いつもご覧下さりありがとうございます。
毎度あんまりニーズのない(笑)PCネタでございます。
メインで使っているデスクトップPC(Workstation)が最近どうも調子が悪く、思い切ってOSのリカバリーを敢行いたしました。その際、今後のことをいろいろと考慮した結果、全体の構成を見直して起動ディスク、すなわち『OS:(C)』を置くHDDを変更することにしました。これまでパーテーションで区分けしてDドライブに置いていたデータフォルダ類と、物理的に別のHDD上に切り離すことにしたのであります。
こういうのは押入れ整理と一緒で、たくさんある荷物(データ)を一旦アッチへ動かしてからこっちを捨てて、みたいな工程となる訳ですが…。肝心の運ぶ用の『箱』、つまりUSB接続の外付けHDDなど、手元の環境を総ざらいしても、あんまし余裕(空いてるHDD容量)がなく、結構タイトというかクリティカルなお引越し作業を覚悟せねばならぬ状況でございました。なもんで、詳しくは後述しますが…、
ゴチャゴチャと面倒な作業を端折って楽できまいか?
っつーことで、最終的に、起動ディスクが入ったHDDを二台、同時に挿して、ブートしてみた…と、まあそれだけの話です。結果的には割と巧く行って、想定よりもかなり楽ができました(^^;)
専門家の方やコンピュータ関連に精通している方にとっては何をイマサラな話かと思います。
ですが、ネット上を探しても私のようなトーシローが使えるレベルの情報が案外少なく苦労しました。なもんで一応、備忘録的に残しておきます。あんまり参考にはならんと思いますが(笑)。
ではどうぞ。
コトのいきさつ
メインのワークステーションのOS、Windows7 Professional 64bit版なのですが…
どうも数ヶ月前から何となーく調子が悪く、たまーにハングアップすることがチラホラ。また、昨年来問題を撒き散らしている『例の』Windows Updateについても、自動更新だと成功せず、ダウンロードセンターから個別に拾ってきてオフライン手動更新して凌ぐことが数回。その他マルチモニター用拡張グラフィックボードのドライバー更新が出来なくなったり等々。
…と、問題がジワジワと顕在化するにつれ、そろそろ一回ちゃんとやっとかなアカンかな~、と腹を括ることにいたしました。何しろ、何度やってもリカバリーってクソ面倒くさいんだよね~(^^;)
現在のHDD構成
んで、現在使っているメインPC(ワークステーションだけど)のサイドパネルをご開帳すると…
丸の部分がHDDですね。ドライブベイは三台分ありますが、現在二台のHDDを挿して使っております。
ちょっと分かりやすいようにケーブルとか外して撮影した画像ですが、
①WD(東芝)製2TB(→パーテーションでCとDに分けている)
Cドライブ(250GB)…メインの起動ディスク、いわゆる「OS:(C)」
Dドライブ(約1600GB)…データファイルがごっそり。500GB弱使用、まだまだ1.1TB以上余裕(空き領域)あり。
②日立製250GB
Zドライブ…どうでもいいような古い写真とかのファイルだけ。あんまり使ってない。
…と、こんな状態です。つーことで、ま、基本的には①だけあれば十分コト足りるのであります。
リカバリーと同時に、HDD構成を見直すことにした
この状態でリカバリーということになると…
①の中身のうち、Dドライブは触らずそのままにしておき、CドライブだけをOS再インストールすればそれで済む話です。ですが、懸念事項がいくつかありまして…、
- Dドライブに大事なデータがごっそり入ってるその同じディスク(①)に、そのままリカバリー作業をかけるのはやはり怖い(笑)。「要らぬ心配すんなアホ」と言われるかもしれんけど、こっちは素人だからね。何かの拍子に間違いでデータロストしたら取り返しがつかん(^^;)
- パーテーションで分けてるとはいえ、一つのHDDにシステムとデータが同居してるが為に、今回のようなことが起きた時に面倒くさいと感じてしまう。
- そもそも最初から、小さめのHDDを起動ディスク(Cドライブ)専用にしといて、大容量のHDDをデータ専用Dドライブとして分けておけば…、もっとサクッと気軽にリカバリーできるよな、と痛感。
- SSDの相場価格、特に容量250GB辺りの実勢価格が大分こなれて来ている。今後起動ディスク(OS)をSSDに切り替えることになった場合、元のOSの「箱」が同程度(容量)のHDDの方が、クローン作成なども含めて楽に換装できそう。
- 二年後にWindows7サポート終了が来る。Win10に切り替える時も同様のことが言えそう。
…etc.てなコトをいろいろ勘案した挙げ句、結論として、②を起動ディスク、①をデータファイル専用として、再構成することにいたしました。イメージ的にはこんな感じですね。
作業に当たっての懸念事項、OS領域のみを削除する方法は…?
