いつもご覧くださってありがとうございます。
ケチネタです。結構みみっちい話です。
書いてて若干恥ずかしくなりますた。ので、覚悟してお読みください。
我が家では実質インク代タダです。別にコストをゼロにすることソレ自体が目的じゃないのでまあいいんだけど、インク代気にしないでいいのは快適です。気楽にじゃんじゃんプリントできまっせ。
12月はプリンターの需要最盛期
そろそろ年末ですね。2016年ももうすぐ終わりです。
年賀状の季節、そう、一年で一番プリンターとインクが売れる時期でもあります。キャノンさんやエプソンさん、HPさんにとっては掻き入れ時ですねえ。昔は一枚いちまい手で書いたモンです。プリントゴッコみたいなものが出てきた時でも、まだほのぼのしてました。それが今や一億総プリンター時代。
私の場合、年賀状自体は既に、付き合いの濃い知人も含めほとんど止めてしまいましたので、極最低限の枚数しか作りません。 ですが、仕事ではそれなりな量の印刷物がありますので、インク代が安いに越したことはありません。
キャノン純正インクの値段は貴金属以上
しかし、あのプリンターのインク、高いと思いませんか?
キヤノンのインクね、我が家で使ってるPIXUS MP560用の純正インクだと、BCI-321+320/5MP (五色マルチパック)っていうんですけどね、カカクコムの最安価格3530円(送込)、バラのBCI-321だと803円ですよ。安いプリンターが5000円程度で買えるってのに消耗品がこの値段w
でね、すぐなくなっちゃうでしょ。「インクの交換時期です」、とか腹立たしいメッセージがで出るのね。 ちなみにご存知の方も多いかと思いますが、「無くなりましたぜ~」のメッセージが出ても、実はまだ暫くは使えます(MP560の場合は「OK」ボタンを1回押せばその後普通に使えます)。ホントに色が出なくなってから交換しましょうね。
ところであのインクの重量をご存知ですか?ケースを除いた実質の液体分のことです。何グラム入ってると思います?ラベルや箱に記載はありませんよね。キャノンのHP見ても分かりません。ので、交換する時に一度計ったことがあります。カラのタンクと新品タンクの差分がインクそのもののNET重量です。我が家のBCI-321ですと……なんと!9gですよ。9g!世の奥様方はご存知、おおさじ一杯(=15g)にも満たないとwww
9gで800円ということは…つまり、90円/1g。これってね、銀の国際相場(約60円/g)より高いんですよ。わかります?銀ですよ。シルバーです。
昔々、中世のヨーロッパで錬金術というものがございました。もし、貴金属である「金」を作ることができれば、そして大量生産できれば、そらボロ儲けです。数多の学者がその実現に向けて挑戦し、日夜研究を重ね、挙句にほとんどが、というより全て、夢破れ破産の末路を辿りました。ですが、そのおかげで化学(バケガク)の著しい進歩がもたらされ、現代の我々はその恩恵にあずかっている訳でありますね。
金ではありません。ありませんけど…、これまさに「錬銀術」ですわ。ボロ儲けだよね。
CanonのDNAに刻まれた執念?
