卒業アルバムの処分!捨てる前にスキャナーで自炊してみた♪デジタルデータ化すれば後悔の心配無用

卒業アルバムを自炊してみた
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いつもご覧下さりありがとうございます。

久しぶりの自炊ネタ、ScanSnapで卒業アルバムの電子データ化をやってみました。

過去二回の自炊ネタはこちら
『レンタルもおすすめ♪ヤフオク購入のScanSnapS1500で文書電子化&自炊が爆速に!!』
『OCR一発検索の自作電子辞書?英和辞典の自炊やってみた』

相変わらず押入れ不用品の処分が終わらず四苦八苦している管理人でございます。蔵書の処分も粛々と遂行されてはおるのですが、ま、大してオモロイ話でもないので、特段書くこともなかったのですが…

今回の卒業アルバムに関しては、多少興味がお有りの方もおいでかと。

既に家庭用インクジェットプリンターにはほぼデフォルトでスキャナーが付属していますし、特別な機材設備が無くても、一般家庭で十分作業可能な環境ではあります。

ただし、実際作業してみたら初めて分かったあんなコトやこんなコトも。

古いアルバムを捨てるに捨てられずに処分に困っている方、ちょっとトライしてみよっかなぁ…とお考えの方、参考にしていただければ幸いです。

ま、基本的にはネタです(笑)。
興味本位でどうぞ。

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ナカナカ捨てられない卒業文集やアルバム

ちょっと記憶が曖昧でソースを失念してしまったのですが、数年前にどこかで目にしたとある調査。みんな卒業アルバムってどうしてる?みたいな話で、結構衝撃だったのですが…

場所塞ぎだし出来れば処分したいけど、思い出として大切に保管してある

…のような人が多いのかな?と思ってたのですが、実際は、

  • 学生時代は嫌な思い出しかない
  • さっさと捨てたいけど、個人情報が多くて捨て方が分からん
  • 人生の闇、汚点
  • 特に思い入れもない
  • こんなモン作って誰得なの?

…みたいな回答があまりに多くてビックリした記憶があります。この国の初等教育・中等教育の闇を見た気がしました(^^;)

ま、こういう話は本稿の趣旨ではないので詳しく触れる気はありませんが、要は、

サッサと捨てたい(けど捨て方が分からん、踏ん切りがつかん)

という方が結構多いようなのですね。

  • 個人情報満載だから燃えるゴミの日や資源ごみの日に出す訳にもいかんし
  • 家にシュレッダーないし
  • 庭で燃やすとダイオキシンで怒られるし
  • 嫌な思い出でもイザ無くなっちゃうと思うとナンだし
  • あとで後悔するかも分からんし

とかまあイロイロあるんでしょうが、捨て方はともかく、仮に自炊=電子データ化できれば、あとで後悔するかも…という躊躇いを先送りして、取り敢えず処分することは可能。場所塞ぎで困ってる方には有用であります。

んで、自炊する時に問題になるのがそのサイズ。
一般の書籍に比べるとデカすぎるのですね。ドキュメントスキャナーに入るかどうか微妙な感じ。製本も結構しっかりしてるしね、分解するのも難儀しそうです。

で、そういうニーズがあるようで、卒業アルバムの自炊作業を請け負ってくれる専門業者があるようなんですよね。プロだから仕上がりも綺麗だとか。ですが、コストが半端ない。数千円から万円台掛かる場合も珍しくないとか(笑)。

こうなるともう本末転倒というか。卒業アルバムっていくら位するのか(結構高いのかな?)知らんけど。

ハナから外注する気は無いのですが…、
せっかくなので費用ゼロの完全DIY(最低スキャナーは持ってないとダメよw)でトライしてみました。結論から言うと、クオリティ的には満足行く出来栄えでしたが、手間を考えると…うーん(^^;)という、なかなかオススメするのはビミョーな感想でございました。

まあ、作業自体も割と面白かったので、個人的な備忘録も兼ねて残しておきます。

トライされる方はご参考に。そして作業は全て自己責任でね(^^)
当然ですが、一旦バラバラに分解したアルバムは、元には戻りませんのでね…わかったね!!

