のボックスに証券コードを入力すれば、該当銘柄の在庫数が表示されます。
ですがまあ、イチイチ確認するのも面倒なので、普通は一括でCSVファイルをダウンロードしちゃう方が大半でしょう。右上の「CSVダウンロード」をクリック。すると…
こんなファイルが出てきます。
写真がちょっと見難いけど、実際に手元でダウンロードしてみて確認していただければよく分かるかと。
注目すべきは、D列とH列。
D列は『売建受注枠』ですね。毎月の予習版と当日速報版で掲載している「余裕あり」「残りわずか」「受付不可」の三種類です。それからSBI一般信用の主商品(?)である「5日短期モノ」を表しているのがH列です。H列が◎(二重丸)となっているものが、扱い銘柄、つまり「売り建てできる銘柄」ということですね。
このリストを適当に加工してvlookup関数で拾えば、手元の監視銘柄にすぐ反映が可能、モノの1-2分で最新データにアップデートできるという訳ですね。
尚、当然ですが、このリストに載っていない銘柄も多数あります。
そもそも売り建ての扱いになっていない銘柄は最初から除外されてますのでご注意を。
(SBIの口座開設・資料請求は公式ページへ⇒『SBI証券 』)
(※ネクシィーズ電話サポートでの口座開設はこちら⇒『SBI証券の開設はネクシィーズトレードへ 』)
↑自分で全て出来る方は公式ページをオススメ
楽天証券
続いて、SBI同様、操作が快適・楽チンな楽天証券へ参りましょう。
ログインした上で、トップ画面より、
上部メニュー「国内株式」→「信用取引情報」→「一般信用売建銘柄」とクリックしてゆきます。
するとこんな一覧画面が出てきます。
個別にひと銘柄だけ調べたい時は、左の銘柄コードに入力して検索すればOK。
こちらもやはり普通はCSVデータを一括ダウンロードが楽であります。
『弁済期限』の項目を「14日」か「全銘柄」のどちらかに指定して、下の「CSVで保存」ボタンをクリックします。楽天の事実上の短期主力は14日モノですが、手間は変わりませんので私はいつも「全銘柄」でダウンロードしちゃってます。すると…
楽天は少し項目が多いですけどね、使うのは二箇所だけ。E列とG列ですね。
E列に○がついているものが14日短期の扱い銘柄です。で、G列が「売建可能数量」、つまり在庫株数ということです。SBIと同じく、この2項目をvlookupで拾ってくれば簡単更新できますね。
楽天証券が2016年の12月に一般信用売りを始めた時は、このデータ更新が一日一回だったのです。ですが、やはりお客さんからの要望が多かったのでしょう、現在はリアルタイム更新に改良されています。臨機応変なサービス向上、SBIに負けずにナカナカの好感度です。昨年末に手数料も大幅に下がったしね(^^)
(楽天の口座開設は公式ページへ⇒『楽天証券の口座開設から取引開始まで|はじめての方へ』)
カブドットコム証券
さてカブコムです。この市場を切り開いた先駆者に敬意を表して、まずはカブコムから…とも思ったのですが、ここはちょっとだけ操作がメンドクサイので後回しにいたしました。ではじっくり参りましょう。
まずはログインした上でトップ画面から、
上部メニュー「お取引」→プルダウンメニュー「信用取引-新規建玉」をクリックします。
すると…こんな画面になりますね。
真ん中の辺り、「一般信用(長期・売短)売建可能銘柄一覧」をクリックします。
で、遷移したこちらが、一般信用売り在庫検索用の画面ですね。
左の窓に証券コードを入力すれば、ひと銘柄ごとに検索してくれます。
で、大事なCSV出力の方法です。
SBIや楽天と違うポイントが一点ございます。残念ながらカブコムは一括ダウンロードができないのですね。銘柄数が多いからなのかも分かりませんが、いずれにせよ証券コードが1000番単位ずつ、一回一回ダウンロードせねばなりません。
1000番台リスト、2000番台リスト、3000番台リスト…と順番に、最後は9000番台リストまで、計9個のCSVファイルをダウンロードして、エクセルで自分でくっ付ける作業が必要ですのでご注意を。まあ大した手間でもないんですけどね、コピーして貼って…、とやってると速くても2-3分は掛かります。