なもんで、作業としては、
- PCに②のみを挿し、リカバリメデイア(DVD)を使用して、②にOS(Windows7)をインストールする
- ①のCドライブ(OS)領域を何らかの形で削除(フォーマット)する
- 削除後に①をPCに挿し(追加で)、②のOSから操作できるようにする
…と、こういう段取りで進められれば無事ゴールです。
ですが問題は、上記2番目の作業、①の起動ディスク(OS)領域をどうやって削除するか。方法はいくつかありますが…
ハードディスクケースを使う方法
ハードディスクケースを持っている方は簡単です。
PCから外した①をHDDケースに取り付け、外付けHDDの状態にします。で、別のノートPCなどにUSB接続して、外部HDDとして認識されたら、OS領域だけをフォーマットしてしまえばOK。ですが、我が家にはHDDケースがございません。まあいい機会だから買ってもいいんだけどね(安いし)、あんまり何も考えないでアレコレ買ってると無駄な荷物がドンドン増えるでね(^^;)
この辺とか人気商品のようです。2000円ちょっとで買えるようで。
USB3.0付いてるので定期的な重~いWindowsバックアップも爆速で出来るだろうし。
ケーブルだけでよければこんなのもありますね。一時利用だったらこっちの方がいいかも。
3.5インチと2.5インチ両方使えて、1100円ちょっとです。安いよね~。
OS領域だけでなく、HDD全てをデータ消去する方法
作業量は多いですが、単純な方法としては、まるごとフォーマットしてしまう方法もあります。
まず最初に①のDドライブ領域に入ってるデータをフォルダごと丸々全部、予め別の外付けHDDにコピー(バックアップ)しておきます。でその後、①をBIOSからフォーマットするなり、Destroyのようなフリーソフト(こちらもどうぞ⇒『パソコン廃棄前にHDDデータを完全消去する方法』)で完全消去してしまいます。何も無くなった後、最初にバックアップしておいたデータを戻せばOK。やり方としてはシンプルで簡単です。ですが、
- 移動するデータ量が膨大なので往復コピーの時間が相当掛かりそうなこと
- 手元のHDDの空き容量が結構タイトで、バックアップ用に足りるかどうかギリギリという状況であること
- また万一コピー工程の途中で何か不具合&データロストがあったら嫌だしなあ…というトーシロー的無根拠な恐怖
- 単純にメンドクサイこと、…etc.
などなど、できればやりたくない理由が枚挙に暇がありません(笑)。
出たとこ勝負で2本挿し⇒起動してみる方法(笑)
ということで三番目の方法。
OS(起動ディスク)が入ってるHDDを二台同時に挿して、PCを立ち上げてみたら…案外すんなり行くんじゃね?と思った訳ですね。まあ多分、起動時にドライブの選択とかできるだろうし(ホントかよw)。うまいこと②のディスク側のWindows(新しくリカバリーした方)で起動することが出来れば、そこから①のOS領域を消去(フォーマット等)しちゃえばいい訳です。
ですがこの方法、ネット上でいろいろ検索しても情報が皆無。
パソコンメーカー(HP)のユーザーガイドも調べましたが、イマイチ、明快な回答が見つからなかったのですね。まあ、こんなコトやる人もあんまりいないだろうしね。
ということで、ショウガナイので最終的に「出たとこ勝負でやってみました」という、あまり感心せん話であります(笑)。一応、事前にバックアップだけは何とか取っておきましたけどね(なけなしのリソースをかき集めて)。
正直オススメはいたしませんが、興味本位でご覧いただければ幸いです。
相変わらず能書きが長くてすみませんね(^^;)
実際の作業
とりあえず②の250GB HDDだけを挿し、システム領域(OS)をリカバリー
まず最初は普通に、PCメーカーのリカバリーDVDを使ってWindows7をインストールするところからです。OSインスコ自体は一時間程度で終わるのですが、その後が地味に長~い作業の始まりです。主たる項目は、