 

では行ってみよう。

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まずは一番小さくて簡単な幼稚園のアルバムでトライ

では参りましょう。まずは簡単そうなこちらから。

卒業アルバム 

A4サイズ…かな?割と小さめの横開きの冊子です。
幼稚園のアルバムなので、特段凝ったページも無い、基本的に集合写真が中心のシンプルなもの。ただし、表紙部分が肉厚で、これはScanSnapに通せないのは一目瞭然であります。

1.冊子を分解してバラバラにする

冊子の背を綴じている紐を外します。

ステープルをプライヤーで外す

すると、ホチキスというかステープルの針が二箇所出てきたので(この分厚い冊子を綴るステープラーって…w)、ホチキスのお尻とプライヤーを使って、折れないように引っこ抜きました。

各ページがバラバラに

背の部分の糊付けもなく、特に裁断不要。こんな感じで全てバラバラになりました。

各ページの厚さが若干に気になります。結構厚紙なので。

ページは結構厚紙

あんまり厚くて固い紙だとドキュメントスキャナーでスムーズに流れてくれませんが、この程度なら何とかなりそうです。

2.テストスキャンと、ScanSnapの設定

試しに数枚スキャンしてみました。

ドキュメントスキャナーでスキャンできた

厚紙のせいか、ScanSnapの唸るような機械音が気になります(^^;)
詰まったり、重送になることはなさそうです。一枚ずつ丁寧に投入すれば問題無さそう。どうせ枚数も少ないし。

…とここで、「ScanSnapって何じゃそれ?」という方は昨年投稿したこちらの記事をどうぞ。
『レンタルもおすすめ♪ヤフオク購入のScanSnapS1500で文書電子化&自炊が爆速に!!』

続いてカラーモードの検討です。
このアルバム、一部見出しページにカラー写真がある以外は、基本的にほとんどモノクロ写真で出来ています。カラー写真のページは『カラー』でスキャンするとして、モノクロ写真ページをどうするか。というのは、全体的に経年劣化で、褪色しているというか、黄ばんでるページが多いんですよね。特に端っこの方。

つーことで、試しに同じモノクロページを、『カラー』モードと『グレー』モードでスキャンして、両者を比較してみました。ちょっと見にくいけど参考までにどうぞ。

モノクロとカラーの違い

上が『グレー』スキャンで、下が『カラー』スキャンですね。

書籍を自炊する際、特にイラストや写真が多い本や漫画の場合は、原則グレーでスキャンするよ~ん♪という方が多いかと思います。古本の黄ばみ・褪色がほぼ気にならなくなるんですよね。

今回も上の『グレー』の方がパッと見はキレイ、下の『カラー』だとクリーム色っぽい感じになってしまったのですが…、うーん何と言うかな、この他のサンプルも含めて、グレーだと無機質っぽい感じになっちゃうんですよね。元々あった『暖かみ』みたいなモノが消えちゃう感じ。良い例えじゃないけど、仏壇に置いてある写真みたいな…ね(^^;)

なので、少し悩みましたが、今回はモノクロ写真も全て『カラーモード』でスキャンすることにしました。この辺は個人の好みかもしれませんが、事前にテストしてみるのが宜しいかと思います。ま、カラーで一度デジタル化しとけば、グレーに変換するのは後から出来るしね(まずやらんけど)w

ということでScanSnapの設定画面をイジります。

scansnapのカラー設定

尚、写真が中心のアルバムですので、画質の選択は『スーパーファイン』よりも高解像度の『エクセレント』(600dpi)をチョイスしました。作業時間は多少遅くなりますけど、ページ数も少ないですし、実作業的には全く気になりません。またファイル形式は、後から編集する時に分かりやすいかな?と思ったので、PDFではなく全ページJPEGで別々のファイルとしてスキャンすることにしました。この辺も個人のお好みで。

3.ScanSnapとプリンタースキャナーを併用して画像取り込み

では実際に…中身のページを全てカラーモードでスキャンします。

ScanSnapに流すだけですのであっという間に完了します。

問題はこちら。肉厚で「分厚い」表紙部分です。ScanSnapのフィーダーは通りませんので、プリンター付属のフラットベッドスキャナーで別に取り込みます。

厚い表紙だけプリンターでスキャン

厚さがあるだけで、サイズ的にはA4なので、問題なく載せられました。
背表紙側と合わせ、表裏全てスキャンします。ついでに箱というかケースというか、オレンジ色のハードカバーもカットしてスキャンしてみました。

