迫力の動画は必見!!「世界一危険な」マン島TTバイクレースが凄いコトに♪F1がつまらないあなたへ

ホンダコレクションホール
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いつもご覧下さりありがとうございます。

バイク好きのオッサンなら名前くらいは聞いたことがある?マン島TTレースの話。

「何を今さら、そんなん司馬遼太郎の世界、歴史小説みたいな昔話でしょ」…と侮るなかれ。
色褪せたモノクロ写真の古びた『静止画』のイメージを180度覆す、驚愕のリアル(大袈裟なw)をお楽しみください。

ま、基本は雑談系のネタ記事です。寝酒でもアオリながらフフフとどうぞ。

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F1がつまらない…

3月15日、いよいよ今年(2019年)もF1が開幕しましたね。

2015年に名門マクラーレンとのタッグで復帰して以来、目を覆うような惨状を呈してきたホンダ。
当初「サイズゼロ」とのコンセプトを掲げ意気揚々と参戦したものの、「…パワーゼロ、信頼性ゼロ、反省ゼロ…」と揶揄され(失礼)、先人の栄光に泥を塗りまくったここ数年でありました。がしかし、捨てる神あれば拾う神あり。巡り巡って強豪レッドブルと組むことになり、今年は期待が高まっているようです。鬼才ニューウェイを擁するRB、「ポンコツでない」普通のエンジン作ればソコソコ走るだろうからね。

鈴鹿サーキット D席からの眺め

さてそのF1、昔に比べるとつまらんよなぁ…と言われるようになって久しいです。
過去20回近く鈴鹿に通っている管理人も感じていることですが…
(⇒『鈴鹿F1日本GPライブ観戦のオススメ♪座席選びのポイントと持ち物等準備情報』

F1人気の陰りは現地観戦するとよく分かりますが、観客数の減少に顕著に現れています(ま、ある意味、空いてていいけどねw)。そして、これは日本に限らず、世界共通の傾向のようです。理由は様々でしょうが、

  • 電子デバイスの高度化で、ドライバーの力量差が現れにくい
  • 道具(マシン)の性能が上がりすぎて、旧来の「狭い」サーキットでは手に余る(鈴鹿も元々は二輪のレースでスタートしています)
  • 結果、追い抜きが少なくてレースがマンネリ化
  • 対策としてコース幅の広い新規格のサーキットを建設してみたが…観客席から遠すぎて迫力が全然ない
  • つまらんレースを面白くするためにルールを複雑化したら、ワケワカメになった
  • 限界性能とコストを抑制するために回生ターボを導入したら、音がショボ過ぎて迫力が全然ない(サポートレースのポルシェの方がナイスサウンドという皮肉)

…etc.

大雑把に括ると、まあこんな感じでしょうか。
技術の進歩はあるので、昔に比べると圧倒的にタイムは出る、つまり速いのに…なんか「凄さ」を感じないんですよね。レールの上を新幹線が走ってるような、それを遠くから見てるような感じ。

かつて「走る実験室」と呼ばれたのも今は昔。
昨今では技術の限界を攻めると言うよりも、いかに性能を抑えるか、みたいなレギュレーションになっちゃってるし、もう、一時代を終えたコンテンツなのかもしれませんね。

そう、レース…というか、こういった迫力ある非日常の世界を見て「うわ、スゲ!!」と感じるのは…
絶対性能やスペック、つまり「速さそのもの」ではないのかも知れません。

そういうことを改めて思い知らされたのがマン島TTレースの動画。

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マン島TTレースとは

バイク好きの年配の方なら一度は耳にしたことがある方も多いでしょう。
が、しかし、「え、?何それ?『歴史上の出来事』みたいなヤツでしょ?まだあんの?」と感じる方も多いかと。若い人だと、そもそも「聞いたこともないわ」って方が多数かな。

