先日の鈴鹿F1遠征の記事で少し触れましたが、ツーリングルートをまとめてみました。
→鈴鹿F1の様子はこちら
首都圏から鈴鹿サーキットまで、主に下道(一般道)で行くとどんな感じか、一通り分かるかと思います。
「そんなアホか?普通に高速使えや」ですと?
ごもっともです。でもそれじゃネタになりません(;^_^)
まあ有名なルートなので、トラックの運転手さんなんかには常識でしょうし、ドライブ好きな方には今更かもしれませんが。
知ってる人は知ってます。知らない人は知りません。♪ピタっとハウ…ちょっと違うか。
知らない方は是非ご参考に。静岡や名古屋方面に行かれる方もお役に立てば幸いです。
ではどうぞ
- 東海道の下道バイパスを侮るなかれ
- 高速とバイパスの比較
- ルートの概要
- 全体図
- 基本的な流れ
- 基本ルートの詳細
- 起点:相模川河口 平塚市高浜台交差点(R134)
- 1.柿田川湧水公園 起点から57.2km 約45分
- 2.富士東IC
- 3.道の駅富士 柿田側湧水から25.2km 約35分
- 4.東名清水IC前 道の駅富士から22.0km 約20分
- 5.広瀬IC 東名清水ICから26.1km 約30分
- 6.天竜川 広瀬ICから52.6km 約1時間
- 7.浜名バイパス入り口 篠原東交差点 天竜川から15.9km 約20分
- 8.道の駅潮見坂 篠原東交差点から17.2km 約15分
- 9.豊橋バイパス終点 道の駅潮見坂から28.8km 約35分
- 10.蒲郡IC 豊橋バイパス終点から13.7km 約20分
- 11.豊明IC前(伊勢湾岸道) 蒲郡ICから37.1km 約40分
- 12.名古屋港金城埠頭近く 豊明IC前から15.5km 約15分
- 13.大里町交差点(R23→25) 名古屋港から33.9km、約45分
- 終点.汲川原町交差点(R1) 大里町交差点から11.8km 約15分
- 復路はどうなるか
- 富士川~首都圏方面の回避ルート(他の選択肢)
- 全体のまとめ
東海道の下道バイパスを侮るなかれ
1号バイパスとのつきあい
このバイパスルートは20年ほど前、赴任先の浜松から帰省する時によく利用していました。でも当時はまだ各バイパスが相互に完全に繋がっておらず、
- 途中でブツブツ切れるので、その度に旧道へ迂回しないといけない。
- 有料の場所も多かった。夜中は無料とか半額の場所があってのどかだったな。
- 片側一車線が多く、おっそいトレーラー(仕事だもんね、ごめんね)にツカえると玉砕
まあお金も無い若い頃、彼女に会う為に、実家に帰るために、セコセコ頑張って運転する、そんなことが楽しかったりしたものです。
その後も、レース好きの津在住・ポン友Hの影響で、八耐だのF1だのWGPだのに通うようになり、さらに西へ、名古屋を越えて鈴鹿まで何度も往復したルートでもあります。
進化を続けた結果、気がつけばとてつもない道に・・・
そして時は流れ、自分の老い先が見えてきたこの頃(って程でもないけど)、いつのまにかどんどんどんどんどんどん工事が進み、
- 「ほぼ」全線繋がった!あとは蒲郡バイパスだけ。
- しかも既存の路線はどんどん二車線化。もう遅いトラックにつまることも少ない!
- 静岡以降は全て 無料化!ついでに箱根新道も無料になった!
