いつもご覧下さりありがとうございます。
ま、要するにタイトルの通りなんですが。
イオンのバーリアルが「美味しくなったかも?」…という巷のウワサを確かめるべく、一通り買ってきて飲んでみただけ、という話であります(^^;)
ですが、それだけだとナンですのでね、雑学・教養的なウンチクも少しだけ混ぜ込んでみました。
各自必要に応じて、飲み会などの場でお役立てくだされ。
ま、基本的には雑談ネタです。
あまりにもあぢぃのでビール飲みたかっただけだろ、とのツッコミもあろうかと思いますが、まさにその通り。異論は一切ございませぬ(^^;)。寝酒でもアオリながら、ゆるーく読んでくださいませ。
尚、個別銘柄の風味等、インプレッションは、あくまで個人の主観的な感想ですので、あしからず。まったく別のように感じる方もおいででしょうから、参考程度にお考えください。
分かってると思うけど念の為。
ではどうぞ。
ビールもどき誕生の背景と税金の話
みなさん周知の事実かと存じますが、一応おさらいを。
ビール買ってきて飲むだけじゃ、ネタが薄いからね(^^;)
ビール系飲料の価格に占める税金のウエイトは…
「まるでビールみたい!!」
…という類の、ある意味とても褒め言葉とは呼べないキャッチコピーを連呼する不思議なCM。
「ビールより美味しい!!」…というのが本来あるべき商品開発&訴求なのでしょうが…。
日本の酒税制度の矛盾と、エンドレスなデフレが生み出した妖怪、不思議な飲み物が、皆さんご存知、発泡酒や第三のビール(新ジャンル)などの『ビール系アルコール飲料』であります。ビールより安くお財布に優しい庶民の味方、各社続々投入する新商品は日々、革新的に美味しくなっていますが、しかしながらビールを超えることは『絶対に』無いという(笑)、控えめで奥床しいドリンクであります。
財務省は税収を増やしたい、しかし消費者は安い方が良い、…双方相容れないニーズを満たすべくメーカーは知恵を絞って商品開発にしのぎを削る…
その結果、当局とビールメーカーのイタチごっこが繰り返され、何度か税制が改定されましたが、現在のビール系飲料の主だった税率(税額)は以下のようになっています(国税庁のホームページより抜粋して作表)。
品目 | 酒税額 (350mlの場合) |
代表的な銘柄 | 実売価格(消費税抜) | ⇒税金を除いた実質価格 |
ビール | 77円 | 一番搾り | 179円 | 102円 |
発泡酒 (麦芽比率25%未満のもの) |
46.99円 | 淡麗 | 127円 | 80円 |
リキュール(発泡性)① ※一般的な「第三のビール(=新ジャンル)」 |
28円 | 本麒麟 | 99円 | 71円 |
実売価格はイオンネットスーパー調べで、最も売れ筋と思われる6缶パック価格を「6」で割った数字(要は一本あたり)を記載しております。「うちの近所はもっと安いでー」という方もいると思いますが、まあ、比較する上での便宜的なモンですので、細かいことは言わないようにねw
表をご覧いただければ一目瞭然。
一本約180円=消費税込みだと200円弱、というイメージの缶ビール一本ですが、実は半分は税金なんですね~。それぞれ三種、税金抜いた金額を比較すると、一番搾り(ビール)は102円、淡麗(発泡酒)が80円、本麒麟(新ジャンル=第三のビール)は71円…。
ビールも発泡酒も第三のビールも、原価なんざさほど変わらん(´・ω・`)
…結局、税金が違うだけ。
個人的には、もしこの値段(税抜元値)だったら、問答無用で一番搾り一択ですよ。
「もどき」なんか飲まずに、素直に美味しい「ビール」飲むわ(^^;)
102円+リキュール①の28円tax…はさすがにムシが良すぎるかもしれんけど、プラスα程度なら全然許容範囲。
そして意外ですが、一番高い「ビール」でも102円ってことは、コーラと大して変わらんよね~。
これ以上は、メーカーさんの企業努力も限界があるよな、と率直に思います。
やや脱線しますが、ビール製造各社ともノンアルコールビール(ゼロイチとか)を強力に推進してる理由のひとつがここにあります。100円そこそこですが酒税が無いので、「お酒」よりも利益率が高いのだそうです(笑)。原価も安いんだろうなぁ。