軽くおさらいしておきましょう。

島を一周する公道と超ロングコースが特異なレース

最近時はBrexitで大いに揺れる彼の国…
モーターサイクルとモータースポーツの故郷、英国が誇る、歴史ある伝統と格式のレースであります。第一回開催は何と1907年だってんだから、日本はまだ明治時代、日露戦争の頃でありんすよ(^^;)

コースは『英国王室直属(私有地?)』のマン島、その自然を活かした起伏に富んだ周回道路。
現代のMotoGPやスーパーバイクのような、クローズトなサーキットでのレースではなく、公道、それも一周60キロもある超ロングコース。そこを一台ずつ順送りに単独走行するタイムトライアルレースであります。

サーキットと違い、エスケープゾーンもない公道でのレース、草原のようなのどかな景色もあれば、民家の塀際をすり抜けるような、トンデモなシチュエーションまで。まあとにかく「こんなコトやっていいの?」という、現代ではちょっと信じられないようなレースであることは確か。

開催は毎年5月最終週から6月初旬にかけてがデフォルト。
この春の暖かな時期、大概お祭りの季節ですよね。浅草の三社祭も5月第三週だしw

そしてかつてはWGPシリーズ(今で言うMotoGP)の一戦(イギリス・グランプリ)だったのです。管理人も知らんかったけど。

ホンダの歴史との深い関係

ホンダTTレース参戦宣言

出典:ホンダHPより

日本人にとっての馴染みは、高橋国光さん…というよりホンダ、そして宗一郎さんでしょう。

1948年の創業(本田技研工業)以来僅か5年あまり、ホンダがまだ、いわゆる『下町ロケット』だった頃、社運を掛けて…かどうか分かりませんが、1954年に大胆にも参戦宣言を行いました。

その後紆余曲折があったようですが、5年後の1959年には実際に参戦が実現、好成績を収め世界を驚かせました。高橋国光さん(浜松工場の社員だったらしい?)が大活躍したのもこの時代。

この辺はホンダの社史を紐解くと必ず出てくる有名な話。ホンダのモータースポーツ活動の系譜を遡ると辿り着く原点と言っても良いでしょう。

が、しかし、よくできたカバーストーリーというか、お爺ちゃんの昔話みたいなモンで、リアル感がイマイチなのも事実。既に初老に差し掛かった管理人でさえ、物心ついた頃には既に遠い過去の事実。目にするイメージは古びれた白黒写真の世界、それも『静止画』ばかり。

戦前の神宮での早慶戦や甲子園の名勝負、みたいな世界を想像しておりましたが…。

国内レースに格下げ後も、モーターレーシングの原点として存続していた

このマン島TTレース、1970年代初頭に転機が訪れます。

コースやレースの形態、そしてそれに起因する『危険性』等、あまりにも「特異過ぎる」との理由により、有力選手やチームがイギリスGPを徐々にボイコット、当時の言葉でいうとエスケープ(古いねw)するようになりました。で、結局、1975年を最後にロードレース世界選手権シリーズ(WGP)から外され、歴史あるマン島TTレースは国際的なモーターレーシングの表舞台から消え去ることとなります。

ま、要は草レース…は言い過ぎだけど、そんな感じになったと。
当然、テレビ中継どころかニュース等メディアの露出もほとんど無いし、我々が知らないのも道理であります。よほどのマニアじゃないと追っかけないようなローカルイベントとしてひっそり息を潜めていたわけですね。

ところが…。

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現代のマン島TTレース、その半端ない迫力の映像

ということで、若干能書きが長くなりましたが、動画へ参りましょう。
四の五の言わずに、この迫力をご堪能ください。マジで頭大丈夫か?ってレベル(^^;)

尚、電車や公共の場所でご視聴される場合は音量にご注意を(笑)。

まずは2018年の公式サイトTrailer(予告編)の動画

まあこれは迫力自体はさほどではありませんが、「公式」ですのでイベントの全体的な雰囲気ということで。本当に「フツーの」街なかをぶっ飛ばしてるのはお分かりになるかとw

続いてこちら。公式動画ではありませんが、観客目線の動画です。
あまりプロっぽくないですが、ライブ感溢れる映像ですね。実際に現地観戦に行かれた方なのかな?