で全てのページのJPEG画像をひとつのフォルダーに並べると…

最後にページを連結する

こんな感じになりますね。
取り敢えず、これはこれで「グロスデータ」ってことで保管することにして、別途「閲覧用」にPDFで一つのファイルを作成することにします。

4.閲覧用にPDFファイルに連結

前回の英和辞典の自炊と同じです。
Acrobatがあれば簡単。全ページのJPEGファイルを選択して右クリック⇒「…Acrobatで結合」コマンドを実行。(※下の写真は英語辞書自炊の時のモノ=参考画像です)

全ての画像ファイル(JPEGとPDF)を結合する

出来上がったのがこちら。

連結したPDF 見開き表示で

「表紙」⇒「ページ表示」⇒「見開きページ」で、実際のアルバムと同じようにページを捲って閲覧できるようになりました。完成♪

尚、不要かもしれませんが、AcrobatでOCR処理を掛けてやると、ファイルデータを圧縮してくれる上、スキャン時の微妙な傾きも補正してくれますので見栄えも多少良くなります。オリジナルのJPEGデータを別途保管してありますので、閲覧用のPDFファイルはいくら加工しても問題ありませんので。

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続いてやや大きい小学校の卒業アルバムと文集のセット

幼稚園のアルバムが予想以上に首尾良く仕上がって上機嫌な管理人ですが、小学校のアルバムとなるとサイズも大きく分量もやや多めとなります。ハテサテ上手く行くのでしょうか。

こちらであります。

大きめの小学校卒表アルバム

A4より微妙に少し大きいサイズでしょうか。ページ数も多いです。ScanSnapを通せるかどうか。

1.全てバラバラに分解する

では参りましょう。
このアルバム、文集(作文)も一緒に製本されてるのですね。ま、糊で貼っ付けてあるだけなので、丁寧に剥がして、まずは文集部分を分離します。

文集部分を外す

アルバム(写真)だけになったら、続いて表紙部分を分離します。
かなり固くて厚い装飾的な表紙です。表紙裏の見開き部分、真ん中を定規で固定してロータリー刃のカッターで切り離してゆきます。

表紙の硬いページをカッターで外す

切断面が結構ギザギザになっちゃいましたね。ま、素人作業なもんでしゃーないわ(^^;)
これで表紙部分と中身を分離できました。

続いて、中身の各ページを切り離してゆきます。
構造上はA4(?)の各ページの両面に印刷されているので、単純にページごとにバラしてゆけばスキャナーにそのまま通せそうです。こちらのカッターを使いました。

1ページずつカッターで切り離す

一枚ずつ曲がらないように丁寧に切り離してゆきます。
見開きでページを跨いだ写真もほとんどないので、あまり神経質にならずにカットしても大丈夫。

バラバラに成った状態

こんな感じでアルバム(写真)部分がバラバラになりました。中身のページはほぼA4サイズのようですね。ついでに外側のケースもカットしておきます。

文集(作文)部分も裁断します。こちらは普通の本を自炊する要領で。糊付けされてる背の部分、端っこ3mm程度で揃えて全ページカットします。

文集もスキャン用にカット

出来上がったのがこちら。

全部バラバラになった

表紙(ワインレッドの部分)以外、全てバラバラになりました。

2.中身のページはScanSnapで、表紙とケースはプリンターで取り込み

要領は先程の幼稚園アルバムと同じです。
中身ページ(写真)はA4より微妙に大きかったのですが、ScanSnapのフィーダーにギリギリ収まりました。おかげでイッキにスキャンできて助かります。

scansnapでスキャン カラーページ

写真のページは多少厚紙だったのですが、丁寧に一枚ずつ通すと特に問題なくスキャンできました。

こちらもモノクロ写真ページが半分くらいあったのですが、幼稚園のアルバムと同じ理由で、全て「カラーモード」で取り込みました。

scansnapでスキャン モノクロページはグレーで

こちらはそれ程褪色してなかったのですが(年数の差というより印刷技術的な原因かな?)、やはり「グレーモード」だとお葬式チックな印象になっちゃうんですよねw

さらに文集(作文)の部分も普通の本の自炊の要領で進めます。若干黄ばみや褪色、シミなどもありましたが、文集部分も「カラーモード」で。後から直せばええわ、という、いわゆる問題先送り思考停止モードで進みますw 画質だけスーパーファイン(300dpi)に落としました。

分厚い表紙部分と外側のケースはプリンターのスキャナーで取り込みます。
表表紙と裏表紙を真ん中で切り離せなかったので、強引に位置を合わせてスキャンします。

分厚い表紙部分はプリンターでスキャン

そして微妙にA4よりも大きい為、スキャナーのガラス面をはみ出してしまいます。
どうすっかなぁ…と少しだけ悩んだのですが、結局、面倒なので寸足らずの状態でごまかしましたw