キヤノンの歴史を少々紐解いてみましょう。
今や事務機器の大手、わが国を代表する大企業であります。昨今では名門大手電機メーカーが次々と衰退してゆくのとは対照的に、鋭意業績絶好調の国際的超優良企業です。が、しかし、かつてはカメラを主力商品として、世界への足がかりを築いた企業でもあります。
その昔、カメラというか写真がトレンドの最先端だった時代がござました。ちなみに私のお爺ちゃんは戦争後に新たに修行して写真館を開きました。それが当時の最新技術だったのでしょう。今でいうスマホとかVRみたいなもんだったんだろね。
で、写真が一般人にどんどん普及してゆく、記念日や正月に写真館へ行く光景が普通になってゆきます。キャノンやニコンは頑張ってカメラをどんどん開発してゆきます。庶民でも手が届くように、安くて高品質なカメラを次々と世に送り出しました。努力の甲斐あってカメラはどんどん社会に普及してゆきます。旅行や行事で気軽に家族の思い出を記録することができるようになりました。
その結果…一番儲かったのは実は富士フィルムでしたと。そういうオチでした。そう、消耗品屋さんが一番儲かるのですよ。ちょっと違うけど、ほら、任天堂のファミコンもソフトのロイヤリティで儲けてたでしょ。
その時の悔しさ、トラウマがあるんでしょうね。きっと会社のDNAに刻まれてるのでしょう。いや知りませんよ、わたしゃ部外者ですから。けど、外から見ててもひしひし伝わってきますよね。…恨み骨髄の執念を感じます。次は絶対に失敗しないぞと。とにかく消耗品でカッパいでやれと。そして遂にやりましたよ、先人の恨みを晴らしました。錬銀術ビジネスモデルの完成です。
失礼しました。私としたことが、少々お下品な表現になってしまいました。
互換品の詰め替えインクは多少は低価格ですが…
でまあ、こういうビジネスモデルに一石を投じたのがサードパーティのリサイクルインクです。エコリカなどが『互換』と謳う詰め替えインクのことですね。いろいろ問題はあるようですが、定着しましたね。最近は100均にもあるようですね。
ですが、私はリサイクルインクでプリンターを一台壊した経験があるので、それ以来リサイクルは避け、Canon純正品しか使っていません。まあ詰まりやすい顔料インクだけはちゃんと純正を使うようにして、染料系のインクはリサイクルでも問題ないみたいですけどね。
銀よりたっか~い純正品だけを使ってるのに、先に申し上げた通り、インク代実質ゼロ円?ってなぜ?とお思いでしょう。リサイクル品を使わなくても、それなりにインク代を節約する方法はあるのです。我が家の実例がどなたにでもすぐにご活用いただけるとは限りませんが、ご参考にはしていただけるかと思います。
ただし!
かなりみみっちい内容ですので心が貧しくなるのを覚悟でお読みください(^^;)
インクコストの具体的な節約方法
1.基本的に印刷は「速い」で
基本中の基本です。でも意外なことに未だに知らない方々がいます。特にご年配の方ね。
年賀状や正式な文書など、フォーマルな印刷は「きれい」でやりましょうね。
でもね、仕上がりなんかどうでもいい、メール文面の控えだの、地図だの乗り換え案内だの、ぐるナビクーポンだのは「速い」でいいんです。インク消費量だけでなく時間も節約できます。さっさと済ませましょう。
印刷実行前に、プロパティから印刷品質の設定を「速い」に変更すればOKです。次に説明します「モノクロ印刷」の設定もここでできますね(上の図をご参照)。
2.基本的にモノクロで印刷する。
は?とお思いかもしれません。なんか意味があるのかと。
でもね、インクは黒の方が安いんですよ。え?と。同じ価格やろとお思いですね。amazonやカカクコムを見ても、黒もシアンもマゼンタも値段変わらんやろと。
でもモノには二次流通市場があるのです。そしてそちらが実需を反映しています。
我が家のPIXUS MP560用の純正インクは全5色ですが、そのうち黒が2個(二種類)あります。
↓2016/11/8現在最安値 |
BCI-320PGBK(顔料系) |
BCI-321BK(染料系) |
カカクコム(amazon等) | 約860円(送込) | 約800円(送込) |
ヤフオク |
1個100円とか6個500円の出品有 |
送込150円から出品あり。 |
オークションの価格は100円未満~150円位までありますね。 これが「市場価格」です。
アマゾンで買うと800円。ヤフオクで買うと100-150円。2割、3割引きじゃありません。80-90%OFFです。どう思います?これでもビックカメラで買いたいと思います?