一生懸命マズイものを作り、一生懸命マズイものを飲む、という不思議な文化
一億総なんちゃら…というとやや大袈裟ですが、結局、このしくみの結果起きていることは、
- メーカー各社は研究開発費をかけ、必死になって、『マズイもの』を一生懸命製造し
- 消費者は国民一丸となって、一生懸命『マズイもの』を飲む
- その結果、想定通りに税収は増えない
…という、三方不幸な結果になっとる訳です。ものすごく荒っぽく言うと。
こういうのは、洗練された現代人の豊かな食文化とは言えません。
本来のマーケットの規模=消費量(飲む量)はそこそこ一定でしょう。人間の数に拠るので。
そして最終的に同規模の税収が確保できるなら…、どうせなら、みんなで美味しい「ビール」を飲んだ方が幸せだよねぇ。もう少し現実的に妥当な水準に税率(税額)を引き下げて、マズイ発泡酒で我慢せずにみんなでビール飲もうよ…(^^;)
そしたらメーカーも「より美味しいモノを」という、本来あるべき商品開発に力を注げるじゃないの。
参院選は終わっちゃったけど、そういうことを声高に叫ぶ政党がいたら投票するわw
ぼくらの子や孫の世代では、美味しいビールをたらふく飲める豊かな社会になってほしいものです。
(以上、ただの酒飲みの愚痴ですw)
ビール系アルコール飲料の主要銘柄と思い出
いきなり大分愚痴っぽくなってしまいましたが…
そんな悲しき現実社会、庶民の味方はやはり発泡酒、そして第三のビール。その思い出を少々振り返ってみましょう(ネタが薄いからイロイロ膨らまさんとねw)。
尚、以下でチョイスした銘柄は、管理人の独断と偏見に基づくテキトーPick upであります。ご容赦あれ。ま、一応節目節目の銘柄は入っているかと思うけど。
(あー、めんどくせーな、バーリアルの感想早よ、という方は下の方にかっ飛ばしてネ。)
なんちゃってビール風アルコール飲料の歴史
サントリー ホップス(HOPS) 1994年
発泡酒のさきがけ、1994年に登場したサントリーのホップス。ご存知ですね?
世に『ビールもどき』の新市場・新時代の扉を開いた偉大なる先駆者。しかし…
これは不味かったなぁ(^^;)ゴメンネ
価格は確かモノホンビールの2/3程度だった記憶がありますが、小生はパス、素直にその都度売り場で安売してる『ビール』を買ってた気がします。一度飲んで懲りました(笑)。お世辞にも美味いと言えたモンじゃなかったけど、アノ当時は兎に角売れました。他に代替えとなる選択肢がなかったこともあるのでしょう。
まぁこれはコロンブスの卵みたいなもんです。
サントリーは既に7年前に発泡酒自体の生産を停止してしまいました(第三のビールへ完全シフト)が、道なき道を切り拓いた先人へ敬意を評して一礼合掌。
ここからが長~い、税務当局とビール会社のイタチごっこの始まりはじまり。
キリン 淡麗 1998年
1998年、ついに業界のガリバー、キリンビールが万を持して投入。
「こんな邪道品」と、当初暫くは静観していたものの、おビール様のシェアが徐々に食われてゆくのを最早これ以上指を加えたまま見過ごせないと。
しかしそこは業界の雄。圧倒的なブランド力と販売力を背景に、サントリーが切り開いた市場をまたたく間に強奪します。いつものパターン、在りし日のマイクロソフトみたいなもんです。…が結局、長い目で見ると、自社のビール市場を自分で食い荒すというアイロニー。まあデフレってそういう時代よね。
現在でも結構売れてますよね。
市場における主たる需要は新ジャンル(第三のビール)へ移行してゆくなか、中途半端に税率が高い発泡酒はどっちつかずの商品として不人気ですが、そんななかで唯一孤軍奮闘している銘柄がこの淡麗。
意外なことにプレーンよりも糖質オフのグリーンラベルが人気だとか。CMやってる嵐のおかげで世のお母さん方に人気なのかもね。
ちなみに管理人はあまり好きくないです。
個人的には今飲んでも淡麗はマズイと思う(失礼)。
サントリー マグナムドライ 1999年
そんなかな、サントリーが失地奪還を図るべく投入した戦略商品(か知らんけどw)がマグナムドライ。
実はこれ、もともと最初はスーパーホップスの派生ブランドだった…つーことを覚えてる方は少ないかな?