いい時代です。ここまで完成度が高くなるとは20年前には想像もしませんでした(感慨)
もはや、見た目だけなら第三東名どど~ん・・・は言いすぎか(^_^;)A
ハッキリ言って、そんじょそこらのツーリングルートとは訳が違います。
それどころか、ちょっとした有料道路なんかより遥かにハイパフォーマンスです。
- 基本的に60km制限で場所によっては80km/hの箇所も
- ほぼ信号がない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・のはウソだけど、そんな気がするくらい気にならない
- ルートが直線的なので(あまり曲がっていないので)予想以上に速く進む
- しかもタダ
まあでも、そうは言っても同じくらい高速も進化しています。
第二東名も豊田まで開通しましたし、そのまま伊勢湾岸道でショートカットすれば我が家から鈴鹿まで370kmくらい。四時間弱で到着できます。家族で車だと普通に高速使うんですけどね。
でも下道の旅もなかなか捨てがたいのです。特にバイクの場合は。
高速とバイパスの比較
実際にGoogleMapとNexco中日本のルート案内で検索して比較してみました。
高速 | 一般道バイパス | |
距離(自宅~サーキットまで) | 370km | 390km |
高速料金 |
東名・新東名・伊勢湾岸道・東名阪など4710円 |
西湘バイパス150円 |
所要時間 | 4H GBで80km/hで走ると5H |
7.5H |
メリット | なんせ速い | のんびりトコトコ楽しい |
デメリット |
景色がツマラン |
時間がかかる |
お互い一長一短です。逆に言うと「高速一拓!」というほどでもないんですね。
うちのGB250だと100km/h巡航で4時間は結構しんどいです。まあ80km/hくらいが快適ゾーン(もっと言えば60-70km/hが楽しい)です。
かといって80Km/hで走ってると周りとの速度差で神経を使いますし、実際到着も遅くなるので、高速のメリットもあまりなくなってしまいます。
またGBは車重が120kgくらいしかないため横風も結構怖いのですが、新東名は風が強いところが多いんですよね。特に三ケ日の風力発電の風車のあるところなんてもう、生きた心地がしませんw
結局我が家のバイクだと景色や道の駅の物産を楽しみつつ、トコトコ50-60キロくらいで流す方が楽しい、ってことで、よほど急ぎでない限りはバイパスを利用することが多くなります。
ただリッターSSなんかでツーリングされる場合はまた別の話になるかと思いますが。
ルートの概要
全体図
※IE(インターネットエクスプローラー)だと負荷が大きすぎて、最悪ブラウザが落ちてしまうことがあるようです。Google Chrome等でご覧いただくことをオススメします。
右上の[ ](←こういうやつ)をクリックすると、別タブに大きい画面が開きます。その状態で地図を確認しながら記事を読んでいただいた方が分かりやすいかもしれません。
地図上のマーカー(チェックポイント)は平塚の起点から順番に(起点、1、2、・・・終点)となっています。後述のルート詳細の説明もその順番で同じ番号になっておりますのでご確認下さい。
基本的な流れ
このルートは単純明快でほとんど一本道です。
国道1号バイパスを西に向かって進むと途中(浜名湖を越えた後)で自動的に国道23号バイパスに入り、そのまま四日市まで連れて行ってくれます。
特に富士川から西は何も考えずに進めばOKです(選択の余地もないw)。強いて言うならば、
- 蒲郡バイパスの工事(未開通)区間の迂回をどうするか
- 四日市から先、R1かR23どう進むか
いずれも末節な問題です。詳しくは以下のルート詳細の該当箇所で説明します。
いくつか選択肢があるのは首都圏~富士川の区間。特に首都圏に近づくに連れ交通量も増えるため、時間帯によってはうまくルート選択しないと地獄を見ますw 大雑把に挙げると、
- 西湘バイパスか小田原厚木道路で小田原まで行き、そのまま箱根新道に直結して箱根越えをし、引き続きR1で三島~沼津~富士川まで行く