- Windowsを最新版にアップデート
- 各種ドライバー(ビデオカード、プリンター、スキャナー他)の設定
- セキュリティソフトの設定
- メールの設定
- ブラウザ(IE、クローム等)のインストールとブックマークなどの設定
- ホームネットワークの設定
- 必要なソフト、アプリのインストールと細かな設定
- デスクトップやスタートアップ、ライブラリの場所変更などの細かい設定
…などなど。羅列してるだけでウンザリしますね(^^;)
まあ軽く10時間近く掛かったかな(涙)。経験者の方ならお分かりかと思いますが。
Windowsアップデートは早く済ますコツがある
ちょっと脱線しますが少しだけ触れときます。
うちのPCのように古い機種の場合、リカバリメディアがWindows7のSP1じゃない古いバージョンだったりします。そういう場合、Windows Updateを自動更新で進めると、とんでもなく時間が掛るのであります。項目が200個以上あるらしいので。
なのでこれを比較的効率的に済ますコツがあります。
ポイントは重要なアップデート数個を、「インターネット接続する前に」スタンドアロン(オフライン)で手動で入れること。コレでかなり早くなる&失敗するリスクが減少するそうです。
そして入れる順番も結構重要だったりするようですが…
この点に関して、とーっても分かりやすく丁寧にまとめて下さっている先人の方がいらっしゃいました。非常に有用な情報ですのでご紹介しておきます。必要な方は是非一度御覧ください。
⇒『Windows7リカバリー後200個超の更新を失敗させない方法|パソコンりかばり堂本舗』
私も今回お世話になり、大変感謝しております。
具体的にはWindows7のSP1(サービスパック)を一番最初に、入れるのがキモのようです。まあこの技を駆使しても、それでも4時間位は掛かりましたけどね(^^;)オソロシス
外しておいた①2TBの東芝HDDをパソコンに設置
ということで本題に戻りましょう。
パソコンとしては使えるようになりました。次の目的は、一旦避難していた『元』Dドライブを使えるようにすることです。
で、再びPCのサイドパネルを開けて、ドライブベイにHDDを追加設置します。
東芝2TBのHDDを二段目にセットし、SATAケーブルと電源ケーブルを繋ぎます。この状態で、二台あるHDDのどちらにもWindows7の起動ディスクが入っています。果たしてパソコンさんがちゃんと認識してくれるでしょうか…(^^;)
蓋をを閉じ、恐る恐る電源を投入すると…
何かBIOSとも違う、見慣れない画面が出てきました。ドキドキ…。下の方を見ると、
Disk:250GB 日立
Disk:2.00TB 東芝
CD-ROM: …
となってますね。F9にBootMenuといのがありますが、起動指定したいドライブを上下に移動とかはできないようです。うーん困ったな、ととりあえず一回この画面を抜けてBIOSへ行くか、てなノリでF1:SaveChangeで進めると…
一旦電源が落ち、アレレ?と思ってると5秒後くらいに再起動。そして普通にWindows7が立ち上がりました。うーん、何なんだろうね、コレ。我ながらかなり無謀なことをやっているような気がする…(^^;)
起動したドライブとHDDの状態を確認
とりあえず状況確認です。ログインIDや壁紙を見る限りは新しくインストールした方のドライブ(日立250GB)から起動しているようではあるのですが。
「スタートボタン」⇒「コンピューター」と辿っていくと…
何かいっぱいあるwww
そして「OS」って名前が2つありますね。ま、ただのボリューム名ですけど。各ドライブの容量から推測すると、赤く囲ったところが追加で挿した2TBの東芝HDDの中身と思われます。SYSTEM(E:)ってのはおそらく起動コードが入っているパーテーションかな?