これは結構飲んだなー。
エレベーターの無い集合住宅の三階まで、自分で運ぶと重いから、カクヤスでよく購入してました。1ケース2600円くらいだったかな? ついでに米と醤油とかも頼んだりして(総重量20kg超えw)、カクヤスさん助かるよね~(^^;)
そもそも麦芽の風味が少ない発泡酒、無理ムリにビールっぽく寄せるよりも、居直ってドライ風を謳うってのは逆転の発想というかナイスアイデアだったと思うのね。キレ&のどごしが売りのドライなら違和感を感じにくいと。
ハナから『おビールの風味(麦とホップの豊かな風味)』に対する期待値が低いので「おーなんとなくスーパードライみたいや」と思っちゃうんだよね。無理に近づけようとしてないせいか、変な匂いもないし、これはこれで安いビールもどきだと思えば十分飲めました。
だいたい名前からしてマグナムとかもーね。
こんなふざけた(パンチ!!の)販促材もありました(^^;)
尚、こちらの銘柄は、誕生した時は発泡酒カテゴリーでしたが、現在のマグナムドライは新ジャンル(第三のビール)となってますね。2003年5月1日の発泡酒税率引き上げにより、需要のトレンドが第三のビールへ移行したことと無関係ではありません。
良質素材(キリン) 2007年
あまり売れなかったので、案外認知されてない銘柄です。
発泡酒ではなく、さらに安いリキュール類、いわゆる『第三のビール』のハシリだった記憶があります。この辺まで来ると、100円玉一枚で買える感覚というかね、「缶ジュースより安い」みたいなプライスゾーンに入ってきて少なからず衝撃的でしたよね~。喉乾いた時にコーラやファンタ飲む感覚で気軽にイケるというw
個人的にはクセがなくて割と良いんじゃね?と一時よく好んで飲んでました。
というのも、当初の『第三の~』は原料に大豆タンパクだのえんどう豆だのトウモロコシだのを使ってたのに対して、この良質素材は大麦スピリッツを使い始めたのですね。無果汁のファンタオレンジが、果汁20%のバヤリースオレンジになった程度なんだろうけど、何となくビールっぽい味に近づいた気がしました。
自己暗示かもしれんけどね。ま、100円だったしw
過去を振り返っても、キリンはイマイチ商品開発力が弱いという印象なんだけど、この銘柄に関しては珍しくイケてるやんか!!と思いました。けどあんまり売れなかったね。すぐに、見なくなっちゃった(;´Д`)
それに絡んで、この商品、少々思い出がございます。
店頭で見かけなくなって(おそらく生産中止)から、およそ2年後くらいだったかなぁ…。
ツーリングで宿泊したとある温泉宿、そのご近所の酒屋さんの冷蔵庫で発見!!
おお懐かしい!!まだあるのか!!と手にとってレジに向かいかけたのですが…
待てよ?と思い直してラベルを見ると…賞味期限切れから半年以上経過。
まぁね、都会と違って在庫の回転が遅いですからね、贅沢言っちゃぁいかんけど…
あーこういうこともあるのか、と。油断禁物、怖いですなぁ…(^^;)
金麦(サントリー) 2007年
良質素材と同じく第三のビール、そしてこのジャンルのベストセラーかつロングセラーですね。既に発売から12年、未だに売れてるもんね。檀れいさんのCMも長いよね~。
コンセプト的には上の良質素材に似てると思うんだけど、良質素材が発泡酒に大麦スピリッツを加えたのに対し、金麦は小麦スピリッツを投入。商品開発力のあるサントリーがうま~くまとめ上げた印象。特に奇をてらうこともなく、オーソドックスにビールに寄せてる感じが人気の秘訣かな?