- R246で駿河小山~御殿場~裾野を通って沼津へ出るパターン(R246 厚木~松田区間は24時間365日ダメダメルートなので県道の裏道を利用)
- 道志みち(R413)で山中湖へ、籠坂峠~須走で御殿場へ出るパターン
- 2、3の応用編として沼津裾野を避け、自衛隊東富士演習場脇~サファリパークの辺りをショートカットして富士市へ出るパターン
起点(自宅)の場所と、時間帯によってチョイスするのが賢いかと思いますが詳細は後述したいと思います。
とりあえず、基本の1について追って見ていきますね。先週実際に走ったルートです。2-4の応用編は後ほど。
基本ルートの詳細
それでは実際先日の往路に沿って説明していきますね。
ところで実は今回は写真があんまりないのです。行きは真っ暗、帰りは急いでたもんで。
なのでグーグル先生におんぶにだっこです。知らなかったけど、地図だけでなく、ストリートビューまで埋め込めるのね。便利になったねえ。
起点:相模川河口 平塚市高浜台交差点(R134)
私は平塚市民ではありませんが、ルートの汎用性を考慮して、便宜上ここを起点といたします。
箱根へ向かう場合、県央某所の我が家からだと小田原厚木道路の方が距離的なロスが少ないのですが、オダアツは夜中でも小田原料金所手前が大渋滞したりする(イミフ)ので嫌いなのです。なので少し遠回りでも西湘ばっかり使ってます。
起点への各方面からのオーソドックスなアクセスですが、
- 神奈川県央~県北からだとR129が速いです。渋滞時は、小田原厚木道路の側道経由で平塚市内を南下する抜け道もあります。場合によっては茅ヶ崎まで圏央道の利用も可能です。
- 鎌倉~三浦方面からだとR134が基本ですが、深夜は快走、日中は大渋滞ですね。まあ住民の方は抜け道をご存知かと思います。
- 都心からだとR246-R129でもよいですが、環8玉川から第三京浜~横浜新道(~新湘南バイパス※)と安い有料道路を繋ぐのもよいかもです。※知ってる人は側道利用も速いですね。
- 東京都西部や埼玉西部(入間狭山所沢など)からだと八王子バイパスも無料になり、R16-R129利用でそれほど時間がかからないでしょう。圏央道の利用もアリ。
それぞれご自宅からの裏道ルートなどを駆使して繋いでくださいませ(^_^;)A
では参りましょう。
とりあえずは西湘バイパス-箱根新道、箱根峠…と真っ直ぐ進んでゆきます。信号はほとんどありません。
1.柿田川湧水公園 起点から57.2km 約45分
箱根峠を越えてしばらく下り、伊豆縦貫道を横切りるとようやく信号がチラホラ現れます。そのまま箱根を下りきると三島の街です。ここは多少信号に引っかかります。
沼津で交差するR246を越えてしまえば、信号付ですが三車線の広い国道(沼津バイパス)になりますので少し我慢です。
2.富士東IC
沼津の街を抜けました。バイパスは高架となり工場群の北側を新幹線に沿って走ります。富士由比バイパスに名称変更です。交差点は信号ではなくIC方式となります。首都高みたいな感じ。
ちなみにここで下りて北上すると、渋滞時に裾野沼津をショートカットし須走~山中湖~道志道を抜けるルートの起点です。詳しくは後述。
潤井川を越えてから富士市街で少し信号がありますが、ここは速いです。
3.道の駅富士 柿田側湧水から25.2km 約35分
ここを過ぎると富士川越えです。古来の難所、東西文化の分かれ目です。大雑把に言うと、ここから天竜川(磐田と浜松の境)まで約100km(!)も、「ほぼ」信号が無い(もしくは気にならない)状態になります。
まずは清水まで、名勝、由比の海岸沿いを快走です。昼間なら絶景です。
片側二車線、見た目は高速と全く変わりません。併走する東名と同じようなスピードで走ってる車もありますが、しかしこちらは一般道です。制限速度は守りましょう。
由比の海岸沿いを快走です。速度超過にはご注意を。
4.東名清水IC前 道の駅富士から22.0km 約20分