もう少し詳しく確認するために『ディスクの管理』を開きます。
「スタートボタン」→「コンピューター」を右クリック→「管理」→左下の「ディスクの管理」ですね。ご存知の方が多いと思いますが念の為。
BINGO!! 上記の推測通りだったようですね。
ディスク1の方、こちらが追加した2TB東芝HDDです。起動コード部分やOSが部分も異なるパーテーションとして認識されているようです。ファイルデータがギッチリ入ってた『元』Dドライブは、「ボリューム(G:)」となっています。
2TB東芝HDDのシステム領域を削除
なもんで、(G:)のみを残し、それ以外は全て消し去ってしまえば万事OK。次回起動時にパソコンさんが悩むこともなくなります。
では、長年頑張ってくれた挙げ句、最後はポンコツになってしまった旧システム領域の「OS(F:)」さんに一礼し、フォーマットを敢行。結果…
すっかり中身のないガランドーになってしまいました。合掌。
これで次回起動(PCの電源投入)時は、すんなりWindowsが立ち上がるハズ。
同じように「SYSTEM(E:)」もフォーマットすれば消去できます。
ですが、最終的に、(E:)と(F:)の領域は再利用しますので、回りくどい事は不要、とっとと削除してしまいましょう。該当箇所を右クリック→「ボリュームの削除」と進めます。
(E:)と(F:)、両方を削除すると…
252GB分が、「未割り当て」の領域となりました。
エクスプローラー「(下の窓)」からは見えなくなってしまいましたね。
パーテーションを再構成し、Gドライブを広げてやる
で、あとは(G:)に「未割り当て」の252GBをくっつけてやればOK。(G:)の箇所で右クリック→「ボリュームの拡張」と進めてゆきます。
するとウィザートが立ち上がり、あとは指示に従って進めてゆけば良い…ハズだったのですが。
残念ながらできませんでした(T_T)
そう、久しぶりにパーテーションの変更をやったので忘れてました。この「ディスクの管理」、右側に未割り当ての領域がある場合のみ拡張できる仕様なのであります。上の画面だと、(G:)が「未割り当て」の左側にないとダメなのね(^^;)
無駄足掻きしてみた
ちょっとここからは未経験ですが、トーシロー的発想で試してみました。
いきなりくっつけるのではなく、一回「『G』より後ろのアルファベット文字」で別ボリュームを作成したら右側に行くのでは…。そんな訳ねーよな、とは思いましたが、話のタネにはなるかと(^^;)A
「アホか」とお思いの方はどうぞ離脱ください(笑)。興味本位の方は引き続きどうぞ。
「未割り当て」の箇所で右クリック→「新しいシンプルボリューム」を選択。ウィザードが立ち上がります。
余ってる容量を目一杯、Maxのサイズを入力します。
来ました。ここですね!! 姑息にGの次の文字、『H』を選択。
ボリューム作成後に即、削除して未割り当てにする(その後Gにくっつける)予定ですので、「フォーマットしない」を選択。
ハテサテ…
(H:)ドライブができましたが…
残念!! 右には行きませんでしたね。当たり前かw
ということでやっぱりGドライブにはくっつけることができませんでした。
( ゚∀゚)ァハハハハハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
(ごみんなさい)
どうしても…という場合はフリーソフトを使いましょう
ということで、ここで一旦終了。今回は、名前だけ変えて、このまま使うことにいたしました。
まあとりあえず使えればそれで良いので。当面、別パーテーションにして、データを入れることにしました。ちょっとイロイロ忙しくてメンドクサイので先送りであります。
で、どうしてもくっつけたい!! という方には…
こちらのフリーソフトで簡単にできるようです。
⇒『無料のパーテーション管理ソフト|EaseUS公式サイト』
使い方はこちらのサイトの説明が丁寧で分かりやすいです。
⇒『ジャンクライフ』
(真ん中よりやや下「EaseUS Partition Master Freeでできた!」辺りからの説明がとても分かり易いです。)
各自ガムバッテくださいませ。
まとめ
ということで、何となくやってみたら結果オーライでうまく行っただけ、という話もありますが。
あんまり再現性が担保できない内容でごみんなさい。
結果論ですが…
多分うちのPCの仕様で、三個あるドライブベイに、元々起動順位のプライオリティが設定されてただけのような気がするんですけどね。それを確認しようと事前にアチコチ検索したのですが、メーカーのホームページでも情報が見当たらなかったのよね~。
今回ばかりは正直言ってあまりオススメいたしません。
ま、素直に2000円あまりでハードディスクケースを買うのが最も合理的かと(^^;)
トライする方は自己責任でどうぞ。
本日も最後まお付き合いくださりありがとうございました。
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