ビールにはちょっと足りないけど、ま、この値段なら十分でしょ、という満足間あふれる絶妙なバランスなのでしょう。
以後、市場に投入された他社製品の多くも、このスタイル(発泡酒に大麦ないし小麦スピリッツを加える)を踏襲。その後の「新ジャンル=第三のビール」の王道として定着した感がありますね。クリアアサヒ(アサヒビール)しかり、麦とホップ(サッポロビール)しかり。
そして10年以上経過した昨今、各社研究開発がますます進み、技術的に熟成されてきたのでしょう。
だいぶビールっぽくなり、甲乙つけがたいバトルロイヤルの様相を呈してきておりますねぇ。
ですが…
管理人的にはこの時期、自家製ビールの世界へ走っちゃったので(度数は低いけどね=アルコール1%未満)、この類の『ビールもどき』とはやや縁遠かったのです。実は。
(過去記事もどうぞ⇒『自家製ビールキットの準備・保温ケースで温度管理も楽ちん♪』)
そんな中、登場したのが…
本麒麟(キリン) 2018年
CMで江口洋介さんが、多方面の著名人を呼んじゃー、「美味いでしょ、美味いでしょ」と連呼してますね~。そして、巷の評判もすこぶる好調らしい、ということで、騙されたと思って久しぶりに手にとってみました。すると…
おー、かなり美味いじゃないの!!\(^o^)/
ついにキリンもここまで来たか!!
いよいよこのジャンルの完成形に近いんじゃないですかね。
最初のカンパーイ!! は本物のビールでやりたいとしても、二杯目からなら割と誤魔化せるんじゃないかな。
味音痴な人(失礼)は乾杯すら本麒麟でも、気づかない人もいると思うw
お酒の苦手なオカンも、ビールより飲みやすいと申しております。
逆にクセがないんだって。
だいぶ美味しくなったけど本質的にビールを超えられない
かような経過を辿って進化してきた『ビールもどき』、開発者の血と汗の結晶をありがたく頂ける訳でありますが、まあでも結局ビールには勝てないんだよねぇ。
チョット前の話ですが…、
冷えた一番搾りをソフトクーラーに忍ばせて赴いた鈴鹿F1の金曜FPにて、有休参戦の友人が放った一言。
「やっぱり平日の朝から飲むビールは美味いの~」
…としばしご機嫌だったのですが、数分後に気づきました。
「…よく考えたら本物の(発泡酒でない)ビールだから美味い訳だわw」(´・ω・`)
普段、クリアアサヒとか金麦ばっかり飲んでるからね。
ま、気付かなかったら、それはそれで悲しい(味音痴)ことですが(^^;)
余談ですが…、
最近はないと思うけど、居酒屋なんかで生ビールと称して発泡酒出してた店もありましたよね。昼間、店の前通ると空き樽が積んであるんだけど、銘柄が「マグナムドライ」とかだったりしてね。レンタルサーバー借りた経験のある方はご存知でしょうが、生樽ってビールだけでなく発泡酒(⇒安い)もあるんですよねぇ。騙されないようにね!!
※レンタルサーバーで生ビールに興味のある方はこちらの過去記事もどうぞ
⇒『酒飲みキャンプの氷事情♪安い氷調達先と以外なクーラーボックス代用品』
バーリアル(バーレアル?)がリニューアルした
さて、だいぶ回り道が長くなってしまいました。(もう寝ちゃったかな?)
そろそろ本題のバーリアル(BARREAL)の話に参りましょうか(^^;)
イオンが誇るトップバリュの第三のビール、BARREALは底抜けに激安
イオンでお買い物される方で知らない人はいないでしょう。
リーズナブルで品質も満足、家計に優しいプライベートブランド(PB)であるトップバリュ(TOPVALU)シリーズ、そのラインナップにも『ビールもどき』の商品がございます。
その特徴はご多分に漏れず、
なにしろ値段が安い!!
上の方で触れましたが、普通の350ml新ジャンル(第三のビール)、例えば本麒麟が税抜99円のところ、バーリアルは何と78円!! ここから酒税28円引いたら50円しか残りません。サングリアの缶ジュースもビックリ(^^;)
6本買っても470円程度です。お小遣いが厳しいお父さんには夢のようなバーゲンプライス。
そういや、この商品の類似モデル(今は無き発泡酒ブランド)のネーミングが『バーゲンブロー』という、いかにも「おちょくってんのかよ」的ファニーな名前でございました。レーベンブロイとバーゲンの掛け合わせかw
ですが…
管理人も過去に試したことがあるのですが、これが不味かったんですよね~。
(ちなみにバーゲンブローもかなりヤバい感じだったw)
トップバリュでも本格焼酎とかはクセも少なくて、まあまあなんだけど…
(こちらの過去記事も参考に⇒『1升900円台から♪近所で買える(甲類じゃない)激安本格焼酎』)
バーリアルに関しては、個人的にはちょっと飲めたシロモノではない、という印象でございました。
コストを下げるために韓国産、というか正確には韓国メーカーに委託生産というのかな?