ここを越えるとバイパスは海沿いを離れ、山間部へ迂回し、トンネルも多くなります。が、ほぼ二車線化が完了し、詰まることもなく快適です。名称は静清バイパスに変わります。
5.広瀬IC 東名清水ICから26.1km 約30分
このあたりから藤枝バイパスとなり、この先袋井のあたりまでは基本的に片側一車線です。遅いトラックに詰まるとつらいですが、信号もほぼないのでそれほどストレスになりません。
大井川を越えると高台のお茶畑が多いのどかな景色を抜けていきます。
藤枝~掛川~袋井~磐田とバイパスを走ると天竜川です。袋井周辺で一部信号がある街中を通過します。磐田バイパスからは片側二車線になり快適です。
6.天竜川 広瀬ICから52.6km 約1時間
浜松に入ります。1号を道なりに左折し海岸方向へ進みます。この先中田島砂丘を越え、浜名バイパスの入り口までは少し信号がある道となります。が、道幅が広く交通量も少ないので快適です。白バイもちらほら。
7.浜名バイパス入り口 篠原東交差点 天竜川から15.9km 約20分
この交差点を過ぎると豊橋バイパス終点までの約45km、信号は一個も(!)ありません。そして道の駅潮見坂の手前までの海岸沿いはなんと制限時速80kmです。ほぼ高速道路状態(汗)。
最初の浜名大橋は南側に太平洋、北側は風光明媚な浜名湖と景色も抜群です。横風が半端無いのでクラブマンちゃんだと結構怖いです…
浜名大橋です。風が強いです。
8.道の駅潮見坂 篠原東交差点から17.2km 約15分
その名の通り晴れていると絶景な道の駅。ですが休日の日中は駐車場がいっぱいです。
この先は国道”23″号バイパスとなり、しばらくは片側一車線の対面通行です。豊橋の西部、三河湾が見えるあたりから二車線に戻ります。最終的に四日市まで23号です。
9.豊橋バイパス終点 道の駅潮見坂から28.8km 約35分
豊橋バイパスの終点です。実際に迂回路をストリートビューで辿ってみてね。
久しぶりの信号です。蒲郡ICまでの直距離約9kmは工事中のためR23バイパスはここで一旦終点です。平成29年度中の完成予定だそうです。もうすぐですね。
つーことで現状、蒲郡ICまで迂回しなければなりません。
終点を右折し、県道31号-国道1号-県道73号(旧有料三河湾オレンジロード)と繋ぎます。約15km、信号が20箇所くらいありますが少し我慢です。
ちなみに約4km手前で旧23号に下り、蒲郡のマリーナ沿いからR247-オレンジロードと南回りで迂回する方法もあります。5kmほど短く景色もよいですが、信号が多く(しかも赤信号が長い)交通量も多いのでストレスの無い北回りがオススメです。私は渋滞と信号が極端に嫌いな特殊体質なのでアレですが。
迂回するのもあと一年ですけどね。⇒全然見通しが立ってませんなぁ(^^;)
10.蒲郡IC 豊橋バイパス終点から13.7km 約20分
ここから再びバイパスです。トンネルや高架の道となり名古屋まで信号はありません。最初は対面の片側一車線ですが、西尾市を越えたあたりから片側二車線となり快適になります。景色は案外平凡な田舎の絵です。
11.豊明IC前(伊勢湾岸道) 蒲郡ICから37.1km 約40分
ここから車線がやたら増え、「名古屋やのー!」という感じになります。片側5車線とかあるんじゃないかな?上には高速が併走です。ひたすら道なりに23号を進みます。
さすがに5車線はないかw
12.名古屋港金城埠頭近く 豊明IC前から15.5km 約15分
この辺は首都高のような高架と、地上に降りると現れる信号の繰り返しです。が、流れは相当速いです。
ただ、経験上、できればこの辺は早朝に通過したいところです。
往路(西に向かう時)はこの辺を5時前に通過して四日市を6時までに越えられるとノーストレスです。
逆に復路(東に向かう時)は0時過ぎまで待つか、早朝は7:30頃までに越えてしまうと楽ですね。
木曽川です。名古屋から桑名~四日市の途中には大きな川が多いですね。
13.大里町交差点(R23→25) 名古屋港から33.9km、約45分
左レーンへ進み、先の信号を右折するとR25→R1へ進みます。