ギャラリーとコースの距離、近さがもうね。そしてこのスピード。
鈴鹿だとこれだけ近寄れるのはヘアピンくらいですが、あそこは最低速コーナーですからね…。
みんな何事も無いかのような「何か?」みたいなフツウの顔してますが、これ、ヤバイやつでしょ。ちょっと砂にでも乗って転倒したら…フェンスもタイヤバリアーも無いし、どうやって避けるのでしょーか(;´Д`)オソロシス

こちらは単車ではありませんが…
サイドカーですが、オンボード映像が迫力満点なので是非どうぞ。公式動画です。

広角レンズでの撮影ということもありますが…
コースサイドに流れる観客の人影、異様な光景です(^^;)
路肩にボーッと体育座りしてる場合かよ!! 何か一つ間違いが起これば…確実に死者が出ます((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

そして…若干不謹慎ではありますが、クラッシュシーンも。

もうマジでヤバイでしょ。
暴れるマシンをねじ伏せるようなライディング、正気の沙汰とは思えませんw
見てるだけで、ヒヤッと背筋が凍るような気がするのは私だけではないでしょう。

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モータースポーツの原点…?

ご堪能いただけましたか?
改めて感想も不要でしょうが…スピード感とコースの「雑さ」感、対極なエレメントの取り合わせが絶妙であります。コースサイドの観客近過ぎだし、オーバーランしたらモロに石垣とか塀だし。頭オカシイよねw
事故の絶えない「世界一危険なレース」と言われるのも納得であります。

当然ですが、毎年のように死者が出ており、これまで100年以上の歴史を通し、250人近く亡くなってるとか。平均すると、毎年2人ずつ死んでる計算です。よく続いてるよな。「ここで死んでも本望」みたいな頭のネジが飛んでる人が世界中から集まって来るんでしょうね~。ある意味、聖地。

これをそのままF1でもやれ、などとは口が裂けても言いませんが…
何かが違うよね。

限界に挑んでる感、人間がマシーンをねじ伏せてる感というか。
そういうのは圧倒的に違いますよね。こういうのがレースの原点なんじゃないかなぁ。

単純な速度なら、サーキットのフォーミュラの方が速いのでしょう。ですが…今のF1、全然速さを感じないんだよね。それだけデバイスの性能が進化しているということなのでしょうが。

この迫力というか…何が起こるか分からない緊張感。
昔、本場テキサスで初めてロデオを見た時のあの感じです、「ヤバイやろ、これ~」
イッテQのチーズ転がし祭りもそう。

多分そういうコトなんですよ(^^;)
なんかヒントになるんじゃなかろうか。

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まとめ

やはり時代の流れでしょうか。
インターネットとYoutube、そしてスマホやゴープロ(GoPro)の普及のおかげでしょう。
誰でも簡単に動画投稿が出来るこの時代だからこそ、その凄さを改めて知らしめることになったと。技術革新によって敷居が下がったことで、遂にバレてしまいましたw
ゴープロ使えばオンボード映像も簡単ですからね~。

 

尚、本年、2019年は5/25(土)から6/7(金)までの開催です。
詳細情報は公式サイトでご確認を。
『iomtt.com:The World’s #1 TT Website』

ツアー情報はほとんど無いけど、例の道祖神で企画があるようです。
『マン島TTレース観戦ツアー|海外ツーリングの道祖神』

 

…ということで、単に動画を貼っただけの手抜き投稿でございました(^^;)

それにしてもEU離脱はどうなるんですかね。
連日サンドバック状態のメイ首相があまりに気の毒であります。火中の栗を拾ったばかりに。
悪いのはキャメロンさんなのにね。国民投票なんか安易にやっちゃいけないのです。直接民主制が国を滅ぼすのは2000年以上前に古代ギリシャで証明されとります。我が国も…ゴニョゴニョ。

 

本日も最後までお付き合いくださりありがとうございました。

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