まあそういうのは置いといて、根本的に変な癖、風味、匂いがあるというかね、クスリっぽいと言うか。なんせ値段が爆安だからあまり高望みしちゃいけないんだけど、決定的に『ビールと違う飲み物』という印象でございました。
一度飲んで、もうこれは無いかな、と。
まあ20円足して金麦飲めばいいしね。
と、かように認識しておったのですが…
近所のイオンへGoooooooo!!
酒飲みの間でもあまり知られていない事実。
実は、2018年より国産、それもキリンビール製に切り替わっていたらしい!!
大掛かりな告知もなく、人知れず、地味~に情報拡散するところがPBらしく奥床しい。
つーことで、もしコイツが旨くなったなら喜ぶお父さんは日本中にたくさんいるはず…
なんて大袈裟な話でもなく、単なる好奇心で試してみました。
ということで早速近所のイオンモールへ。
ケチ臭く『20日30日(はつーかさんじゅうにち)は5%オフ♪』の日に合わせてやってきました。
さらに、今はなきダイエーの株主優待で貰ったイオンゴールドカードと、イオンモールの株主優待でもらったギフトカードも持参して万全であります。桐谷さんみたいになってきたな(^^;)
近所のイオンモール某店のビール系飲料コーナー。
主たるナショナルブランドが、大体1本98-108円程度が相場なところで…、バーリアルの『78円』の文字が神々しく際立ってますね~。訴求力抜群、管理人のような貧乏人には光り輝いて見えます(^^;)
一応、製品表示をチェックしてみましょう。
ちょっと写真が見難くて申し訳ありませんが、「販売者:イオントップバリュ株式会社」云々…に続いて
製造場:麒麟麦酒株式会社
とありますね!!
麒麟麦酒=キリンビール=KIRIN BEERであります♪ エクセレント (・∀・)b
つーことで、350ml缶を三酒類、じゃなかった三種類、買ってきました。
ホントはこれ以外にももう一種類、いわゆる「フリー」(アルコール度数ゼロ)のラベルもあったのですが(何故かやや高いw)、個人的に全く興味ありません(笑)ので割愛。
一番左の緑色のやつは『糖質50%』ってことで趣旨が明快ですが、青とオレンジの缶は何が違うんでしょうかね?青いのはリッチテイストとなってますが、ノーマルに対してプレミアムって感じでもなさそうなんですよね。3個とも同じ値段だし。
公式サイトを見ても詳細はよーわからん(笑)のですが(ま、PB商品だし)、度数が微妙に違うようですね。
原料の配分や製法も微妙に違うのだろーか。製品表示では、原材料名は3つとも同じ「発泡酒+大麦スピリッツ」となってますけどね。
ちなみに3個とも、酒類分類は『リキュール(発泡性)①』であります。
テイスティング(味見)してみた
…ということで、四の五の理屈こねてもしょーがないので、お味を拝見。
コマケーこたぁいいんだよと。喉かわいてるし、さっさと飲みたいw
やっすいビールでも何なーく美味そうに見えるかも…とジョッキを用意してみました。そしてご家庭の缶ビールできめ細かな泡を作るには、エスプレッソ用のミルクフォーマーが役立ちます。かき混ぜすぎて溢れないようにご注意を。
過去記事⇒『自宅でエスプレッソ応用編カプチーノ』
1.オレンジ缶『マイルド…』 アルコール度5%
まずはこちら。スタンダードラベルと思しきオレンジ缶です。
これがノーマル(プレーン)なラベルのような気がしますが、どうなんだろ?
- 味は…以前に飲んだ「韓国産」の時のような、変な癖は感じない
- 麦芽の香りはや風味はあまりしないような…
- ホップ由来の苦味もほぼ感じないかなぁ?