3.全ページのJPEG画像を並べて、PDFも作成

ということで、先ほどと同じように全てのページのJPEGファイルをページ順に並べて完成です。

全てのファイルを整理して結合

先程同様に、こちらのフォルダーは保管用グロスデータとして取っておきます。

で、閲覧用に別途PDFファイルを作成すると…

出来上がり PDF見開き表示状態

これで完成です。
この表紙(ワインレッドの部分)、下の部分が寸足らずで微妙にカットされてるのですが、ほとんど気にならないでしょ?割と上手い感じに出来上がってますね。我ながらいい仕事してるわw

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さらにデカイ、中学のアルバムは…これは難儀しました(T_T)

サクサク参りましょう。
続いてはこちら、中学のアルバムですね。中身というか、学年が上がるに連れての情報量の増加とともに、製本も立派になってきました。

かなり大きい中学のアルバム

しかし無駄に高そうだよね….地元印刷屋さんの利権の匂いがしますな(笑)。
麻布とか雙葉とか名門に通ってた子なら記念にもなるんだろうけど、公立中学でこんなに立派なの、みんな欲しいのかねぇ…、なんて言ったら怒られるんだろうな(^^;)

そして単純にサイズもデカイです。

A4を遥かに凌ぐ、正方形に近い形状。座布団とは言わないけど、野球のベース位あるかな?そのままではドキュメントスキャナー(ScanSnap)はおろか、プリンター付属のフラットベッドスキャナーでもハミ出してしまうのは確実。

ハテサテ…

1.まずはバラバラに分解、貼り合わせも分離

前述の二冊と同じく、バラバラにするところからスタートです。

表紙の硬い部分をカッターで切り離す

定規とロータリーカッターで固くて厚い表紙部分を切り離します。二度目なので少し上手くなりましたw

中身の冊子なのですが、ちょっと変わった(?)製本になってました。
「正方形」のページを両面印刷して綴じてあるかと思ってたのですが、そうではなく…

ページが端っこを貼り付けて両面になる構造になってる

見開き2ページ分(正方形×2の長方形サイズ)を一枚として片面印刷したものを、隣のページ同士、裏側を糊で貼り付けて両面(ページ表裏)に製本してあるのですね。言葉だと分かりにくいけど、要は各ページが写真のように「ビリビリ~」と表裏に分離できます。

全て剥がして真中でカットしてバラバラに

とりあえず、全てのページ、糊で接着した部分を剥がしてバラバラにしてみました。全て見開き2ページで一枚の状態です。卒業アルバムって見開きの集合写真とかが多いから、この製本のやり方だと、ページを跨いだ見開き写真が真ん中が切れなくて済む、というメリットがあるんでしょうかね。

2.サイズが大き過ぎるので、A3キャリアシートのカスタマイズ設定で分割スキャン

糊付けを剥がしてみると、一枚一枚の紙はそれほど厚くありません。カレンダー程度。ScanSnapの紙送り的には全く問題無さそうです。

しかし当然、このままではScanSnapのフィーダーに入りません。
結局、見開き2ページを全て真ん中でカットして、正方形の1ページずつに分解しました。この段階で、正方形(294×294mm)の片面印刷が、ページ数分ある状態です。

ですが…

scansnapに入らないのでプリンターのスキャナーで

プリンタースキャナーの読み取りガラス面でも余裕でハミ出してしまうサイズです。
いずれにせよ、1ページを2回に分けてスキャンして、後から画像データを手作業で連結するしかなさそうです。困ったな…。

最終的に、プリンターのフラッドベッドスキャナーで一枚ずつシコシコ取り込めば何とかなりそうですが、なんせページ数が多いので、手作業だと掛かる時間が半端なくなってしまいます。できればScanSnapで流せると良いのですが…。

つーことでちょっとでも楽出来んかなぁ…と少しだけ足掻いてみました。用意したのはこちら。

scansnapのA3キャリアシート

ScanSnap S1500の付属品、「A3キャリアシート」です。
本来A4サイズしか取り込めないScanSnapで、A3用紙をスキャンしたい時に使用する塩ビ(?)製のクリアフィルムですね。A3用紙を半分に折って両面スキャン⇒自動でA3に連結処理してくれるスグレモノであります。通常の自炊のようにイッキにガーっと読み込めない(一回ずつ手作業になっちゃう)から手間は掛かるけど。