←ちなみに左のシアンやマゼンタ、イエローなどは、ヤフオクでもここまで激安にはなりません。
なぜこんなことが起こるのか。
たいがい多くのユーザーは「割安な『マルチパック』」を購入します。で、どういう訳かコレ、黒が余るんですよ。いや理由は知りません。詳しくはキヤノンに聞いてください。
MP560のヘッドには5色それぞれ、計5個のカートリッジがセットされています。使用していくと徐々にインクが減り、最後はカラになりますが、全部同時になくなる訳じゃありませんよね。例えば最初にイエローがなくなって、次にシアンが…とか。で、なくなった色を個別に買って補充する人もいるかもしれませんけど、一個ずつ買うと割高になりますよね。なので、面倒だけど、じゃあまたマルチパック(右写真)を買おう、って人がほとんどなのでしょう。マルチパックを開封し、切れたインクから順番に交換していくと。そうすると黒のカートリッジが最後まで残ります。そして何回転かしていくうちにどんどん黒ばっかり余るようになります。傾向として消費が一番少ないんでしょうね。カラー印刷ばっかりするユーザーが多いのか、最初から黒が多めに入ってるのか。
で、その余った黒をはじめ、インクをヤフオクで出品する方が、世の中にはたーっくさんいるんです。 賞味期限が切れちゃったとか、プリンタを買い換えたのでストックしてたインクが余っちゃったとか、理由はさまざまでしょうけど。特に黒は、需要が無くて供給が多いのでオークションでは値崩れが常態化してる訳ですね。
話が長くなりましたが、結論としては、前述の「1.基本的に『速い』で」と同じです。
年賀状や写真など、必要なものはちゃんと「カラーで」印刷しましょうね。
でもね、仕上がりなんかどうでもいい、メール文面の控えだの、地図だの乗り換え案内だの、ぐるナビクーポンだのは「モノクロ」でいいんです。タダ同然の黒を遠慮なくじゃんじゃん使いましょう。
3.インク切れのメッセージが出たら…
上の方でも少し触れましたが、「インクが切れました」のメッセージ。腹立ちますね、この前換えたばっかりだろ!もうなくなったのか!とw
ご存知の方も多いと思いますが、実はこの状態、もうしばらくは普通に使えます。プリンターの操作パネルの「OK」を押せば無問題、そのまま印刷工程に戻ります。インク切れせずにちゃんと着色されてるでしょ?
これ推測ですよ。多分ですね、インクの実残量を計測(重量とかから)してる訳じゃない気がします。あのカートリッジの端っこについてるICチップ、あの中のデータで判断してるんだと思うんですよね。つまり印刷を●●回やったからそろそろインクが切れるはずだ、というアルゴリズムがあって、自動的にあのメッセージが出ると。いや推測ですけど。
本当にインクがなくなると色がかすれてきます。そうしたらユーティリティからノズルチェックパターン印刷をかけてみましょう。はっきりインク切れが確認できたら新品に交換すれば大丈夫です。
ただし!、この作業は自己責任です。メーカーは「換えろ」と言ってる訳ですからね。
当サイトに責任をなすりつけたりもしないようにw オススメしてる訳じゃありませんよ~
少し余談…謎の未確認怪奇情報
インク切れに関しての個人的な経験なのですが…、コトの真偽は未確認ですが、謎っぽい内容がありますので少々脱線してお話します。
上記の通り、我が家のプリンターも、基本的にはインク切れメッセージが出た後もそのまま暫く使用しています。ですが最近は、黒に関して、特に手元に在庫が山盛りのBCI-321BK(染料系)のインク切れメッセージが出た場合、すぐに交換してしまいます。多分そのままでも暫くは使えるはずなのですが、敢えてそうしてます。まあ売るほどストック余ってますしね。
で、その理由ですが…
以前にやっぱりケチってこの黒の交換を先伸ばした時のこと。その後ほぼ毎日、モノクロでしか印刷していないのに…シアンとかマゼンタがインク切れしたんですね。「切れたよ~」のメッセージじゃなく、実際にインクがカラで、ノズルパターンチェックでも色がもう出ない状態。???黒しか印刷して無いのになぜカラーのインクがなくなる???
中学の美術の時間に習いましたよね、三原色。全部混ぜると黒になります。
モノクロで印刷していても、普段からカラーインクも消費しているのか…それとも黒が切れたときだけカラーで代用しているのか?どういう仕様なのかはキャノンさんに聞かないとわかりませんが。
ともかく安い黒をケチってたらカラーが減ってたなんてシャレになりません。
まさかインク買わせるためのトラップがここにも…w
以上、未確認謎の怪奇情報でした。
4.インク購入時はオークションもチェック
黒インクに関しては、オークションが圧倒的に安いというのは既にお分かりかと思います。
他の色(シアン、マゼンタ、イエローなど)は、送料含めると、amazonなどとオークションの差は少ないですので、ケースバイケースで判断すればよいと思います。まあでも実際には、カラーの単色を買う機会自体があまりないとは思いますが。
対してマルチパックは買う機会が多いでしょう。オークションもそこそこ安いです。BCI320+321MPだと2000-2200円くらいが相場でしょうか。ヤフオクを検討する価値は十分あります。
その他例外的なケースですが、プリンタの買換えや期限切れ等の理由と思われる大量出品がたま~にあります。そういう時を狙えば相当お安くゲットできますよ!