名古屋からここまでは多くは無いですが信号付の普通の地方国道です。交通量が多いので、特にF1の時などは6:00前に通過するのが無難です。
この交差点を右折し、R25を直進するとすぐにそのままR1に合流します。
R23で白子経由でサーキットへ向かう方法もありますが、R1の方が圧倒的に空いています。(制限速度も60km/h)
終点.汲川原町交差点(R1) 大里町交差点から11.8km 約15分
ここを左折すれば平田町方面、ベルシティや鈴鹿サーキットまで僅かです。
サーキットまで直行する方は少ないと思いますので便宜上ここを終点といたします。(私も津の友人宅へ先に寄りますので、このまま亀山方面へもう少し直進です)
ここまで足し算すると、起点の平塚高浜台から合計で、357km 6時間35分ですね。
時間帯を工夫すれば、実際はもう少し速いかもしれません(^^;)
復路はどうなるか
先週実際に走った往路はこんな感じですが、帰り、つまりこれを逆に走るとどうなるか。
良くあるパターンですが、夕方レース終了後、そのままこの道を帰ってくると・・・まずサーキット周辺で爆死しますw なので、サーキットで各チームの撤収の様子を眺め、夕食を済ませたりして時間を潰してから帰途につくと…それでも四日市~名古屋間、R23がエライことになってるはずです。
鈴鹿・亀山・津あたりを最低22:00以降に出発すると大丈夫でしょう。首都圏到着は明け方6時頃、大きなトラブルもなく帰宅できるはずです。(激眠いけど)
で、別のパターン。体力温存の為、現地で一泊してから翌朝帰ってくる場合。(ポン友Hの好意に甘え、もっぱら私はこのパターン。好天なら暖かいし、景色も堪能できるしね)
朝6時頃現地発で、神奈川の我が家に到着は13:30~14:00頃。夜行よりは多少渋滞箇所があります。袋井~掛川あたりの一車線の区間と、バイパスとはいえ信号がある部分ですね。が…全体的にはそれなりにスムーズに走れます。
問題は西湘を下りた後です。昼過ぎの平塚から先は覚悟が要ります。自宅まで、ご自身で裏道を駆使するなり、工夫していただくしかありません。
ただ、箱根に着くよりずっと手前、例えば富士川辺りからヤバイ状況になった場合、あるいは結構「あるある」ですが、台風直撃で西湘バイパス通行止めの場合(二年前にありました)、回避ルートとしてR246や道志みちを検討していただくのが良いかと思います(後述)。状況に応じてチョイスしてみてください。
富士川~首都圏方面の回避ルート(他の選択肢)
R246で御殿場廻り沼津まで行くパターン
全体図と概要
※(↑)IEだと負荷が大きすぎる場合は、Google Chromeをオススメします。
国道246号は三宅坂を起点とし、沼津までの幹線道路ですが、基本的に東名高速と併走しているルートです。沼津以降はR1利用ですが、一般道で東京から静岡・名古屋方面に行く場合、可もなく不可もなく、ある意味最も番オーソドックスなルートでもあります。
基本パターンの箱根越え(西湘-箱根新道)と違って、普通に信号のある国道ですので進みはややのんびりですし、時間帯によっては渋滞します。ただし深夜ドライブの際は、広くて明るいので、下手に山中の裏道に入るよりはずっとラクです。
都心からスタートした場合、首都圏の幹線道としては圧倒的に信号が少なく、よく流れるルートです。渋谷の山手線ガードから厚木まで、深夜であれば一時間あまりで到着します。ここを利用しない手はありません。
留意すべきは、休日の御殿場周辺の慢性渋滞。地形を見るとわかりますがまさにボトルネック。かつて武田信玄が交通ならびに戦略の要衝として重視していたのも頷けます。
また、松田から駿河小山までは片側一車線となり、休日の午後は上り下りともノロノロになります。一応裏道はありますが、できれば避けたいところです。
やはりこのルートを利用する前提は夜間利用とお考えいただいた方がよろしいかと思います。