- やや酸味を感じる
極めてノーマルで、あまり尖った特徴を感じにくい印象です。
フツーのビールに寄せて作りました、みたいな感じなのでしょうか。
ただ、ビールらしいコクや味を期待して飲むと物足りない感じは否めないかな(『もどき』なので当然ですが)。変なクセ、以前感じた「クスリ臭さ」みたいなものはないので、まあ抵抗なく飲めるのではないでしょうか。
あまり的確な喩えじゃないけど…
喉乾いた時にジュース感覚で手軽に飲む、ビール風清涼飲料みたいな、極めてライトな感じですかね。
ガンガンおかわりしたい、という感じではないかな(^^;)
2.青い缶『リッチテイスト』 アルコール度6%
続いてこちら。「Rich Taste」と一筆入っているにもかかわらず、謎の同価格78円の青缶です。
アルコール度数がやや高く、6%となってます。あと、気持ち、色が濃いような…?
- ノーマルよりパンチがある?
- 苦味もやや感じるが…、もしかして炭酸が強いだけかもしれない…?
- 同様にほのかに麦芽の香りがするようなしないような…。
- オレンジ缶同様に、変な癖はないので十分飲める
- こちらは酸味はあまり感じないかな?
個人的にはこっちの方が好みですね。
コクや風味…とまで言って良いのか分からんけど、オレンジ缶よりはビール寄りになってる気はする。少なくともこれより不味い発泡酒や新ジャンルは確実にあると思う。
(・∀・)カンパーイ旦
…は『本物のビール』でしたいところですが、二杯目…もしくは酔っ払って三杯目なら十分OKかもしれんな(^^;)
3.グリーン缶『糖質50%オフ』 アルコール度4%
最後はこちら。糖質制限ダイエットが流行ってることもあり、他のビールや発泡酒等でも割とよくあるシリーズの、糖質オフバージョンです。
個人的には「マズいなぁ」という印象が強く、あまり好きくないグリーンラベル系シリーズ。ですがまあ、今回はトライアルということで試しにこちらも買ってみました。期待はしとらんけど(^^;)
- 青缶よりもややクリアな色合いのような気がする
- 変なクスリっぽさだけでなく、全体的に癖が全然ないように感じる
- アルコール度数が低いせいか、ジュースやサイダーのようだ
- コクや風味なども控えめで、どちらかというとのどごし、キレの方に振ってる?
- ビールっぽさが少ないのが良くも悪くも特徴かな?
…とエラそうにのたまってますが、実は三本目なので大分酔っ払ってますw
ややバイアスが掛かったレビューになっとる可能性も大。その点をお含みおきあれ(^^)
個人的に、糖質制限とかエセ科学…は言い過ぎかもしれんけど、まぁ眉唾と思ってるので、これを積極的にチョイスすることは無さそうです。
ですが、味的に、必ずしも悪くないかと。
無理やりビールテイストに寄せてない…のか分からんけど、割り切ってるせいか変なノイズがない分、ノーマルのオレンジ缶よりもこっちの方が好きって人もいると思う。本流のビール好きな人には物足りないかもですが、逆に、普段あまりお酒を飲まないお母さんなどはこちらの方が飲みやすいかもしれませんね。
尚、あとから気づいたことですが、成分表示をよ~く読むと…
前出の青缶も「糖質45%オフ」なのよね。そうするとリッチテイストがベターかなぁ。アルコール6%だしw
全体的な感想
値段を考えると悪くない
三種類ありましたが、個人的には青缶のリッチテイストが良かったな、と思います。
ま、この辺は個人の好みの問題ですので、ご自分でお試しくだされ。
また、他の発泡酒や第三のビールと比較した上で…
例えば、これは一番搾りに近いとか、いやいやこっちはスーパードライ風だとか、あれはモルツ系だとか…そういうニュアンスの感想も書きたかったのですが…、何とも言いようが難しいですね(^^;)
全体的に、癖が少ないという意味で、ドライ系が好みの方には割と合うかもしれません。
当たり前っちゃそうですが、麦芽の豊かな風味や香りはあまりないので、ビールっぽさは期待しすぎない方がよろしいかと。逆の意味で、合成酒的なへんな匂いやクセはなく、以前の韓国産の時よりかなり良くなってる印象です。さすが天下のキリンさんの仕事だけある、と思う。
競合品との兼ね合いがビミョー
結論的には…ありきたりですが、まぁ、たまにはいいかなって感じでしょうか。
汗かいて喉乾いて、「何でも良いから早よ、くれーッ!!」って時は十分満足できると思う。
ただ何だろうな、いい喩えが浮かばなくて申し訳なのですが…
例えば普通の食品、ソーセージとかチーズとか何でも良いんだけど。イイもの、高いものは美味しいという前提で、「まぁでも子供にはもったいないからトップバリュでいいよね」的なイメージかな(ビールを子供には飲ませられないけどw)。
なにしろ78円ですしね、高望みしちゃいかんでしょう。
ただし…
最近時は本麒麟が『割と』美味いですからねー。
向こうは一缶100-108円前後と25%程高いけど、クオリティとの兼ね合いが実にビミョーなところ。
個人的には本麒麟の方がいいかな。
実際そういう人も多いと思います(ま、そうでないとキリンさんも困るだろうしねw)。
もっと言っちゃうと、ローコストで風味抜群の自家製ビール(1%未満と度数は低いけど、『エール』酵母のクラフトビール)が良いです。まぁこれはご自宅の環境等に依るので、全ての方にオススメという訳にはいきませんが。
⇒『自家製手作りクラフトビール予備知識編・法律や缶ビールとの違いなど』
酒税法改正(ビール系酒類税率一本化)の行方と影響は…?