ということでヤフオク登録しましょうね。
で、オークションには特有の注意点がいくつかありますので、一応触れておきます。
4-1.購入は1月が狙い目
インクもプリンターも双方、需要が一番高いのは12月(年賀状需要)です。当然12月にインクを買ってはいけませんw
新年を迎えた1月が最も需要が少ない時期です。その上、12月に売れ残った在庫もダブついています。この次期は店舗購入でも比較的安価ですが、ヤフオクも相当安く買えるはずです。オークションは実需給に敏感ですので、店舗購入に比べると価格変動が大きいです。手元のストックが減ってきたら1月にオークションを覗いてみるとよいでしょう。
4-2.プリンタ買い替えの多い時期も要チェック
プリンターを買い換えると、インクの種類が変わってしまう場合が往々にしてありますね。それまで使っていたインク、予備に買って引き出しにしまっておいたのに無用の長物になってしまった…というご経験をお持ちの方も多いと思います。そういう人が処分価格でヤフオクに出品するケースはよくあります。
プリンターがよく売れるのは年賀状需要の11月末~年末です。ただこの時期はインクの需要も高いですから値崩れは期待しにくいですね。
その他では新学期を迎える3~4月。この時期に合わせて各社新商品を投入したり、割引キャンペーンをやることが多いようです。また、法人の場合は期の変わり目でリースアップしたり新規種に切り替えたり。
こうして行き場をなくしたインクストックが市場に出てきます。春先3-4月頃もチェックしてみるとよいかもしれません。
4-3.”賞味期限”について
インクの箱をよく見ると使用期限が書いてあります。「2016年12月31日まで」とか。
で、この期限切れを理由にヤフオクで「訳あり品」として処分する方もいます。期限切れからどのくらい経っているのかにもよりますが、相当安く買える場合も多いです。私も最近、BCI-320+321のマルチパックを1000円(二年経過)と1500円(半年経過)で購入しました。
メーカーが期限を設定している訳ですから、何らかの理由・根拠はあるのでしょう。
ですが、世界に誇る日本の工業製品、「多少は大丈夫じゃね?」と思う人も多いようです。当然、コレに関しては自己責任(保証対象外になる可能性もあります)です。
私は決してオススメしてる訳ではありませんよ~(^_^;)A
が、事実関係だけ記載しておきます。ここ五年くらいで恐らく計100本以上の期限切れインクを使用しましたが、それに起因する故障は…0(ゼロ)件です。
別の故障はあるけどね…接触不良とか無線LANとか(^_^;) 基本的に作りがショボイ…
あまりにも古いものは避けた方がよい気がします。が、結果的に手元に置いてるうちに、期限切れから4年くらい経っちゃってるのは今でも普通に使ってますね。ヤバイかなw
あとは各位、ご自身の責任でご判断くださいね♪
4-4.たまにある大量出品はオイシイかも
4-2.「買換え~」でも触れましたが、法人や、個人のヘビーユーザーが機種変更したりすると、余ったインクを大量に出品することがあります。未開封新品の大量出品もありますが、ここでの話は、バラで50本とか「まとめて引き取ってください」、と言う出品です。結果的に送料も割安になりますし何かとお得な場合が多いです。
以前あったケース、記憶を頼りに記載すると…
- BCI-320PGBKを10本
- BCI-321BKを20本
- BCI-321Cを4本
- BCI-321Mを1本
- BCI-321Yを5本
とかこんな感じだったかな?期限切れも含め、全部まとめて3500円位で譲っていただいたことがあります。この時の残り(染料系の黒とか)はまだ使い切ってないですね。新品で普通に買ったら30000円ですもんね。こういうのは助かります。
このケースを見ていただいても分かるように、黒がやっぱり余るんですよね。代わりに私が一生懸命、黒ばっかり使ってあげてますw
ですがそれでも使い切れませんので(放っとくとどんどん期限切れになっちゃいますし)、少しずつオークションに出品して、結果的に半分くらいは売っちゃいました…(^^;)
あまり大きな声では言えませんが…結果的にこの取引、多分黒字です。この話は少し恥ずかしいな。
コスト実質ゼロの意味わかっていただけたでしょうか?
もちろん、ここまでする必要はありませんよ!まあそんなことも、場合によってはあると(^^;)
【参考】ヤフオク以外のオークション・フリマ系サイト ⇒『 メルカリ』 ⇒『 モバオク』 |
まとめ
冒頭に申し上げた通りですが、最後、読み返してみてもやっぱり相当みみっちい話ですねw
心が貧しくなりますね。次はもうちょっと心豊かになる記事を用意したいと思います。
ということで本日も最後までおつきあいくださりありがとうございます。
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