このようなR246ですが、最大の欠点は厚木~松田までが糞(失礼!ですが敢えて!)だということです。片側一車線で無駄に信号が多すぎ、全く進みません。日中は渋滞の酷さに発狂しますが、たとえ深夜行でもかなり時間がかかります。信号待ち時にスリ抜けできるバイクでも手も足も出ない酷道です。
でもそこは、一応解決策があります。厚木~松田間を県道で迂回するルートがありますのでご安心下さい。
では順番に見ていきましょう。
起点:R129船子北谷交差点
前述の通り、R246は厚木~松田間が糞(失礼!)の為、のっけからR246を離脱し裏道に迂回します(^^;)
R129とR246の分岐直後、立体交差を下りた所の信号です。ここを起点といたします。
右折し、小田原厚木道路の入り口への案内に従い進みます。オダアツには乗らずに、真っ直ぐ側道を進みます。
側道は左右に2本ありますが、南側の側道の方が直線的でオススメです。信号はほとんどありません。
尚、制限は40km/h、取締りポイントですのでご注意を。
つきあたり岡崎交差点からは北側の側道に。そのまま道なりです。
1.R271側道 平塚東インター入口交差点
10分程でここまで来ます。右折して金目川沿いに県道62号を進みます。
東海大の先、土屋橋交差点を起点とする県道77号で松田まで行きたいのですが、この道は最初だけ少し狭くてうねっているので、ここでの左折は見送ります(後ほど中井で77号に戻ります)。そのまま川沿いを直進し東名のガード下まで進みます。信号は少ないです。
2.県道62号 蜂ノ下交差点
左折して東名側道を進みます。途中で東名高架をくぐり直し南側に戻ります。
畑の裏道のようなところです。突き当たり県道71号線を左折です。
3.県道77号 中井電話局前
ここを右折で先ほどの県道77号線に合流です。あとは道なりで松田まで。
最初のトンネルを過ぎた交差点、左折が本線ですのでご注意を。
信号も渋滞もほとんどありません。
4.R246 新籠場交差点
県道77号終点から左折、右折で小田急線の踏み切りを越え、右折するとR246に合流です。
ここまで起点の厚木から35分程度です。(R246で来たらここで既にヘロヘロです)
ここから先はR246を進めば沼津まで連れて行ってくれます。
しばらくは片側一車線の対面通行ですが、信号も少なくそれなりに流れています。
(ただし、休日の午後の上りなどはかなり厳しいので避けた方がよいでしょう。)
5.裾野バイパス 小山付近
この辺から片側二車線となり一段と快適になります。
尚、駿河小山のトンネルの出口は取締りの漁場となってますのでご注意を。
終点:R246&R1 上石田交差点
まっすく進めば沼津でR1に合流です。あとは基本ルート1の通りです。
ここまで起点より78kmです。渋滞なしで1時間45分程でしょうか。
ただし、休日の御殿場は近寄ってはいけない交通の難所です。
基本的には深夜に通過する以外は避けた方が無難でしょう。
R246回避ルートのまとめ
基本的に深夜以外は利用しない方がよいでしょう。
あるいは帰路に何か渋滞や天災事由の道路閉鎖等のトラブルがあった場合の迂回路とお考え頂くのが良いかと思います。
起点(厚木)への各方面からのアクセスですが、
- 神奈川県央~県北だとアクセスは容易です。
- 都心からもR246でアクセスは比較的容易です。
- 東京都西部や埼玉西部(入間狭山所沢など)からだと八王子バイパスも無料になり、R16-R129利用でそれほど時間がかからないでしょう。
しかしながら、
- ここまで来るなら平塚まで行くか、オダアツで箱根越えがベターです。
- 都西部、埼玉からの方は道志みち(後述)と比較検討してもよいかも。
- 当然、厚木以南の方は西湘バイパス経由がオススメです。
- また、鎌倉や横浜西部の方も時間帯を選んで、R134海岸沿いから西湘バイパス~箱根越えの方がオススメです。(横横~東名経由より速いと思う)
結局のところ、神奈川県西部在住の方など、小田原に出るより松田に出る方が早い方以外はあまりメリットがないかもしれません。 いずれにせよやはり御殿場廻りは基本的に遠回りなのです。
オダアツや西湘バイパスなど、有料道路に「一円も」払いたくない人は別かもしれませんが…