で、今回はA3用紙の取り込みではないのですが、応用設定でユーザー定義してやると、任意のオーバーサイズの用紙を似たように両面スキャン⇒二枚同時取り込みしてくれる機能があるのであります。

…なんてエラそうに言ってますが、初体験です。
マニュアルと首っ引きで見よう見真似で進めてまいります(^^;)

とりあえずテスト用に、どうでも良さそうな「年間ニュース」的なページを一枚用意しました。懐かしいレーガン大統領のお顔。

半分に折ってキャリアシートの真ん中へセット

「正方形」のページを縦半分に折り、A3キャリアシートの「中央付近」にセットします。通常、A3を読み込む際は折れ目を端っこに合わせるのですが、応用パターンの場合はセンターだそうです。

ScanSnapの設定をイジります。

設定画面で両面読み取りに

A3キャリアシートを使用するので、「両面読み取り」にします。(「読み取りモード」)

A3キャリアシート設定を選択

「原稿」タブの「A3キャリアシート設定」をクリックして開きます。すると…

設定画面が開きます。
一番上「実行モード」を『表裏画像をそれぞれ出力』に切り替えると、下の「出力画像サイズ」のカスタマイズが可能になります。

A3キャリアシート設定でカスタマイズ

『カスタマイズ』をクリックして、モノサシで測った実寸を入力します。「●●卒業アルバム」と名称を決めて「追加」。これで設定したサイズで読み取ってくれる…はず(^^)

では参りましょう。キャリアシートに挟んだテスト原稿をScanSnapへGO!!

scansnapでスキャンしてみる

いつも通り読み込んでくれたようですが…

ドキュメントスキャナー a3キャリアシートでスキャン

通常、A3モードだと自動連結してくれますが、今回のようなマニュアル応用モード(?)の場合、表裏別々JPEGファイルとして作成されます。並べるとこんな感じ。

両面が2ページでスキャンされる

正方形のページが真ん中で切ったように丁度半分ずつ、画像ファイルが2つ出来ました。これを手作業で連結してやればOK。

3.「ペイント」を使って画像を簡単に連結する方法

市販のソフトウエアを使うと楽にできるんでしょうけどね、わざわざこの為だけに買うのもナンですので、手元にある環境で何とかやってみました。Windows標準搭載の「ペイント」を使います。

まずはページの左半分の画像ファイルを「ペイント」で開きます。

左側の半分を加工

んで、画像の右端を掴むように、ドラッグアンドドロップして右に引っ張ります。すると上の画像のように、右に余白が作成されます。余白のサイズは画面最下部にピクセル(px)で表示されますので、丁度良いサイズに合わせます(今回の場合は正方形に)。

続いてページの右半分の画像を差し込みます。
左上の「貼り付け」の下にある「▼」をクリックし、「ファイルから貼り付け」を選択⇒スキャンした「ページ右半分の画像ファイル」を開きます。すると…

余白に別ファイル画像を貼り付ける

先程広げた右側の余白部分に、開いた「ページ右半分」の画像が貼り付けられました。

貼り付けた

あとはこの画像をマウスカーソルで移動して、上下左右、丁度良い位置にセットするだけ。

高さを合わせて左右を接続

切れ目(折り目)が重ならないように合わせ、同時に横のラインもピッタリ合いました。これで1ページ完成です。ちょっと大変かも(^^;)メンドクセ

4.ページ左右で画像サイズが微妙にズレる…プリンタースキャンに切り替え

で、基本、このパターンで進めていこうと思ったのですが…問題が多発。
A3キャリアシートで読み込む場合、ローラー回転の影響が少なくないようで、極僅かですが原稿が撚れちゃうんですよねぇ。ビミョーに「ハ」の字に開いちゃうようです。

で、その結果、スキャナーの自動サイズ認識(縮尺)が極僅かにバラつくようで、表と裏(つまり左半分と右半分)でサイズが微妙に異なる事態が頻発。

なもんで、手動連結してみるとこんな風にズレちゃうのです。

scansnapだと画像がずれやすい

真ん中の横ラインを左右揃えると、上下端の方がズレちゃうパターンです。左右でサイズ=縮尺が異なってスキャンされちゃってるのが原因ですね。これを一々確認した上で、失敗した場合はその都度やり直す…となると日が暮れてしまいます。