最後にちょっとだけオマケの話。
酒飲みなら知っておきたい税法の改定に触れておきましょう。
バーリアルも値段考えりゃ割と楽しめる、本麒麟もヒットしてるし、庶民にはイイコトいっぱい…と言いたいところですが、この状況がいつまでも続かないのがツライところ。2026年のビール系飲料税率一本化に向けた、酒税法の改正がいよいよ来年10月より段階的に始まるのですね~。そろそろ心の準備をしとかんとね。
2026年に向けた段階的税率変更一覧
表にまとめるとこんな感じになります。(財務省資料より抜粋して作表)
種別 | 税額(350ml缶一本相当) | |||
現行 | 2020年10月~ | 2023年10月~ | 2026年10月~ | |
ビール | 77円 | 70円 | 63.35円 | 54.25円 |
発泡酒 | 46.99円 | 46.99円 | 46.99円 | |
新ジャンル (第三のビール) |
28円 | 37.8円 |
…これ見てどう思います?
簡単に時系列でなぞって行くと…
- 中間税率の「最も売れてない」発泡酒はずっと据え置き
- ビールは段階的に引き下げ(3年毎に約6-7円ずつ)
- 新ジャンルは段階的に引上げ(3年毎に約9-10円ずつ)
- 2023年10月に、新ジャンルが発泡酒に吸収される(税額約47円)
- 最終的に2026年に、全て54.25円で一本化される
要点を拾うと、だいたいこんな感じですね。
それぞれの消費者層における、消費行動の変化は…?
率直な感想を言わせてもらえれば、
これ、誰も得しないだろ…(´・ω・`)ショボーン
いや、まぁ普段からビール飲んでる方々は嬉しいでしょうね。お財布に余裕のある方々。
そういう層はビール安くなって嬉しいよね。多少は需要増えるかもしれん。
まぁでも市場のサイズ=消費量=人間が飲める量は急激に増えたりはしませんよね。
そもそも余裕のある方は税金払っていただけばよろしいかと。
次に、普段、発泡酒飲んでる方は、「量を減らしてビールに乗り換える」かもしれんよね。
あと30円足せばビールなら、マズイ発泡酒でガマンせんでも済むし…ということは起きません…よね?
何故ならそもそも発泡酒自体の需要が、現時点でほぼ風前の灯火=「この層は絶滅危惧『酒』」だから。なのでこのゾーンの需要変動は期待値が限りなく低い。
参考までに統計データを載せときますが、一目瞭然。
詳細はこちらのソースをどうぞ
⇒『酒税法等の改正』
最後に、現在新ジャンル、バーリアルや本麒麟を飲んでるごく庶民的な方々。
この層が最終的にビールに切り替える…というのが財務省の皮算用でしょう。あるべき理想の姿としては間違って無いと思います。
ですが…金麦とか本麒麟飲んでた方々がビールに乗り換えると思います?本気でそう思うの?