道志みち(R413)で山中湖へ、籠坂峠を越え、須走~富士へ抜けるパターン
全体図と概要
※(↑)IEだと負荷が大きすぎる場合は、Google Chromeをオススメします。
昔は道志みちは、オーバーフローするとセッチン詰めになる(一度入ったら出口がない)ので絶対入ってはいけない、言わばuntouchableなルートでした。が、近年、驚くほど綺麗に整備されすっかり近郊ツーリングの定番ルートになりました。
それほど輸送力のある道路には見えないのですが、不思議なことに渋滞しているのを見たことがありません。 青山~山中湖まで約40km、ほとんど信号がないせいでしょうか。
かなり条件的に限定されたルートなので全面的にオススメはしませんが、何しろ空いてますので回避路として控えておいて損はありません。キワモノとしてストックしておいてください。
では順番にご説明いたしますね。
起点:県道510号 新小倉橋西側
道志みち自体の起点よりやや手前ですが、①R16&R129橋本五差路②圏央道相模原IC③県道511(相模川沿いの快走路)と多方面からのアクセスを考慮して便宜上、ここを起点といたします。
ここから次のポイント、青山までは詳述しませんので地図でご確認ください。
おそらくどんどん工事が進んで道がよくなるはずです。
以下、ルート説明ですが、道志みちを使うメリットがある時間帯を考慮すると、御殿場市街~R246に抜けるのは現実的でありませんので、サファリパーク~富士裏抜けルートとセットでご案内いたします。
1.R413(道志みち)青山交差点
ここからひたすら真っ直ぐです。片側一車線の田舎道ですが、ほとんど信号がありません。のんびりドライブを楽しみましょう。
山中湖まで43km約一時間です。突き当たったら左折して湖畔を進みます。
2.R138(箱根裏街道)旭日丘交差点
ここを左折して籠坂峠を越えれば須走です。
ちなみにふじあざみラインは9月から一般車両で五合目まで上がれます。東向きのご来光ポイントです。
この先は詳細は省略しますが、基本的にはR469でサファリパーク方面へ向かいます。
(いくらでも抜け道はあるのですが、説明困難のため)
休日の日中は御殿場市街へ近づくほど渋滞に巻き込まれる恐れがありますので、なるべく距離を置き、自衛隊演習場付近を横にスライドするのが吉です。
休日早朝のサファリパークゲート前も渋滞が酷い時があるようですのでご注意を。
4.R469&県道24号交差点
分かりにくいですがここで左に分岐し、山を下ってゆきます。
信号はほとんどありません。
5.県道24&76交差点 セブンイレブン前
分かりにくいですが標識をよく確認しましょう。
生活道路ですよね…汗
終点:R1富士由比バイパス 富士東IC
ここでR1に合流し、あとは基本ルート1と同じです。
ここまで、起点から103km。時間は読みにくいですが…2時間半くらいでしょうか。
道志みち(R413)回避ルートのまとめ
基本的に休日の日中など、他のルートの渋滞が酷い場合の利用に限定した方が良いでしょう。
単純に遠回り&速度が速くはないのでそこそこの時間がかかります。が、R246と違って渋滞はないのでストレスはありません。神奈川県北、都西部、埼玉在住の方は検討する価値があるかもしれません。
起点(圏央道相模原IC付近)への各方面からのアクセスですが、
- 神奈川県央~県北だとR16、R129、もしくは相模川沿いの県道511号(かなりスーパーな道!)でアクセスは容易です。
- 都心からのアクセスは微妙です。素直に基本ルートの箱根越えがベターかと思います。
- 東京都西部や埼玉西部(入間狭山所沢など)からだと八王子バイパスも無料になり、検討の余地は大いにアリでしょう。圏央道を利用してアクセスしても良いでしょう。
実際の利用実績についてですが…個人的にはここ6-7年、8月の富士総合火力演習の帰り道に毎年利用しています。夏休み最終の日曜午後で、太平洋御殿場ゴルフ場近辺から、のんびり走って相模原の橋本までだいたい1時間半で帰れます。(結構速い!)