あとは…折り目のところがどうしても綺麗にならないのですね。
というか折った線の部分の縦ライン1mm程度が結局読み込めないんですよねぇ。折らずにカットするとマシになるのかもしれんけど…綺麗には切れないだろうし工数がかかり過ぎるし。

なのでここでドキュメントスキャナー(ScanSnap)は断念。全てプリンタースキャナーで読み込むやり方に方向転換しました。これならサイズズレは発生しませんので。長尺を最初から規定の実寸(294mm)にセットしておくと、サイズがズレずに楽に出来ました。解像度も600dpiに設定。

一枚一枚全てプリンターのスキャナーで

必然的に一枚ずつ、スキャンしては原稿セットし直して…と手作業となります。
ScanSnapでガーッとイッキに読み込めた小学校や幼稚園のアルバムに比べると、単位作業あたりの工数(作業時間)が10-20倍はかかったかなぁ。ページ数も多いしかなり大変でした(T_T)

まあでもA3キャリアシートが使えたとしても、一枚ずつの手作業だったことに違いはないので、これは止むを得ませんね。

5.全ページを手作業で連結し、仕上げに閲覧用PDFも作成

ということで、しばし長時間の作業、というか格闘の末、ようやく出来上がったグロスデータがこちら。

完成 画像サイズを揃えて結合

他のアルバム同様に、閲覧用のPDFも作成しました。

PDF 見開きページ表示

うーん、これはシンドかった…(^^;)

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最後に

このあと、中学アルバムとほぼ同じ構造だった高校のアルバムも何とか力技でこなしました。高校のは無駄に写真が多くて(ここまでイランやろって位)死ぬほどページがあってね、いやーシンドかったw

クオリティに関しては、かなり満足度が高く、というか実際、綺麗に出来ました。
AcrobatでOCR圧縮かけた閲覧用PDFファイルで見ても、パッと見は、ホンモノのアルバムを捲っているのと比べ、何ら違和感がないと思います。

解像度に関しても、今回は600dpiでスキャンしましたが、個人的には満足な出来栄えでした。
例えば集合写真などを拡大し、一人ひとりの顔をアップにしてもほとんど潰れていない感じ。ただまあこの辺は人によって好みもありますので、実際にやってみよ!! という方は、最初に慎重に確認・検討することをオススメします。

あとから解像度を落とすことはできますが、一度捨てちゃった写真は取り直し(スキャンし直し)ができませんからね(^^;)

工数的にはScanSnapが使えるサイズ、要するにA4より小さい場合はかなり楽にできますね。大きなサイズの場合は…うーん正直ビミョーであります。二度とはやりたくないかなぁ。

ただまあ結局のところ、ドキュメントスキャナー(ScanSnap)は持ってないけど、プリンターのスキャナーならあるよ~ん♪、という方が多数でしょうからね。最終的に設備投資をしなくても、根性(?)さえあればなんとかなる、とは思います。

ともかく最終的に、全てのアルバムを心置きなく捨てることができました。
ま、中身は全部シュレッダーにかけましたけどね。何しろ個人情報のカタマリですからね~。最近のは知らんけど、昔のアルバムはご丁寧に住所が全部載ってますからね(^^;)オソロシス…

ま、卒業アルバムってのは卒業生限定とは言え、事実上オープンに頒布されちゃってますので、ウチだけがシュレッダー掛けても、無意味ですけどね(笑)。

同様な理由で、出来たファイルの保管場所にも気を付けた方がよいかもしれません。
普段使わないローカルのHDDとかね。クラウドストレージは…まあ信用しない訳じゃないけど何かあった時に責任取れないから私は止めたほうが良いと思うけど。

 

余談になりますが、卒業アルバムに関して、最近ちょっと気になったこと。
お昼のワイドショーかなんかで、例えばワールドカップで活躍した選手を紹介したりしますよね。そん時に、小学校時代の卒業文集(「将来の夢」みたいなやつねw)を勝手に引用、というかモロそのまま放送しちゃったりとか、ああいうのってちゃんと本人の承諾取ってんのかしらね。

見てる方が恥ずかしくなっちゃう位だから、本人はどんな気分なんだろと思うわ。
プライバシーの侵害にならんのかね。

有名人だからとはいえ、ただひたすらに気の毒であります(^^;)

 

それにしても…既に21世紀になって20年近く。
最初からPDF(CD-ROMとか)で配ったりしてくれると、場所も取らずに助かるのにね~。やっぱり皆さん、紙の方が良いんですかね。

 

本日も最後までお付き合いくださりありがとうございました。

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