実際の操作ですが、「1000-1999」「2000-2999」…というリンクを一つずつ「右クリック→新しいタブで開く」とやって行き、ブラウザに9枚のタブを開いたあとに順番に「CSVボタン→保存」とやるのが速いです。で、エクスプローラーのダウンロードフォルダーを開いて9つのCSVファイルを順番にコピペしてゆけばOK。しかし…
段取りを書いてるだけでメンドクサイ(笑)。
こんなテーマで触れる内容でも無いけど、脱線してみましょう。知ってて良かったショートカットの豆知識をどうぞ。
知ってて便利な(?)ショートカットの基本
- ブラウザのタブを消すのは「Ctrl+w」、隣へ移動するのは「Ctrl+tab」
- エクセルでコピーは「Ctrl+c」、貼り付けは「Ctrl+v」
- エクセルのコピー範囲指定は、マウスではなく、「Ctrl+Shift+カーソル(→)」
- エクセルのデータ最下行へ行くには「Ctrl+カーソル(↓)」
知らなかったお父さん、マウス使ってる場合じゃありません。
これで明日から新入社員に自慢…というほどの技でもないですけどね(笑)。基本です。まあ重い腰を上げて頑張りましょうw
こんなの駆使しても、それでもかなりメンドクサイ(笑)。
とてもSBIや楽天のようにお気楽に更新すっか、という気分にはなれません。
まあVBAやスクリプトが使える方は頑張って下さい。
余談ですが、以前にカブコムのコールセンターの方に聞いたところ、どうもオペレーターの端末では全銘柄一括ダウンロードができるそうなんですよね。なのでユーザー画面の仕様変更もそれほど難しく無いと思うのですが、何か理由があるのでしょうね。「機会があったら改善要望上げときます」、と言ってましたが、その後早やン年、まったくその気配がありませんな(^^;)
(カブコムの口座開設は公式ページへ⇒『株のことならネット証券会社【カブドットコム証券】』)
松井証券
最後に松井証券も少しだけ触れておきましょう。
最近は高い手数料に加え、扱い銘柄も少ない為、ほとんど利用することも無いと思いますが、一応、何かあったときの為に口座持ってる方も多いでしょう。
松井はログイン画面ではなく、一般画面からの情報収集となります。
こちらをクリック⇒『制度信用・無期限信用取引 取扱銘柄』
ずーっと下の方にスクロールしてゆくと、「CSVファイルのダウンロード」という項目があります。「無期限信用取引『売建』取扱銘柄」という緑字のリンクをクリックすれば、CSVファイルがダウンロードできます。
開くとこんなファイルですね。
三列だけのシンプルなデータです。まあここにあるやつだけが取り扱い銘柄だよ、ってことなのでしょう。
ですが、ここに載っていても実際は取り扱い停止中の銘柄も少なくありません。
実際に発注画面まで行けば詳しく分かるのですが、事前に一括で詳しく知りたい場合は別の画面で確認することになります。こちらをクリック⇒『ネットストック取引規制』
下の方に規制中の銘柄が大量に出てきますので、これをコピペして先のCSVファイルと照合することになります。ですが、かなり面倒なので、マクロを組まないとやってられません。
尚、見ていただくと分かる通り、上のほうにCSVファイルのダウンロードがあるのですが、下の表とデータが一致していないようなのですね。
「…いないようって何や?その適当な言い回しは!!」
と怒らんといてね。正直、ちょっと意味がよく分からないんですけどね、あまり切羽詰ったニーズもないので、どういう事情が詳しく調べて無いのであります。まあ大勢に影響なしというか実務上全く無問題なもんで(^^;)
松井に関しては、ほぼ需要は無いと思いましたが、一応参考情報として掲載しておきます。気になる方はご自身で詳しくお調べ下さいませ。
まあ当サイトの予習版・速報版を見て頂いた方が早いかと。
(松井の口座開設は公式ページへ⇒『松井証券』)
まとめ
ということで、以上、簡単におさらいでした。
ほぼほぼご存知な方も多いかと思いますが、備忘録ってことでご活用いただければ幸いです。
本日も最後までお付き合い下さりありがとうございました。
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