(⇒『アクセス場所取り駐車場持ち物…火力演習を楽しく快適に見る方法』)
サファリ~富士方面に関しては、あまり使ったことがないので時間が読めません。が、基本的に信号はありませんのでストレスフリーのはずです。
ただし個人的には、こういう山道系のルートは深夜に走るのは好きくない(景色悪いし神経使う)のでオススメしません。深夜は主要幹線が流れてるので、相対的なメリットが少ないです。そうすると、休日の午後など箱根御殿場方面がどうもならないときの緊急避難的に使うのが吉かと思います。
全体のまとめ
かなり冗長になりましたが一応まとめますね。高速を使わない、という前提ですが、
- まずは西湘バイパス~箱根越えが吉
- 都西部、埼玉在住の方は道志みちを検討しても良いかも
- 復路渋滞の際は柔軟に対応を
こんな感じでよろしいのではないでしょうか?
お役に立てば幸いです。是非是非ご検討下さいませ。
本日も最後までご覧くださりありがとうございます。
その他の下道ツーリングルートガイドもどうぞ。
⇒『甲斐・八ヶ岳~ビーナスラインまで渋滞無縁の一般道ツーリングルート』 オススメ
⇒『軽井沢浅間山草津志賀への入口 秩父経由上信越方面快適下道ツーリングルート』
⇒『バイクで金沢&小松航空祭へ♪絶景&快走の(ほぼ)下道ツーリングルート』
コメント
このルートは2021年になって何か変わりましたかね?
いまだ蒲郡バイパス開通せず、工期からして2023年以降は確実な感じ
そう言えば笹原山中バイパス(実質スカイウォーク回避のためのバイパス)の開通でスカイウォーク問題は解決したようです
貴重な情報をご投稿くださりありがとうございます♪
ここ数年は箱根周辺に近付きたくないという、野生(?)の危機回避本能が働き、専ら御殿場~富士サファリパーク経由で富士宮へ抜けるルートを利用しとりました。
そういえば工事してましたね~。こんなに早く開通するなんて嬉しい。
コロナが明けたら様子を見てこよっかな(^^)
はじめまして。
こちらの記事を参考に4年前に大阪から群馬県まで下道で走りました。
箱根の峠を超えてるところで雨に降られて時間も17時回ったので
下道を諦めて高速に乗りました。
一年後に再度チャレンジして、今度は箱根を通らずに富士山の裾野を
周って行きました。
走行時間が14時間 走行距離は593Kmでした。
到着した時にはバイクから降りるともう腰から下の感覚がなかったです。
こちらの記事を読ませて頂いてどうしても下道で走りたかったので
良い経験になりました。
でも、それ以降は中山道を使うようにしました。
遅くなりましたが、ありがとうございました。