イオンネットスーパー価格でシミュレーション試算すると、2026年10月以降の税額加算で、
- 一番搾りが157円
- 本麒麟が126円
- バーリアルが105円
…どうです?割と直感的に思うことは…
現行発泡酒(淡麗は127円)を避けて、さらに安い新ジャンルを飲んでる方々が最大需要層な訳です。その人達が全面的にビールにシフトしますかね?いやまぁ「たまには」という機会は多少増えると思いますよ。でも…
素人の私が言うのもオコガマシイですが、
単に消費量が減る、もしくはビールヤメて焼酎に行くだけだと思うけど…(^^;)
みなさんもそう思わん?氷結みたいなチューハイも含めて。
更にメーカーも「うま味の無くなった」(利益率の低い)新ジャンルの商品開発から手を引くことが容易に想像されます。2010年頃、各社一斉に発泡酒から撤退・事業縮小した時のように…。
その結果、行き場を失った『新ジャンル難民』の受け入れ先は…ビールになるのかねぇ?
毎度、単に市場を破壊してるだけのような気が…
最終的に、これで税収増えるんですかね?
どういう試算なのかしらんけど、税率変わることで需要が変動することを織り込んでるのだろうか?織り込んでるとしても現実的な見込みになっとんのだろーか?極めて怪しい…
最終的な結論は、一律54.25円(350ml缶相当)
ということで、現行の発泡酒47円より上乗せ、やや現行のビール側に寄せた着地点です。
なんだろうな、こう、…そっち側じゃないだろと。そうじゃなくて新ジャンル側に寄せなきゃダメだろと。
何とも腑に落ちない、役所らしい、万一エラーしても責任取らずに済むボジション取りっていうかな。いわゆるアリバイ・ディフェンス的な中途半端感がもうね。もっと結果にコミットしていただきたい。
一時的に税額を下げても、消費者は喜ぶ、ビールへの需要代替えが起こって税収も増える、メーカーも気合い入れて新商品開発する…。そういう未来であってほしいよね~。
素人の甘い考えですかね?(^^;)
結果的に逆目が出たら税収自体が減る訳で。
かつて建設費と維持費がこれだけ掛かったから通行料上げます、と繰り返しては窮地に追い込まれていった旧道路公団と同じパターンにならんことを祈ります。
まとめ
最後はちょっとだけ社会派を気取った「フリ」をしてみました(^^;)
ま、ただの酒飲みの戯言ですのでお許しを。
バーリアル、および発泡酒・新ジャンルのその他各種の感想については、個人の主観ですのであくまでも参考程度に。まぁ私も酷い味音痴ではありませんが、好みもありますしね。
個人的には青ラベル(リッチテイスト)はそれほど悪くないかなと。
一度くらいは試してみても良いかと思いますよ。
さて…、そんな新ジャンルも来年10月より値上げです。その前に今秋の消費増税もあるし。
せっかく本麒麟がヒットしてるのに、もったいないねぇ(^^)
過去、同じようなことが何度か繰り返されてきましたが、いよいよ今回は崖っぷち。なんせ今回の改定趣旨は『一本化』ですのでね、此処から先の代替案(第4のビール?)は残念ながらありません。
…
…
…ホントに無いのかな?
日本の酒造メーカーを侮ってはイケないかも(^^)
サントリーあたりが何か別の抜け道を探し出したり…することも…あるのではないだろうーか?
『ビール系』飲料の税率は一本化だけど、焼酎なら…ビール味のチューハイ(焼酎)とか…出てきたら笑えるよね。よく考えるとホッピーってそういうドリンクだったっけね?(笑)
あるいはホッピーに「メッチャ合う」焼酎とか。結果、ホッピーがバカ売れしたりして。
一周回って再びイタチごっこが始まったら、と想像すると、それはそれで胸熱でありますw
そして国民一丸となってヒタスラ不味いものを飲む、そういう未来に突き進むのでありますね。合掌。
まぁ半分冗談ですが、やや大袈裟に、あえて煽り気味に言うと…
今回の改定で、ビール需要が激減する可能性も少なからずあるんじゃないかと思うんですよね。
みんな諦めてチューハイばっかり飲み始めたりしたら…ま、ビールメーカー各社も、ビール(発泡酒)だけでなく、チューハイも売ってますので、いきなりダイレクトに商売に響く(減収)ことは無いんでしょうけど。
ただまぁ最悪の場合…我が国の『ビール文化』が消滅するかも…、的な危機に瀕しているような気がしないこともないと…、気のせいだと良いのですが。
酒飲んで酔っ払ってクダ巻いてるだけでなく、たまには少しだけ真面目に社会派ぶってみるのも良いのでは。実は、父ちゃんインテリなんだな、と、子供が見直してくれるかもしれませんよ(^^;)
本日も最後までお付き合いくださりありがとうございました。
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